頭の中の洪水

言葉に頼っているうちなのでまだまだです。

八方美人は他者を殺す(かもしれない)

 

 

八方美人という概念があります。

わたしは嫌いな考え方ですが、自分の他人に対しての関わり方を思い返すと、自分も八方美人だと気づきました。

 

八方美人という言葉には『非の打ち所がない美人』という意味と『誰にでもいい顔をする』という二つの意味があるみたいです。

わたしは後者のみの意味だと思っていた。

賢くなれましたね。

 

 

タイトルのお話ですが、ここでの八方美人の意味合いは上記後者のネガティブな意味合いでの話です。

 

明らかに不可能だろうと思われることを、友人が長い時間をかけて叶えようとしているとします。

 

それに対し八方美人の方だとその人に嫌われたくない気持ちや、その方を嫌な気持ちにさせたくない思いから本人の気持ちではなく、その友人が言われたいであろうことを考えてその人に対して話すと思います。

 

もちろん不可能と思っていたことでも、おだてた結果、友人が成し遂げたなんてこともあり得ると思います。

 

ですが大抵の場合は不可能なことに固執して、当人の時間を無駄にしてしまうと思います。

 

それならばさっさとその幻想を潰して、できることをその友人に提示したほうがいいのでは?と思うのです。

 

例えるならば、容姿がよくないからモテないと悩んでいる人に「そんなことないよ〜、きっと好きになってくれる人がいるよ〜」と夢を見させるより(もちろんそのままでも好いてくれる人が現れることはあると思いますよ)、思った通りに「確かに君の容姿は非常にまずい。それならコミュニケーション能力やその他の能力を伸ばして見てはどうか?」と提言をするということです。

対策やプランB、プランCを相手に与えた方が人に好かれる割合が上がると思うので無理だと感じたなら早めに言った方がいいのでは?と思い至りました。

 

またいつか書くのでしょうが、わたしは日本における努力信仰嫌いです。

 

努力などしても叶わないものは叶わない。意味のない努力をするのならその時間を他の自分にあっていることに使いましょう。という次第です。

 

八方美人の方は、他人のご機嫌伺いをしたが故にその人の時間を無下にしてしまい、結果、何もできないまま何をすることをできなかった他者を殺す(かもしれない)というのがまとめになります。

 

とはいえ、八方美人と呼ばれる方は相手の立場に立って鑑みることができるという素晴らしい能力を持っている。

 

なんてこと言ってもほとんどの人間なんて「自分に関係ないから適当なこと言っとこ」って方がほとんどだと思いますけどね。

 

人には期待しないが吉です。