頭の中の洪水

言葉に頼っているうちなのでまだまだです。

【二回目】パラサイト【観たよ】半地下の家族【やっぱり価値観のお話】

 

本日も閲覧ありがとうございます。

 

今週の金曜日夜9時から、日本テレビ系にて『パラサイト 半地下の家族』が放送されるそうです。

 

ですので、この度二回目を鑑賞致しました。

 

 

 

↓↓前回の考察・感想↓↓

floodinhead.hatenablog.com

 

トリックの開始地点

一度目の鑑賞時には、「友人に家庭教師を頼まれたギウが『大学に出ていない』というところから本作のトリックは始まる」と話していましたが、もっと早い「ピザ屋の箱を作る内職」の時点で始まっていましたね。

 

手抜きにより不良品の箱を作ってしまい、それによりペナルティが10%つくシーンです。

ペナルティに対して「人件費をケチるなんてひどい!」と雇用主(ピザ屋)に家族は訴えますが、雇用主側は「不良品一つでブランドイメージが傷つくんだから、そんな簡単な話でもねえんだよ」と返答します。

これも価値観の話ですよね。他者の価値基準に左右される個人

 

 

ギウが友人から家庭教師の仕事を持ちかけられる時に、友人が半地下一家に『水石』という石を持ってきます(お土産?)。

それを見ながらギウは「これは本当に象徴的だな」と口にしますが、この『象徴的』というのも「ただの石に、人間が勝手に価値を見出した(価値を寄生させた)」という意味合いで"象徴的"と発したのだと思います。

 

ダソンが幽霊(全地下住みの旦那)を見たトラウマの話では、その話をブルジョワ旦那にしても「家に幽霊が出ると事業は成功 お金を稼げる」と言って深刻には受け取らなかったと描写されています。

これも「家に幽霊が出る」といった単純な事象に対して、「その家に住む人は成功し、お金を稼ぐことができる」という"価値"を、ある個人が付加したにすぎません。

 

超自然的で理論的に説明できないことを"神の所業"や"運命"と片付けることで納得することができるという側面をヒトは持っているそうです。

もともとはそういった『説明のしようがないこと』を受け入れるため、受け入れさせるために使われてきた慣用句(意味あってる?)なだけかもしれませんけどね。

ですが、その慣用句も長年使用されてきたとなれば「別の意味」や「本来なら無かった価値」が付いている可能性はあります。

 

 

縋る相手

自分の家に帰った半地下の家族。

ギウは先述の水石を手にし、お父ちゃんのギテクは妻がハンマー投げの選手時代に獲った記念メダルを手にします。

この期に及んで価値に縋る。いや、当人がそれを大事に思って並々ならぬ価値を感じているのなら良いと思います。わたしも危機的状況になった時にギターを手にすると思いますし。

あと、これは西野亮廣さんが話していた「人は思い出に生きる」ということなのかなぁとふと思いました。

 

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つーかメインヴィジュアルに水石写ってんじゃん。

鑑賞前からネタバレかまされてんじゃん〜。

 

 

「酔っ払いへかける水」や、「大雨で下の町へ流れる雨水」、「ジャージャーラーメンを作るときの蛇口から流れる水道水」など、水が示唆している意味合いなんてのはみなさん考察済みでしょうから、ここでは省きます。

 

 

以上、鑑賞二度目の感想でした。

 

本編ノーカット放送らしいんですけど、これ大丈夫なの?笑

「時計回り」のシーンとか、石でギウをアレするとことか、ダソンのパーティーまわりのシーン結構エグいよ?

そういえば「モーテル代をケチってカーセックスか?」のシーンは、某芸人のアンジャッシュ渡部さんが多目的トイレでことを致していたのと重なりますね。

 

あ、個人的には劇中の家(の描写の仕方)にすごく「積水ハウスのCM感(シャーメゾン感)」を感じていたので、本編の後にそのCMがきたら面白いぞ!どっちが本編かわからないぞ!なんて思っていたのですが、今の番組スポンサーには積水ハウスは入っていないみたいですね。大成建設みたいです。

とっても残念でぴえんぷおんぽろんって感じです。

 

 

まぁなんとはいえ楽しみにしましょう\(´-`)/

ありがとうございました\(´-`)/

 

 

 

追記

こちらの解説が面白いです( ¨̮ )

pandafujin.com