頭の中の洪水

言葉に頼っているうちなのでまだまだです。

多喜

 

本日もご訪問ありがとうございます。

 

年が明けましたね。

2023年です。

 

年が明けた、なんて言っても、カレンダーなんてものは人間が勝手に作ったものなので、いつもの生活とはなんら変わりないわけです。

 

ということで、氣張らず氣負わず頑張らず、それぞれのペースと時間軸で生活すりゃあいいです。

わたしはそう生きますよ。今年も。

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そんな殊勝でわかってんだかわかってないんだかみたいなことを言っている者でも、お正月は感じます。

 

おせちも食べます。正月太りも覺悟の上で酔狂な数日を過ごします。

われは腐っても細胞が巡っても、肉体があると思っているぼんくらな人類ですからね。

 

 

元日、起きておせちを頂きながらおせちのカタログを見ていたのですが、そちらではいわゆるお煮しめのことを『煮多喜』的な言葉で表現していました(『煮る』と『炊く』がほぼ同義であることは承知です。責めないで)。

うろ覺えですが、『炊き』を『多喜』と言い換えていたのは覺えています。

 

「多い喜び」です。

 

 

おせちの具材にはそれぞれ意味が込められているそうです。

そういえば日本という國は、年越し蕎麦にも意味をつける宗教性です。

 

その意味づけがどうとか、阿呆らしいとか、意味ないとかいう話ではないですよ。

 

 

その『多喜』という表現を見た、その一瞬間は、少々鼻白んだ考えが浮かんだのですが、その時に考え直しました。

 

お煮しめに使われるのは、里芋や人参、椎茸、鶏肉、筍、こんにゃくなどでしょう。

その食材がちゃんと収穫できたこと、調理をできたこと、それを食べること、一年という区切りですが、大事に至らずに日々を過ごせたこと、『美味しい』を感じられて感じられること。

 

それらって、全て『喜び』なのではないでしょうか。

そんな喜びを多く感じたり、そんな喜びが多くあること。

それは平易な言葉になりますが、幸せなことであると思います。

 

つまり、人生みたいなものを送れるこということは、実は、喜びの多いことなのだろうな、ということです。

それを実感?するまでには(本当の実感はまだなのでしょうけれど)、ちと時間がかかりすぎていると思いますけどね。

 

全く好い人生だと思います。

 

 

晦日にたこ飯を作ったのですが、それも多幸飯ですね( ¨̮ )

 

 

 

 

しかし、年をとると煮物とかの美味しさがとても実感できますね。

生きるってのは、まぁ悪いものでもないのでしょう。

 

 

 

と、いうことで、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

この年末年始ですっかりハマった曲です。

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#アチョイ

今年ベスト2022

 

本日もご訪問ありがとうございます。

 

本日は12月31日。大晦日です。

ですので、今年触れた音楽や書籍、映画などをご紹介していきます。

 

 

作品名/作者名 と表記いたします。

 

 

【音楽編】

 

[邦樂]

日本 - 八十八ヶ所巡礼

SYG88 - 八十八ヶ所巡礼

○△□ - 八十八ヶ所巡礼

鬼畜(Single) - 八十八ヶ所巡礼

奈落サブウーファー(Single) - 八十八ヶ所巡礼

幻魔大祭(Single) - 八十八ヶ所巡礼

ファーストEP - 八十八ヶ所巡礼

ファースト・ミニ・アルバム - 八十八ヶ所巡礼

ファースト・マキシ・シングル - 八十八ヶ所巡礼

ALL TIME BEST - 尾崎豊

結束バンド - 結束バンド

虫の夢死と無死の虫 - COCK ROACH

さんだる - たま

大発見 - 東京事変

新世界 - MUCC

新世界 別巻 - MUCC

L'Arbum Complete Box - L'Arc~en~Ciel

 

 

日本 - 八十八ヶ所巡礼

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永劫回帰を感じたアルバムです。

良いアルバムだと思います。

 

 

SYG88 - 八十八ヶ所巡礼

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ジャズ、バンドアンサンブルの本懐を感じた作品です。

 

 

○△□ - 八十八ヶ所巡礼

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超個人的な、その個人的な向き合いが、また別な個人の救いになることを知ったアルバム。

 

 

結束バンド - 結束バンド

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いいアルバム!!!

 

 

[洋樂]

Now He Sings, Now He Sobs - Chick Corea

Chet Baker with Fifty Italian Strings [Remastered] - Chet Baker

There And Back - Jeff Beck

Masseducation - St. Vincent

Daddy's Home - St. Vincent

I Found The Sun Again - Steve Lukather

Sheer Heart Attack - Queen

A Day At The Races - Queen

Sailing The Seas Of Cheese - Primus

Toto - Toto

Old Is New - Toto

Close To The Edge - Yes

Time And A Word - Yes

 

 

【書籍編】

 

[日本]

壁 / 安部公房

14歳からの哲学 考えるための教科書 / 池田晶子(再読)

ペッパーズ・ゴースト / 伊坂幸太郎

クリスマスを探偵と / 伊坂幸太郎(再読)

クジラアタマの王様 / 伊坂幸太郎

孤島の鬼 / 江戸川乱歩

海と毒薬 / 遠藤周作

屋根裏に誰かいるんですよ。─都市伝説の精神病理 / 春日武彦

JK、インドで常識ぶっ壊される / 熊谷はるか

蟹工船 / 小林多喜二

家族八景 / 筒井康隆

本格推理委員会 / 日向まさみち(再読)

ある男 / 平野啓一郎

妖精配給会社 / 星新一

ヒトの壁 / 養老孟司

他人の壁 / 養老孟司名越康文

人面瘡 / 横溝正史

本陣殺人事件 / 横溝正史(再読)

よくわかる思考実験 / 高坂庵行

ココ・シャネルの言葉 / 山口路子

 

 

[海外]

幻の女 / ウィリアム・アイリッシュ(再読)

ナイルに死す / アガサ・クリスティ

アクロイド殺し / アガサ・クリスティ

バスカヴィル家の犬 / コナン・ドイル

恐怖の谷 / コナン・ドイル

連続自殺事件 / ジョン・ディクスン・カー

黄色い部屋の謎 / ガストン・ルルー

ニューロマンサー / ウィリアム・ギブスン

星の王子様 / サン=テグジュペリ

ヨーロッパ・イン・オータム / デイヴ・ハッチンソン

不思議の国のアリス / ルイス・キャロル

 

 

ある男 / 平野啓一郎

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ヒトの壁 / 養老孟司

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JK、インドで常識ぶっ壊される / 熊谷はるか

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【映画編】

[邦画]

死刑にいたる病

機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島

クレヨンしんちゃん2022 もののけニンジャ珍風伝

ある男

 

[洋画]

バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ

ナイル殺人事件

THE BATMAN -ザ・バットマン-

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密

X エックス

ブレットトレイン

ザリガニの鳴くところ

JOKER(十何回目)

 

 

バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ

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X エックス

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ザリガニの鳴くところ

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結局のところ今年ベストは!

音樂編では、八十八ヶ所巡礼さんの『日本』かなぁと思いますね。

 

結束バンドの『結束バンド』はいいアルバムでした( ¨̮ )

 

 

書籍部門では、

小説なら『ある男』。エッセイ?なら『JK、インドで常識ぶっ壊される』です。

 

 

映画部門では、、、ありません!

いい作品はありましたが、今年ベストというほど自分に刺さったものはなかったかな、という印象ですね。

2022年は'70年代リバイバルしているホラー映画が多かったので、2023年には多くのホラー映画がこうかいされるのではないか、と樂しみです( ¨̮ )

 

 

それでは、皆様今年もお世話になりました。

来年も是非とも宜しくお願い致します( ¨̮ )

 

ありがとうございました( ¨̮ )

 

 

結束バンドのアルバム

 

本日もご訪問ありがとうございます。

 

 

いいアルバム〜

この間の記事にて、TVアニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』で結成された、結束バンドのアルバムを購入したことを書きました。

結束バンド

結束バンド

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いざ聴いてみたのですが、良いアルバムでした。

 

何かへの評価とかっていうのは、個人的に偉そうだなと感じるので、あまり好きではないのですが、いわゆる『普通』の完成度の作品が10段階中で5か6だとしたら、このアルバムは7か8くらいです。

 

つまり『より良い寄りの、良い』ということです。

 

「この曲のここが…」とか、「このメロディーがスケールに対してテンションで当たっていて…」とかいったことは野暮ちゃんなのでしません。

いつもやってるもんね〜。

 

 

これだけは言わせてください!!!!!

野暮ちゃんはしませんが、一つだけ言いたいことがあります。

 

アルバムのラストにASIAN KUNG-FU GENERATIONさんの『転がる岩、君に朝が降る』のカヴァーが収録されています。


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それの歌唱が、まぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ぁ良い!

 

 

結束バンドのボーカルは、喜多郁代ちゃんという所謂『クラスの人氣者』が務めており、主人公のぼっちちゃんこと後藤ひとりちゃんは、ギターの演奏に徹するメンバーなので歌わないんですね(将来的にはわかりませんが、彼女の性格的に、まぁないでしょう)。

 

そう考えると、今日日コーラスすらもしないギタリストってむしろレアですよね。

わたしの狭い知識で大変恐縮ですが、そういったギタリストって八十八ヶ所巡礼のKatzuya Shimizuさんくらいじゃないでしょうか?

初めて八十八ヶ所巡礼さんのライヴに行った時、マイクスタンドが立っていなくて、物珍しさとあまりの見慣れなさから困惑しましたし(『ぼっち・ざ・ろっく!』はメンバーの名前がASIAN KUNG-FU GENERATIONの皆様がモデルになっているので、「マイクスタンド立てないギタリストってアジカンの喜多健介さんくらいか?」と言いたかったのですが、喜多さんはコーラスも務めていらっしゃるので、今回は該当しない…。非常に綺麗なコーラスをされる…)。

 

 

そんな『本来なら歌わないぼっちちゃん』が歌っているんですね。

 

このカヴァーを最初に聴いたのはTVアニメの最終話でしたが、まんま、「ぼっちちゃんが歌っている!」と思いました。

 

地声と歌声で変わる方はいらっしゃいますが(それがあかん、なんてことではないです!)、ぼっちちゃんの声優をされている青山吉能さんは、〈地声と歌声の境目〉?があまりない方みたいで、また、青山吉能さんの地声と『ぼっちちゃんに当てている声』にほとんど相違がないため、より「ぼっちちゃんが歌ってるじゃん!!!」と感動だったんですね。


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裏を返せば『青山吉能さんの歌声、まんま』とも表現ができ、青山吉能さんとしてはぼっちちゃんの演技をされながらの歌唱である部分も多かったのかなぁ、と思うのですが、その『地声と歌声』、『地声と演技した声』との相違が少なかったからこそ、ぼっちちゃんの〈等身大〉みたいなものを感じられるようで、とても良かったです。

 

このカヴァーがあったからこそ、この曲がアルバムの最後を務めたからこそ、作品としての強度も増したように思います。

またこの曲があってくれたから、作品と聴き手との距離が近くなったような感覺がありました。

 

 

『それもちょっと あるよな』と歌っている時の、表情すらも浮かんで来るような表現も好きです。

 

 

野暮ちゃん…。

歌詞カードを見ていて驚いたのですが、『カラカラ』はtricotの中嶋イッキュウさんが詞と曲を提供されているのですね。


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樂曲クレジットを見たときに「えっ!!!!!イッ……キュウさんじゃん!!!!」となりました。

クソデカ感情かよ。

 

イッキュウさんが曲を提供していると思ったら、確かにtricotっぽいなと思うもんですね。

サビメロの透明感というか浮遊感というか、水色っぽいコーラスとか、イントロの5/4拍子とか6/8拍子の部分とか、その他の変拍子とかですね。

 

あれ?でも編曲をされているのは三井律郎さんだから勘違いか?

 

野暮ちゃんやってるじゃん…。。

 

 

 

サビの右Chで「ジャラッ!ジャーラッ!」と鳴っているクランチギターの歪み具合と、手首のスナップが効いたストロークが好きです!

 

 

樂器民増えろ〜!

愛を書いていたら、この作品が10段階のうちで8とか9とかな氣がしてきました。

良いアルバムだ!

 

『ぼっち・ざ・ろっく!』の影響で樂器を始める方、離れていたけどまた再開しようと思う方が増えたらいいなぁ。

樂器はね、愉しいんだよ〜。

 

樂器を始めると、樂曲を聴いたときにいいプレイがあったらにっこりできますからね( ¨̮ )

 

 

 

ありがとうございました( ¨̮ )

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

じつは、書いてた文章が一回全部消えたので、書き直しました。

 

【八十八ヶ所巡礼】ほら穴で燈る、星となった浮かばれなかった魂たち【大・仏滅ナイト!!】

本日もご訪問ありがとうございます。

 

行ってきました!『大・仏滅ナイト!!!』

 

👇過去の八十八ヶ所巡礼関係記事👇

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鶯谷は存じておりましたが、まぁ行く機会はないので「いつか行ってみたいな〜」とは思いながらも渋谷や新宿とかの《パッとわかりやすい場所》にばかり意識を囚われて後手後手の土地になっていました。

あと、鶯谷ってよっぽどの用がないと行かない感じするし。

 

cali≠gariというバンドの関係でキネマ倶楽部というライヴハウスがあるのは存じておりましたが、それくらーいの知識でした。

実際今回の会場であるダンスホール新世紀がキネマ倶楽部と同じビルにあることすらも存じ上げなかった。

あと、cali≠gariのギタリスト青さん情報から風俗街?であるとか。

 

 

凍狂に着いて(読まなくて良い内容です)

そんなこんな、朝の通勤ラッシュ時に東京へ到着し「新宿ゴールデン街に行って朝酒キメるぞ!ハマチ!ハマチのお刺身が食べたい!そして日本酒!!!辛口冷酒!!!!🍶」などと思いながら新宿へ。

現場に着いたのが10時前とかだったので、そりゃあほとんどのお店がやっていない。

 

そらそうよ、と思いながらもコンビニでカップ酒を買い、呑み足りなかったので上善如水の手頃なサイズがコンビニで売っていたので買ってラッパ飲み。ぷっぷー

八十八発食らっていました

 

当日は本当にイベント日和な雲一つない青空だったので、アルコールが回っている中でお見舞いされる日光がなんとも刺激的でした。

ドラキュラの皆様ってこんな氣持ちなんだろうか、そういえばKatzuya Shimizuさんって、ちょっとドラキュラ感あるよね。なんて思っていました。酔っ払いですね‾\_(ツ)_/‾

 

その後は下北沢に行って『ぼっち・ざ・ろっく』という作品の聖地を巡礼(下北沢shelterの入口を写真に収めただけ)し(そういえば渋谷のタワレコで結束バンドの盤を購入しました✌️イェイ)。

お香を購入し、渋谷まで向かって歩くも迷い、たまたまあった公園で『極樂いづこ』を聴きながらブランコを漕いでいたら「極樂はここにあったんだ。結局難攻不落の気分次第だな。アルコールが残ってるから変なことを思っておる」などと思い(直朝っぱらからアルコール煽って公園でブランコ漕いでる人をみたら敬遠するか、一回話を聴いてみるかの二択になると思うし)。

いざ渋谷へ到着するも、愉しみにしていたキャラメル屋さんが売り切れで買えない、などがありました。

よい人生

 

その後はお蕎麦を食べたり、浅草寺に行くも秒で退散したり、鶯谷でしっかり迷ったりしました。

でも迷ったのに整理番号ぴったりで入ったのすごくね✌️

 

 

開場へ入り、まず思ったのは「すげー!レトロ歓喜じゃん!」です。

さすが役所広司さんがご主演されている、映画『shall we ダンス?』のモデルになっただけはあります(どういうこと)。

 

下手、マーガレット廣井さんがよく見える場所に構え、開演を待つわし。

天井を見上げると、いわゆる『ライヴハウスのフロア電灯』ではなく、光度の高い豆電球みたいな灯りが無数に取り付けられていました。

 

それぞれの明かりは鮮明で強いけど、所詮は豆電球か、フロアは明るいというわけではなくどこか薄ぼんやりしておりました。

でも、その電球たちが集まって光っている様相を見ていると、天の川みたいたな、と思ったりしました。

 

また、天井の表面がつるんとしたフラットな感じではなく、豆電球が打ち込まれたことで、波紋が起きたようにざらざらと隆起をしていたことにより、洞窟やほら穴か何かみたいだな、とも思っていました。

 

そんなことを思っていたのですが、あることに氣付きます。

 

「あ!今日魔族の八十八ヶ所巡礼じゃないじゃん!!!」

 

 

👉開演へ👉👉

 

prologue

5分か10分押しくらいで開演。

アルバム『日本』の一曲目であるSEですね。

この曲が来た、いうことは、次の曲は『亡月亡日』であることが確定したと思い(いま思うとどうして確信したんだろう、という感慨)、「次は『亡月亡日』か。確かにライヴではあんまり披露されてない曲だよね!」と思っていました。

 

そう。

この時は《浮かばれない曲》が【あまり演奏されない曲】だと思っていたのです。

 

《浮かばれない曲》が何を指しているのか、は後述いたしますね。

 

 

亡月亡日

prologueでステージ下手からKenzooooooooさん(本日は赤色のワークパンツ)だけ登場し、ドラムのキレとダイナミクスありありのフレーズがスタート。

いつもKenzooooooooさん→Katzuya Shimizuさん→マーガレット廣井さん、の順番で登場されますが、Katzuya Shimizuさんはステージ下手袖からの登場ではなく、上手の高台になっているところからの登場でした。

なんかわからんけど高揚しました。

 

Katzuya Shimizuさんは『金土日』の衣装でした。

 

Katzuya Shimizuさんがステージまで降り、上手定位置で当曲のフレーズを弾き始めると、同じ上手の高台にマーガレット廣井さんが登場。

一升瓶を手に、屈むようにして高台から下々を見下ろす様に、胸をうち抜かれた貴様らの皆様もいらっしゃったのではないでしょうか。

 

衣装は『狂感できない』のものだったそうです。

 

 

マーガレット廣井さんもステージまで降り、下手の定位置に着くとオールイン。

マーガレット廣井さんの竿新しいやつだったよね??

 

ヘッドの形状からワーウィックっぽい?と思ったのですが、違うと思います。

 

ベースの特徴は、

ジャズベースタイプのアクティヴピックアップ(ピックアップは弦の振動を拾うマイクの役割をしています)が二発

・ノブがクロームではなく黒色

弦裏通しなのかわかりませんがサドルとブリッジが一体化したタイプ。ゴールドパーツ?

・高音弦側のカッタウェイが切り落とされている

・ボディの形状は、その昔B'zの松本さんがご使用されていたMG-Mを彷彿とさせるような曲線っぽいつるんとした感じ(一般的なソリッドエレキ樂器にあるフラットな板ではないという意味です)。色は黒っぽい灰色(シースルーブラック?)か、濃くて深みのある緑。

いつもご使用されている日の丸スタインバーガーとは違ってヘッドがあるからかもしれませんが、スタインバーガーよりネックのスケール(ネック自体の長さ)が長いと感じました。ロングスケールかスーパーロングスケール?ベースのことはよくわからん。

 

そして個人的に一番特徴的だなと思った部分なのですが、弦を巻くペグが押し込み式のものじゃなかったことです。

ベース用のペグって、一般的には弦を適切な長さに切ってからペグの縦穴に入れて、ぐいっと曲げ、それから巻いていくので、余った弦はびよんびよんしないんですね。

ですが、この日利用されていたベースは余った弦がびよんびよんしていた。

そういったところから非常に記憶に残っています。

なぜか三弦だけ切っていたのも含めて。

 

しかし、やっぱりワーウィックっぽいな、と思います。

形状やスペック的にStreamerシリーズが近いと思うし、ブリッジ等は改造変更もできますし、ボディ塗装のリフィニッシュも可能ですしね。

 

あ、塗装はポリだと思います‪( ¨̮ )

 

 

肝心の音ですが、スラップした時の音が『びよんびゎん』みたいな感じでした。

ベースワウか何かをかましていたのかもしれません。

ピックアップバランスなのか、個人的に各弦の音量に多少のばらつきは感じましたが、セッティングや樂器と奏者とが互いに慣れていくとクリアされる部分ではあるでしょう。

何を偉そうに。

 

それと、音の粒子がきめ細かいように感じましたね‪( ¨̮ )‬

日の丸スタインバーガーは歪みの目が荒いというか、粒が立ってギラギラしている印象なのですが、この日に使用していたベースは音の粒が細かく、どこかクリーミーな印象を受けました。

 

言うなれば、スタインバーガーはモザイク的で、おニューの竿はモザイクアート(粒子が細かいので違うものに見える、みたいな)という感じです。

 

スタインバーガーはピックアップがハムバッカー(太めの長方形)で、新しいベースはシングル(細い長方形)ピックアップだったための違いということもあるでしょうね(ハムバッカーピックアップはシングルピックアップに比べて高出力であるため、歪みが綺麗にかかる傾向があります)🍅

 

 

あとは、まぁ知っていた部分ではありますがベースプレイ、フレーズが意味わからんくて爆笑していました。最高。

 

 

そして、‬マーガレット廣井さんは左手だけ赤色のネイルをしておりました💅

 

 

仏狂

マーガレット廣井さんの歌い出し、「仏説〜」から仏狂がスタート。

『仏に狂うと書いて仏狂』の後に竿のお二人がお立ち台に登ったのですが、BIG CATの時と違って、お二人とも衣装が黒色だったので、【二人、ではなく何か大きな存在】を感じました。これ伝わらないと思う。

 

以前のBIG CATレポの際に、『マーガレット廣井さんとKatzuya Shimizuさんが向かい合ってゆっくり近づいていくの、確かに猫の挨拶みたいだった』と書いたのですが、今回は猫の挨拶は感じませんでした。

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感じたのは、『虎と龍が向かい合って睨み合う、掛け軸とかでよく見る場面』です!

 

マーガレット廣井さんが、ぐっ、と大勢を低くしてKatzuya Shimizuさんと向き合う様が、虎の《獲物を逃さんとする氣迫》と似ていたためです。

 

 

幻魔大祭(Single)

「浮かばれない曲って何かな〜(ワクワク)。幻魔大祭のシングル版やんないかな〜(ワクワク)。でも音源として、ちゃんと完成してるからやらないよなぁ」と思っていたので、イントロのギターが聴こえて来た時、「き、きたぁ〜!!!!(湧く湧く浮き浮き脳汁JOVE JOVE)」となりました。

 

 

この曲はアルバムに収録されているものよりも、テンポがゆっくり演奏されます。

 

YouTubeのコメントだったか、Twitterだったかで「Single版はどっかの土地で開催されている、どこか危険な香りのするお祭りで、アルバム版はもうちょっと開けたお祭りって感じがする」と形容されていたのですが、確かに、言わんとしていることが分かりました。

 

もはや、そのお祭りの様が『ほら穴の中にできた水たまりの中心で燃える焚き火を囲んで踊り狂う様』すらも想起しました。

 

確かにお祭り🎈

 

 

そして、相も変わらず意味不明なベースプレイ🍶

アルバム版は割とゆったりとコードをスタッカートで鳴らしていますが、シングル版は完全に16分音符で演奏しています。

 

それに対して歌メロは八分音符。

しかもテンポがゆっくりめなのでリズムキープは難しいし、よれたらすぐにわかる。

それをよれず(少なくともわたしにはよれていないと感じました)、演奏しているのです。

うまく説明できている氣がしませんが、なにより、凄いってことです!💪

 

 

この曲の時に思ったのですが、この曲を演奏している時のお三方に『仏滅トリシュナー』のPVの頃のお三方を感じました。

なんというか、『仲間内できゃっきゃとセッションして遊んでいる無邪氣さ』というような感じというのでしょうか。

わたしが初めて八十八ヶ所巡礼さんのライヴに行ったのが2021年8月28日なので、もちろんその当時の雰囲氣なんて知らないのですが、そんな身でも"その当時"を感じる演奏でした。

 

『仏滅トリシュナー』を想起した理由の一つとして、〈同じフレーズをずっとリフレインする〉があるのですが、幻魔大祭のわけわからん16分の細かいフレーズ(しかも四弦と一弦とを行き来するようなもの)を狂わず弾いていることや、やっぱりこの日の演奏にPVの空氣感を感じた、というのが大きいです。

 

そんでもって、魔族じゃないこと。

 

この二年くらい?魔族の八十八ヶ所巡礼が人間界にきて演奏をしておりました。

この『大・仏滅ナイト!!』は人間の八十八ヶ所巡礼が演奏をしております。

 

次の『IMNY』ではっきりと感じたのですが、演奏する種族によって、曲の雰囲氣や空氣感は変わります。

 

今思えば、魔族の演奏する曲たちには『あ〜しんどいよね、生きるって面倒なことも多いよね。でも我ら魔族だから貴様ら人間の苦しみとかわからないの。ごめんね』という、ある種のドライさがあったように感じますが、この日、人類である八十八ヶ所巡礼が演奏した曲には『あぁ!しんどい!生きるの面倒!でも貴様にはわたしのこの辛さはわからない!わかるわけがない!』という、なんというか、やけっぱち的な仄かに幼さや思春期を思わせる香りがあったように感じます。

つまり、この日の演奏には『切迫した肉体と、血液の通った苦しみ。その人自身の息遣い』を感じた、ということです。

 

そのやりきれなさ?を振り落とさんがために「音樂で洗い流そうとしている」というか、「苦しみから逃れようとしている」というか、「音樂で(ある意味での)現実逃避しようともがいている」みたいな切迫感を覺えました。

 

 

IMNY

『幻魔大祭(Single)』の流れのまま、『IMNY』がスタートします。

この曲で、先に感じた『切迫した苦しみを音樂で洗おうとしている』感覺をはっきりと覺えました。

 

そして、これも以前何かで知ったことなのですが『八十八ヶ所巡礼というバンドも昔は音で殺すような音樂』をしていたそうです。

それがいつの間にか貴様らの親の健康を願う仏教バンドになって…。という変遷だそうですが、この日の演奏には《演奏で殺そうとする氣魄》を強く感じました。

完全に観客とバンド(自己)とを切り離して、「こっちの苦悩も知らねえんだから分かったようなこと言ってきてんじゃねえよ」と言われているかのようなものを感じましたが、それはあくまでもわたしの感想です( ´・◡・`)

 

そういったような、『"もがき"と、自己完結しようとしている感情』から《『仏滅トリシュナー』なあのころ》を感じたのかな〜、と考えます。

 

この日の八十八ヶ所巡礼の音樂は、確実に人間的な、血の通った"存在"としてのものであったと感じます。

いや、魔族にも血液に準じたものがあるんだろうけども。

 

 

幽兵衛no幽鬱

BIG CAT以来の『幽兵衛no幽鬱』です。

BIG CATの時は、「ジャズマンが各々のスキルをぶつけ合ってセッションを至高の域まで持って行こうとしている、まさにセッションの本懐を体現しているアンサンブルだった」と思ったのですが、この日の演奏は『妙齢なセッションマンが、互いの音をつぶさに聴いて演奏する、各々が他奏者の演奏を持ち上げようと演奏するような氣遣い』を感じました。

表現を変えるなら『長年寄り添った仲の良い老夫婦が、互いの体調を氣遣っている』とかでしょうか。

 

あと、この曲はまぁなっげえギターソロがありますが、Katzuya Shimizuさんはサングラスを咥えての演奏、のちに上手の高台へ登っての演奏、だったわけですが、この時にKenzooooooooさんを見るととっても冷静に演奏をされていました。

Katzuya Shimizuさんを見たり、マーガレット廣井さんを見たり。

 

単純にわたしが確認不足で、BIG CATの時もアイコンタクトなどされていたのでしょうが、12/4の時は『各々が各々の演奏に没入して自己のベストを行おうとしている』感がありましたが、12/27のこの日は『バンドが、バンドとしてグルーヴするため』の演奏をされていたように思います。

 

この時に「あっ、一番冷静なのはKenzooooooooさんなんだ」と思いました。

他の曲でも決めのタイミングでマーガレット廣井さんの方を見ておられましたしね。

 

 

百鬼園

めっちゃ今更なのですが、この曲って『神だの何だのの名前を使って金儲けをしている者たちへの曲』なんですね。

『地獄の沙汰も金次第』は、「救われたいならより多くのお布施を」と主張する諸宗教に対してだし、『神様儲かってる?』は新興宗教についてもそうだし、まるで神の生まれ変わりかのように振る舞う宗教をビジネスにしている聖職者に対してでしょう。

まぁ、妄言としてお読み捨てしていただけたら幸いです。

 

 

わたくしごとで非常に恐縮なのですが、わたしは『ライヴイベントで演者が照明に照らされてできる影』を見るのが好きなんですね。

樂曲の『ジャージャージャージャッ ダカダカダカダカ』の部分で、上手にある高台の壁に演奏に合わせてKatzuya ShimizuさんとKenzooooooooさんとが交互に投影される様に《われわれが神と形容するものの、実態のなさ》が表現されているように(勝手に←とても重要)感じたし、Katzuya Shimizuさんの影がぼわんと映っているのが《宗教というものの曖昧さや朧げな感じ》、また《樂曲の中で怒っている大衆や信者の念の集合》を(勝手に)感じたりして、愉しんでおりました。

 

 

浮き浮き

曲始まりの不穏さから、「『浮き浮き』だ!『浮き浮き』がきたぞ!!!!」と思って浮き浮きしました。

しかし、マーガレット廣井さんの歌い出しに、なんだか恨み節めいたものを感じて聞こえて、どうしてだろうか。と思ったのですが、よく曲と歌詞を聴いてみたらこの『浮き浮き』という曲は『この世は地獄で苦しみばかりだけども、だからこそ浮き浮きして生きないとね』という、"強がりの曲"なので、恨み節に聴こえても然るべきだよな、と、今になって思います。

 

でも、最後のサビでストレートな八分音符リズムを弦樂器たちが奏でる中、ドラムだけが「ドッ、ド タン ド、ド、ド、タン」というシャッフル風味のあるビートを奏でているので、不思議と不思議な浮遊感が生まれていました。

『浮き浮きするしかない』という自己洗脳への麻痺?

 

 

泥春

怪談でも始まりそうな照明のMCで「浮かばれない曲を救済するための仏滅ナイトだけど、まだ未発表なのに仏滅ナイト入りした、もっとも氣の毒な曲」という紹介で『泥春』が始まります。

 

歌詞の内容は、BIG CATで初めて聴いた時と同じように『死んじゃったりしたいけど、そんな勇氣はないのよ〜』な感じでした。

 

この日は歌のメロディーワークとかに意識を向けて聴いていたのですが、おそらくコードトーンからわざと外した音程でメロディを作っているのだろうと思います。

あるいは、音楽理論でいうサブドミナントの音程だけで作っているような。

 

トニック、ドミナントサブドミナントという考え方が音樂理論にはあるのですが、わたしはそこら辺が不勉強なので、「まーた変なこと言ってら。」くらいに思っていてください。

 

そんなコードトーンから外れた音?トライトーン的な音?サブドミナントの音?を主旋律にしているため、独特な不穏さというか不安定さが醸し出されているのでしょうね。

歌詞の雰囲氣とも合っておりますし。

 

 

虚夢虚夢

『泥春』が終わり、Katzuya Shimizuさんがクリーントーンでコードを鳴らす。

 

「おや?『慧光』か?そうか、浮かばれない曲なのか、、。最近演奏しているけどなぁ」なんて思っていて、「うーん、でも音が『慧光』よりも半音くらいフラットでマイナーな響きだもんなぁ。。。…………、、、、、、いや、、、これは、、、、!!!!」と思っていると『虚夢虚夢』がスタート。空!

 

この曲で思ったんです。

『泥春』が「いなくなりたいけどそんな勇氣はない」という歌う曲。

その次に演奏されたのが『虚な生活をして、氣分も虚夢虚夢してたら仏(先祖とか、自分自身とか)が悲しんじゃうよ』という曲。

 

『泥春』の主人公に対して、客観的な視点を持っている人(それはあくる日や、のちの自分かもしれないし)の歌詞なのですよ。

 

この曲の次に演奏されたのが『奈落サブウーファー

 

三回に一度、勝っていれば良い。間違った、俺も、また良い。

この曲で『泥春』の主人公は報われるんじゃないのかしら。

 

『泥春』の時期が奈落でも、その奈落を鳴らしたんなら良いんじゃないかしら。

 

そんな〈意味のないこと〉を受け取りました。

 

 

MC

この時だったと思いますが『一年でなんて区切らなくても良いんだけど、人間は区切りたがる。この一年でやり遂げたいと思っていたことなんて、大抵全部は叶えられない。いや、スーパーマン的な人ならできるかもしれない。努力を怠らず重ねている人とか。井上尚弥選手とかがそうかもしれないし、かっちゃんもその一人だと思う』とマーガレット廣井さんは話していました。

その際に、わーっとKatzuya Shimizuさんに歓声が湧いたわけですが、その時の当人の困惑しながらも照れていた表情が面白かわいかったです。

 

「あ、でもかっちゃん今日のセットリストここに来てから書いていたよね」

頷くKatzuya Shimizuさん

「そんなに毎回完璧ってわけにもいかないよね。わたしも一週間前にセットリストを書いておこうと思うけど、書けないもん。

セットリストなんて印刷でもいいんだよ、正直。事前にマネージャーに曲順伝えて、A4よりも大きい紙に印刷してもらって。

黒地に黄色とかの印刷にするんだよ、照明とかの兼ね合いで。

我々も別にそれでいいんだけど、マネージャーに伝えて印刷してもらってでも。

でもさ、印刷だと味氣ないじゃん。なんか。

Kenzoooooooなんてわけわからない略し方して書いているし、わたしも『18歳』とか書いてるし(『泥春』の前に「ダンスホール新世紀に初めてきた。初めて来てびっくりしたけど、『18歳未満入場禁止』の看板があってびっくりした」という話をされておりました)」

 

 

「前からずっと思ってたこと話しても良い?」とマーガレット廣井さん。

 

数秒の沈黙があったので、どういったこと、どんな真面目な話なのだろうか、と思い待っていたところ、、、。

 

「ホームセンターに売っている注連縄(しめなわ、って読むんですって!知らなかった!)って意味ないよね」

まさかの話だったので貴様ら爆沸き。

 

「いや、意味ないは言い過ぎた。作ってる人がいるんだもんね。中国とかベトナムとかの人がやっすい賃金で作っているんだろうから。でも、注連縄とか門松の正月飾りって手作りだからいいと思うんだよ。

まぁ作っている人がいるんだから良いとして、それを安い金で買い付けてホームセンターとかで売るのはよくないと思うんだ」

 

「そんなホームセンターじゃなくて個人商店みたいなバンドに集まってくれてありがとう」的なことを話されていました。

 

今思ったけど『チェーン店』じゃなくて『ホームセンター』なんだな。

 

 

でもね!!!これだけは言わせて!!!

個人経営の方が!!!美味しい場合が多い!!!!

チェーン展開しているお店は!!!!個人経営には勝てない!!!!!

 

 

話していたことの順番は前後しているかも。

 

 

「来年になっても、ホームセンターにならず個人商店のままだと思います。安く注連縄を買い付けて売る、そんなこの狂った街に捧げます」から、本編最後の曲へ。

 

 

脳がとろける街888

最初のドラムが聴こえた途端、貴様らの皆様諸氏が、はっと息を飲むのがわかりました。

 

そんなわたしは演奏している間、ずっと泣いていました。

理由はわたくしごとになりますので割愛しますが、歌詞がしんどいもので。。

 

とはいえ、以前にこの曲が収録されている『日本』をレビューした際に、わたしはこの『日本』というアルバムを「永劫回帰アルバムである」と形容しました。

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つまり、聴いているこちらとしては、『全て受け入れて救われる未来』じみたものを知っているわけです。

 

この時に、はっと思い至りました。

 

〈浮かばれない曲〉と形容していたのは、〈浮かばれない想い〉たちなのではないか。

 

「浮かばれない曲を救済するための大仏滅ナイト」と説明していたけど、その実つまり、その当時の自分であったり彼、彼女の想いたちを救済するためのイベントなのだな、と思ったから。

 

『仏狂』のニヒリズムを感じていた頃、

『苦苦★念仏』のグル苦しい頃、

『◎百鬼園◎』の怒りを感じていた頃、

『浮き浮き』の強がりをしていた頃、

『鬼畜』の恨みを感じていた頃、

『泥春』の人生に対して途方に暮れていた頃、

 

そんな想い達、少なくともそれを感じて共感している聴き手の想いが報われて、もう一度人生を進めてみよう、なんて思えるためにこのイベントが開催されたのではないか。

と思いました。

 

この記事の最初に『天井の豆電球が星みたい』と形容しましたが、浮かばれなかった想い、そんな魂たちが星になって光っている。

その魂たちの想いを歌えば、喉が千切れそうな程にこうやって叫べば、想いは浮かばれて、夜が終わりそうになるさ。そうやって溶けたら最高さ。

 

そーんな妄想を受け取りました。

 

 

わたしは超個人的な悲しさ?エゴ?想い?で本当に曲中ずっと泣いていたのですが、『喉が千切れそうな程に こうやって叫べば』の部分で崩壊しました。

ありがとうマーガレット廣井さん、正面で顔歪ませて泣いていてすみません。

 

辛いことも『未来をおいしく味わうためのスパイス』と思わないとやってらんないし、蓮華は泥がないと咲けませんからね。

 

 

アンコール開け〜具現化中〜日本

アンコール開けMCで「来年はいいことを引き寄せるために」と言いながら手をワシワシさせるマーガレット廣井さんとそれに準じる貴様らの皆様諸氏。

ステージから見ているとさぞ奇妙で異様だったろうな、と思います。

 

15年くらい前に鶯谷の地下スタジオ(当時マーガレット廣井さんが住んでいたゲストハウスの地下にあったそう)でバンドの練習をしていた話や、鳩にごはんをあげたり、250円のお弁当をKenzooooooooさんは二個食べていたという話。

 

「やり忘れたことがある!貴様らの親の健康を願うことだ!」とマーガレット廣井さんが叫んだり、『日本』のイントロでKatzuya Shimizuさんが『君が代』を一緒に歌うように口を動かしていたり、「ご静聴ありがとう!」の後でマーガレット廣井さんが阿波踊りをしていたり。

 

あ、アンコール明けでKenzooooooooさんは下手袖から登場、Katzuya Shimizuさんは上手高台から。そのあとに下手袖からこっそりなぜか申し訳なさそうに登場していたマーガレット廣井さんが可愛らしかったです( ¨̮ )

 

そういえば、『日本』のコールアンドレスポンスで、多分わたしに向かってマイクを向けてくれていた(よくいるクソファン)マーガレット廣井さんの優しさが嬉しかったです。

正面で顔歪ませて泣いている客がいたら氣が散りますもんね(うるせえクソファン)。

わたしの想いも浮かばれそうです。

 

 

最後に

わたしはこの『大・仏滅ナイト!!!』を、〈浮かばれなかった想いたち〉を成仏させる公演だと解釈したわけですが、本編スタートの曲が『prologue~亡月亡日』であり、本編ラストが『脳がとろける街888』という、アルバム『日本』に収録された頭と最後の曲が演奏されたわけです。

 

これは〈浮かばれなかった想い〉が、日本という國で成就されなかった『夢』や『目標』と呼ばれる希望を指しているとも思いますし、ともすれば成就せぬまま自死を選んだ方の想いである可能性もあるわけです。

 

 

『亡月亡日』は言わずもがな「某月某日」を文字った名前ですが、特定の日にちにしないことで、このイベントで演奏された曲たちの想いと、曲に共鳴した貴様ら個人各々が【体験した出来事が起こった日】を固定しないという意味、そしてもう失われた『亡き月日』を指しているんだろうな、と勝手に解釈いたします。

 

そんな『亡き月日の想い』を、『想いの星』を成仏させるイベントだったのかなぁ、なんて思いました。

 

しかも『冷笑主義を潰せ』という、〈浮かばれない想い〉を生み出さない為のマーガレット廣井さんからの檄も込められて。

 

 

そう考えれば『幻魔大祭』で行なっていたのは鎮魂祭だったのか。

 

 

 

この日も『エイトビイトな人々』は聴くことができなかったわけですが、この日のコンセプトが〈浮かばれない想いの、ある種の救済〉であるため、当然か、とも思います。

曲の中で救いの方向を示している曲(『ウルトラ・ヘヴン』とか『紫光』、『宇宙の末端☆彡』)は、想いとしても時期に浮かばれるでしょう。

『エイトビイト』も救いの方向を示している曲です。

 

生きてりゃあ聴けるしね✌️ 氣長に待ちましょ。

 

 

今年は八十八ヶ所巡礼さんだけでも、五回もライヴにお邪魔したわけですが、全く、良い人生です。

 

 

ありがとうございました( ¨̮ )

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ついき

『虚夢虚夢』の「我も貴様の銀河の恥!」の部分で、『あっ…、、そうです、、銀河の恥です…。。。』という気持ちと、『イェー!銀河の恥iiiiiィィィェ!!!』という気持ちがないまぜになってたよ。

 

なにかの曲でKatzuya Shimizuさんの音が『ミッドハイが強調された音』になってて、その音が好みでした。

冷たい青空

 

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あの空から落ちてきた未来は

悲しい色の花 咲かせた

彩り豊かなガラス玉たちは

会話に花を咲かせた

 

午後一時 雲一つない空

いま 太陽がひとつ沈んだ

 

青空に溶けた願いはみんな

都市型の情報に惑わされた

愛しい数々の願いはもう

人々の娯楽に踏み潰された

 

あの空から落ちてきた 痛みが

新しい思考の花 咲かせた

心が 今 痛み 覚えるから

灯りはまだ燃えている

 

あの時 あなたが作った風は

今も頬と心をなでる

 

青空に終えた世界はみんな

都市型の表情にわらわれた

愛しい数々の願いはもう

ひとりの思惑に食い潰された

 

青空に溶けたあなたは いつか

この世界と解けて 風へ変わり

新たな太陽に生まれおちて

ひとりの暗闇を照らし染めるのでしょう

 

八十八ヶ所巡礼についての

 

 

※この記事は八十八ヶ所巡礼というバンドについて、過去に書いた記事のまとめです(2023年12月30日現在)※

 

 

🌾{to 時系列👇

 

音源そのた

 

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ライヴ

 

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追記すると思う!したい!生きる!

【八十八ヶ所巡礼】小・仏滅ナイトの開催で浮き浮き湧き立つ大猫の細胞(貴様ら)【幻魔大祭 2022】

猫の肚の中へ
入場。 
整理番号が110~140くらいだったので「まぁ〜前と同じフロアの真ん中くらいかな〜」と思っていたのですが、寒いからか?キャフェーで時間を潰してたら出たくなくなった貴様らの皆様が多いのか?まだまだ入っていなかったので、下手3,4,5列くらいにて待機。待機していたら隣にいらっしゃったお方がまさかのツイッターのフォロワー様でございまして、お話しかけていただきました。そこで、やれ、
「新曲はやるのだろうか」
「大・仏滅ナイトってそんなに倍率すごかったの?キャパがそんなに多くない箱ってのも関係しているよね」
バスドラムサウンドチェックが『攻撃的〜』ですね」
「幽兵衛聴きたいですよね。始まりの鐘的な感じで聴きたい。でもあの鐘の音って同期(生演奏ではない音を入れておくMTRという機材から流れる音。シンセ弾きがいないけどシンセ音を多用しているバンドのシンセ音がそれ)だからやらないんじゃないか、と思っている」などとお話ししていました。
ちなみに、鐘の音とかのちょっとした効果音って別にMTRじゃなくてもPAさんにCD渡してたら流すことができます。
そんなことをしていたら開演。
 
 
絶妙Σ
メンバーが登場し、マーガレット廣井さんの「拳を拝借!」から『絶妙Σ 』がスタート。
サビ前でKatzuya Shimizu先生が右手の指をくるくるしていて、"なにあれ?!"と思いました。
意味はない、右手はピックを持っているので中指と薬指でくるんっと回す感じです。
そんなこと思っていたら、目の前のマーガレット廣井さんも同じ手の動きを頭の横でされていました。この時の動きは浅草寺でお線香の煙を浴びる仕草っぽかった。
「絶妙〜!」と曲が‪終わると、脳内で『ダカダカダッ!ッジャッジャー!』というイントロが流れる。
"次この曲なの?でもこの曲なんだっけ"と思っていたら次の曲がスタート。
 
 
ohenro3

ダカダカダッ!ッジャッジャー!

"え!MAJIで来たよ!!"と思いながらニヤニヤするわたし。

同じくニヤニヤしているであろう貴様らさんのお氣持ちが、ドラムに対して縦に小刻みに揺れる様から、たとえ後ろ姿であっても伝わって来るようでした。

この明々に楽しむ貴様らたちを見て、「大猫の中で細胞が沸き立っているみたいだな」と思いました。

 

さて、マーガレット廣井さんのプレイはというと『ダーダ、ダーダ、ダーダ、ダーダ』というシャッフルビートの発音がキレッキレで、演奏を聴いているわたしはニッコニコです。

ちなみに、ギターソロでワウが踏まれているところがありますが、Katzuya Shimizuさんはセンターのお立ち台にてプレイをされるので、ワウペダルはマーガレット廣井さんが踏むことになります。

その様を見ていたのですが、確か『一拍目と三拍目』で踏んでいました。

 

ohenro3で基調となっているシャッフルビートは、一二三四の頭拍にアクセントを置くため(「ダーダ」であれば「"ダー"ダ」とアクセントが置かれ、最初のダーが頭拍となります)、そんなにワウ踏むのって難しくないかも?と思いました。が、それはわたしがほとんどワウ初心者であるからそういったことが言えてしまうのでしょう。滅多なことは言えません。

 

『幽楽町線』でのワウプレイも見ていないのだし。

 

てかステージに近いとめっちゃ見える。良い。

あと結構マーガレット廣井さん寄り目パフォーマンスをしているんだね。

よく見える。

 

 

そう言えばマーガレット廣井さんは「ニャー!!!」とも言っていたし、「一緒に猫になろう!」とも言っていた。

 

 

惡闇霧島

曲始まりのギターから歌い出しまでに何小節の遊び?がありました(確か)。

その時の照明が、紫と緑と白熱灯的な色味で、"なんだか惡ど〜い感じだな。いいな"と思いました。

 

この曲は曲終わりのKatzuya Shimizu先生による長尺のギターソロがあります。

正面からしか見たことがなかったので知らなかったのですが、Katzuya Shimizu先生って思っていた以上に上体が沿っていらしたのですね。

MAJIで反りすぎてて、"腰が曲がったおじいちゃんおばあちゃんくらい沿ってるじゃん!"とか思いました。

同じ人体でもこんなに可動域があるのですね。真逆ですものね。

人体って不思議。

 

 

この曲のギターソロセクションでもう一つ思ったことがあるのですが、Kenzooooooooさんのスネアが前のめりに打音されていたことです。

 

樂器演奏や歌唱等にはレイドバックという概念があって、メトロノームに対してジャストで発音するのではなくほーんのちょびっとだけ後ろノリで発音や演奏をする、という技術で、ファンクやR&B、ゴスペルなどのブラックミュージックがその源流だと思われます。

拍の後ろに少しだけねばっこく引っ張る、みたいな感じか?

 

日本の方でいうと、久保田利伸さんなんかがレイドバックが巧い、聴いていて氣持ちが良いと言われています。


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そんなレイドバックの逆くらいの前ノリをスネアの打音でKenzooooooooさんが表現していたのです。

32分音符ではなくて64分音符や128分音符くらいの音価(音の長さ)で前にのめっていたのですね。

しかも打音した時の音符は16分音符のスタッカート。

 

これまでは四分音符か八分音符でスネアを打音されていたと記憶しています(が、おそらくわたしの注意不足でこれまでも16分音符でスネアを鳴らされていたのでしょう。もっと勉強します)。

そんなこれまでの記憶の中、16分音符で鳴らしていたので、おや?と思った次第です。しかもすんごーく細かく前ノリにされていましたしね。

 

ちなみにKenzoooooooさんは上半身が裸ですが、その肌にうっすらと染み出した汗、それに照明がきらきらと反射して、メタリックな様相を感じました。

"メタリックなDBZってそれ奈良の大仏じゃん"とか思っていたのですが、何を言っているのでしょうか。

 

 

脳の王国

「人間に必要なもの、必要不可欠なものって、貴様らはなにか知っているか?」とマーガレット廣井さんが仰る、"…心か?"と思うわし。

「脳だ!」"脳か…"

「しかし脳は時に厄介だ!だから少しくらい脳をぶっ飛ばして愉しもう!」みたいなことを仰っていたと思います。


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「ファンタスティーック!」の『ク!』がボーカルディレイが脳ふっとびを表現していて樂しかったし、マーガレット廣井さんも「おや?」みたいなお顔でにやっとされていました。

 

 

OH! SOJI!

前奏のドラムに、多分カウベルが追加されていたので、BOOWYさんのBAD FEELINGを想起しました(音源の方)。

 

この曲はタイトで歯切れの良いファンキープレイの方が合うのでは、と個人的に思いましたが、Kenzoooooooさんは16分音符のプレイではなく、四分音符と八分音符での発音プレイをされていました。

竿のお二人がキレキレパキパキのファンキープレイをするから、ドラムまでタイトなプレイをしたら曲がタイトになりすぎる、と思われてかな。

 

 

昔お世話になっていたベーシストの先輩が「D'ERLANGERのTETSUさんは打音した音符がわかるからすごい」と仰っており、そのお話を聞いていた若輩者だった当時のわたしには(今のなお若輩者ではある)いまいちその『打音した音の音符が何か』はわからなかったのですが、こういうことなのですね。

確かにわかるわ。でもそれは奏者自身も手練れでないとあかん部分ではある。


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いきなり!小・仏滅ナイトの開催

 「我々年末に『大・仏滅ナイト』というイベントをやるのですが、予想をはるかに上回る応募数があったので、いけない貴様らも多くいるのだろう。そんな不憫な貴様らのために仏滅ナイトのミニ版を少しやろうと思う」

どよめき?歓声?とにかく喜びの貴様らが発露。

「氣の毒な貴様らの為に『小・仏滅ナイト』!B面C面以下の曲!」

〜これより小・仏滅ナイトの開催〜

 

脳ハ寝テナイ

小・仏滅ナイト開幕一発目の曲は『脳ハ寝テナイ』

最初のギターサウンドが『夜明け前の空気の澄んだ一番寒い時間』みたいな綺麗さだった。

クリーンサウンドの透明さ?と、コロンコロンと転がるような音のディレイとが合間って煌びやかな印象を受けました。

照明も緑と紫と青色が混ざった、なんとも怪しい感じになっていたので、それと合わさって"夜"を感じました。

しかし、その後に鳴った歪んだ音の歪み方が極悪。その対比がまたしびれました。

しびれるって今の方も言うの?

 

マーガレット廣井さんのベースはボディが直線的ですが、『脳ハ寝テナイ』にてその《辺》に腕を置いて演奏をしていらして、"なーるほど、そんな使い方もできるのか、一般的なフェンダーとかのベースは曲線的だもんね"と思いました。

あのストラップの短さもあってこそのプレイですよね。

 

 

幽兵衛no幽鬱

唐突な鐘 。声にならないどよめきが聴こえました。

 

曲が始まります。

究極の個人競技。各々が各々の必要なことであり好きなことを、真に真剣そのもので演奏する。ほとんど念仏かのように繰り返す。

リフを永遠とリフレインするような、個人のベストがバンド全体のステップアップ・次元上昇に寄与しているような、まさにJAZZ。

ジャズセッションの本懐というか、バンドアンサンブルの純粋な目的?を垣間見たような感慨を受けました。最高。

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そして何より、賢三さんのプレイが素晴らしく凄まじく、そしていて恐ろしい。

おそらくですが、左手でハイタム(Kenzoooooooさん持ち込みと思しきグレーの太鼓)右手でフロアタム、左手でハット右手でスネアを交互に打つ。その交互に繰り返す合間にバスドラムが踏まれていました(おそらく原曲とはアレンジを変えていらっしゃる)。

(一応説明書きしてみましたが、わかりにくかったらすみません)

 

ほとんど理解不能みたいなプレイを、210以上のテンポで、精確に行なっている。

『すごい』の言葉しか出ません。

 

 

☞異界逝コウ☜

マーガレット廣井さんが手を出しながら歌い出す。

その姿に既視感があり、なんだっけな〜と思っていましたが、後になったら『男はつらいよ』の寅さんだ。と思いました。

男はつらいよ』は観たことありません。なので、様々な方がしているパロディからの印象です。

 

多分マーガレット廣井さんとしては誘う意味合いで手を出されていたのではないか、と思います。

この感想いるか?

 

 

泥春(新曲)

「次は新曲なんだけど、何も我々は聴いてくれる貴様らが救われてほしいなんて思って曲は作ってないの。適当にセッションして『それいいねぇ』から作っているんだから。歌詞に意味なんて別にないんだよ」とマーガレット廣井さんは仰っていましたが、反対意見ではなく、その意味づけで聴いている人が一時的にでも『辛い』から解消されたらよくね?と思います。

あとわたしは特に意味のないものに意味を見出したつもりになるのが愉しいから好き🌼(多分人間みんなそう)

 

 

 

たぶんマーガレット廣井さんが懸念しているのは、八十八ヶ所巡礼というものに寄っかかっていると、万一、八十八ヶ所巡礼という活動を続けられなくなった際、路頭に迷ってしまう人が発生してしまいかねないから、あんまり入れ込みすぎないでね。適切な距離感で、と言いたいのだろうな。

どうしても『想い』が強すぎると執着や信仰になりかねませんからね。

 

と、言ってもわたしの考えなのでマーガレット廣井さんの本懐はしらん!知らんでいい!人は理解なんぞできないのだ!理解なんていうのは勘違いだ!幻想だ!

 

 

曲の感想は、『サブドミナントで進んでいく曲』みたいな印象を受けました。

歌詞は『死んじゃいたいとかいなくなりたいって思うけど、いざ実行する勇氣がないのよ〜』という内容でした。あったあった。懐かしい感情だわね。

 

この後の曲が『慧光』だったので、なんとも《意味》を勘繰ってしまいそうでした。

人は愚かですね。

 

 

 

怒喜怒気

最後の盛り上がりの部分でKatzuya Shimizu先生の機材がトラブル。

キャビ(スピーカー)?が壊れたっぽい?

スタッフさんが持ってきたJAZZ CHORUS(以下、JC)をスピーカーにしてなんとか難を乗り越えて続行。

スピーカーがJCになって、ローがすっきりしておりましたね。

マーシャルとは音のキャラクターが違うので、少しがじゃっとしたファジーな音になっておりましたが、個人的には好みの音でした。

 

ちなみに、わたしはライブの機材トラブルってのは(起こらないに越したことはないけど)、あると会場全体が『そのライブを良かったものにしよう』という氣持ちが強くなるような氣がして好きです。

 

機材トラブル中に貴様ら全員で手拍子をして、場がダレることを防いでいたおかけで、何曲か後の『M.O.8』前の煽りでマーガレット廣井さんが「貴様らが手拍子をしてくれていたおかげで、ちゃんと三人で演奏を終えることができた!だからモヤモヤしていない!」と仰っておりました。

 

 

奈落サブウーファー

「NA!RA!KU!」のコールからスタート。

ちょうど機材トラブル解消後の曲だったので、機材トラブルという奈落からトビウオみたいに飛び出す、という意味合いで御誂え向きだな、と思いました。

この曲はもとからギターの歪みをがじゃっとした音作りにしている印象なのですが、スピーカーがJCに変わったことで、よりがじゃっと、よりファジーになった感じがあります。すき。

 

 

幻魔大祭

最初のテンポが多分いつもより遅めにしていたため、何度かマーガレット廣井さんが走ってたりされてました。魔族も人間🌼

この曲のときだったでしょうか、Katzuya Shimizuさんの音が『JCに変わった音だったけどKatzuya Shimizuさんの音』になっていたのですが、いつのまにかセッティングを変更されたのでしょうか。

それともピッキングニュアンス?

 

どの曲だったか忘れちゃったのですが、暗い中で白熱灯的な照明がないまま色とりどりの照明に照らされるKenzooooooooさんを見ていると、昔のPCの待機中画面を思い出しました。

 

 

良いお年を

具現化中前の親孝行推奨MCにて。

「2022年最後の幻魔大祭にようこそ貴様ら!この幻魔大祭を二年くらい続けているけど、来年で魔族は帰る」みたいなことをマーガレット廣井さんが仰り、"お?新作フラグか?"と思ったりしました。

 

ちなみにマーガレット廣井さんのお召し物の袖口のファーはお母様がつけられたそうです。

 

そんな話から、「貴様らも作ってもらったことあるでしょう。幼稚園の巾着袋とか。あれって、幼稚園側からお母さんへの宿題でもあると思うんだよ。あんなの正味百均で買ってくりゃいいじゃん。ご飯もお金渡したらいい。でもわざわざ作ってくれる。だから感謝は伝えられる時に伝えた方がいい。"いつまでもあると思うな"って言うじゃん。

もしかしたら氣の毒な境遇の人もいるかもしれない。でもいいじゃん。今まで生きてこうやって八八観れているんだから」という話へ。お説法だね。わたしも同感です。

 

「今年もお世話になりまくりました貴様ら。良いお年を」と仰っておりましたが、そこで『また次の機械に会えるまで、その人の健康と無事を願うのか。とっても良い精神性の言葉だったんだな。日本って良いな』と思いました。

 

良いお年を。お幸せに。

 

 

そういえば、

「ロックンロール!」の後に「我々は貴様らのご両親の幸せを、願っておりまぁす!」と言った時に両手を顔の横でぱっと広げたのですが(ちょうど『いないいないばあ』をした時のような格好)、その時の右手がピースサインから小指を立てたものでした。

厳密には相違しますが、思惟手でした(正確なものは親指と薬指の腹を合わせるような、〈つまむ〉みたいな形)。

この思惟手というのは弥勒菩薩がしている印相ですが、この思惟手の意味は『人々を救う方法を考えている』です。

 

んもう😊廣井さんたら😊

 

 

アンコール開けと付けは必ず返すマーガレット廣井さん

アンコールが開け《メンバー紹介のテーマをなににするか》で、テーマは『カラオケでよく歌う曲』に。

 

「これからそれぞれカラオケでよく歌う曲を一人ずつ紹介するが、曲名は独断と偏見で適当に言う!」との宣言で困惑のはにかみを浮かべるKenzooooooooさん。

このはにかみを見るために足を運んでいる感すらある。

 

KenzooooooooはカラオケでDREAMS COME TRUEさんの『大阪LOVER』をよく歌うのだそうです。


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「きっとKenzooooooooは『大阪LOVER』のことを知らないだろう!たぶんかっちゃんも知らない!(ゆっくりとかすかにうなづくKatzuya Shimizu先生)でも、Kenzooooooooの中にも美和がいるだろう!」とマーガレット廣井さん。なかなかのパワープレイだな、今思うと。

 

Katzuya Shimizuさんは上田正樹さんの『悲しい色やね』だそうです。

"どんなプレイをするんだろう。。知らないなり にタイトルに添ったプレイ。。。「悲しい」だからマイナー調のゲイリー・ムーア的なプレイ(『鬼畜』のギターソロがマイナー調のプレイです)なのかな。。。。"とか思いながら演奏が始まる。。。

 

…ん?これは、、、メジャーなブルース!レイヴォーンやないかい!


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プレイが終わったKatzuya Shimizuさんに対して「ちょっとサウストゥサウスっぽかったよ」とマーガレット廣井さんは言っておりました。

 

 

「よくかっちゃんに千円だけ借りて飲みにいくんだけど(この時のKatzuya Shimizuさんの気まずそうな顔がよかった)、よく行く好きなお店が何軒かあるんだけど、千円くらいじゃ全然飲めないじゃん。だから『次きた時に絶対払うから!いついつにライヴがあるから、その日の次の日か次の次の日くらいに絶対に返しにくるから!』って言うと『仕方ねぇなぁ、絶対だぞ』って許してくれるの。その約束を全部守っている!守っているわたしすごくない?!」

「そんなわたくし、マーガレット廣井がカラオケでよく歌う曲は、ウルフルズの『借金大王』ではなく!上田正樹とSouth to Southの『オレの借金全部でなんぼや』でございまぁす!」でベースソロへ。

 

「わからない貴様らも多いだろう。おじさんになったらそうなる。若い世代に伝わらなくでも氣にしなくなる。知らないとつまらないだろう。でも知らないことは悪いことではない!」みたいなことを話しておりました🌼

 

 

「この後に何を演奏するかわかるよね?貴様らの念を感じる!…八割くらいが同じ曲を考えているのを感じる」と話しながら受信するマーガレット廣井さんでしたが、その間わたしは"エイトビイトエイトビイトエイトビイトエイトビイトエイトビイト…"と念を送っておりました。

 

「金曜日と土曜日と日曜日にしかしない曲!金土日!」から『金土日』がスタート。

エイトビイト…。。。

 

 

 

金土日

そういえばKatzuya Shimizu先生の弦潤滑剤(ギター弦に塗布する、弦の滑りをよくするもの)が、以前まではフィンガーイーズというスプレータイプのものだったのですが、塗るタイプのものへと変わっておりました。

おそらくこちら

 

そんな『金土日』は「キューン!キューン!」というギターフレーズが印象的ですが、それが「キューン⤴︎キューン⤴︎」でははく「ンギューン↑ンギューン!」という、〈ピッキングしてからチョーキングする〉のではなく〈ピッキングとほぼ同時にチョーキングする〉というプレイなんだな、ということに初めて氣付きました。

 

あとわたしは見た限りでは二小節だけでしたが、Katzuya Shimizuさんがその「キューン!キューン!」のタイミングで目を見開いていて非常に面白かったです。


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あとマーガレット廣井さんが演奏しながら片脚を上げていて、"モニターに足でもかけているのかな?"と思ってよく見てみると『ただ上げているだけ』で。空気椅子の脚版みたいな感じです。

その時は"なにやってるんですか 笑"と思っていたのですが、帰宅してから『やってる意味のないこと』をしていたんだな、と思いました。

 

 

仏狂

『八=八祭』以来の『仏狂』でした。

この曲のはじめの方で、センターのお立ち台の上で反ってギターを弾くKatzuya Shimizu先生の背後に潜り込み、マーガレット廣井さんがベースを弾いていたのですが、先生は体勢を戻さないしマーガレット廣井さんはステップ(幻魔大祭の特典DVD『仏滅トリシュナー』で踏んでた軽快なステップ)を踏みながら弾くもんだから背中と後頭部がごつごつぶつかるしそれで『困ったなぁ』みたいな顔してはにかむマーガレット廣井さんが見れたりで、最高でした。

 

そういえば『八=八祭』で『仏狂』を演奏した際に、ツイッターのフォロワーさんが「ステージの端と端からゆっくり近づいていくの、猫の挨拶みたいだったね」と形容されていたのですが、まさにそれでした。

 

ステージの両端からゆっっっくりと近づいて行って、ネックをかち合わせたのですが、まさに警戒している猫同士がそろりそろりと近づいて鼻チューで挨拶する様とそっくりでした🐈💕

 

マーガレット廣井さんが、自分のベースのネックをKatzuya Shimizu先生のネックで押され「あら!」みたいな顔をしていたのも大変可愛かったです。

 

 

曲最後の大回しで再びお立ち台に集結したマーガレット廣井さんとKatzuya Shimizuさんを見て、"必要な時にだけ共闘する赤レンジャーと青レンジャーだ…"と思ったのですが、直後に"いや、ご両人とも青レンジャータイプだ…"と思いました。曲に集中しろ。

 

 

 

そんな感じで演奏が終了し、マーガレット廣井さんが「幻魔大祭2023で」と言いながら袖にはけたので、"あっ!オチつけられた!😣"と思いました。

 

 

余談。

いや、余談でもないのですが八十八ヶ所巡礼の皆さんは普通にスタジオミュージシャンのお仕事されてそうよね。

もともとそれ志望だったそうですしね。

 

次は『大・仏滅ナイト』です!愉しみ〜。

次こそエイトビイトを…。。。

 

 

ありがとうございました( ¨̮ )

 

 

 

 

お幸せに( ¨̮ )

風邪にお氣をつけて( ¨̮ )

 

 

 

 

 

そういえばマーガレット廣井さんがご機嫌そうで嬉しい🌼