本日も閲覧ありがとうございます。
今回は漢字についてのお話です。
第二次世界大戰でアメリカに負けたことにより、日本はGHQの統治下となり、そのGHQが漢字を廃止しようとしたことは以前の記事に書いた通りですが、その旧字体についてのお話です。
「惡」と「悪」
わたしはMUCCというバンドが好きです。
ファンになって早十年以上が経ちました。
今では立派な夢烏(ファンの呼称)です🦍 🦍 🦍
そんなMUCCさんが去年2020年に発表したアルバム『惡』
アルバムタイトルは、今では滅多に見なくなった旧字体の『惡』という字が冠されています。
このタイトルがつけられるきっかけとなったのは、MUCCさんが2019年に発表したコンセプトアルバム『壊れたピアノとリビングデッド』のアジア公演で、(確か)上海に行った時に見た『惡』という字に、リーダーのミヤさんが感銘を受けてアルバムタイトルに推薦したそうです。
アルバムのロゴいいですよね。十字架を胸に抱いているみたいで良い。
ファンとして一年以上アルバムを堪能して、つい昨日疑問が浮かびました。
「なんで同じ漢字文化なのに日本で統制された旧字体が、中國では今でも使われてんの??」
はて?
なぜだ?
中國は完全に漢字だけの文化だから量が必要なのか?
それもあるのでしょう。
ですが、その本当の理由は、戦争で勝ったか負けたかだと思いました。
書き換え
日本から漢字が消えそうになった経緯は以前にも記しましたが、以下です。
漢字は難しい。
こんなに難しかったら読み書きができる人間に差が生まれて、思想に偏りが出る。
思想の偏りがあった結果、「御國のために」の『一億総玉砕』の価値観が生まれたのだ。
つまり漢字は危険だ。漢字を廃止しよう。
その調査結果は、驚異の97%超え。
実に97%以上の國民が読み書きできたのです。
それでも『一億総玉砕の武士道精神を恐れたアメリカ』は漢字が持つ力を無下にして、日本人がアメリカに歯向かったりすることが二度と無い様に、戰前に使われていた漢字を『旧字体』。戰後にGHQが編纂した漢字を『新字体』として義務教育に組み込むことにしました。
わたしが戰前の漢字をこうも積極的に使う理由は、ここにあります。
GHQが漢字を廢止しようとしたことを知らなかった方も多いかと思いますが、それを知らなかったのは「知られたくなかった」からです。
知られてしまったら、わたしの様な人間が多くなりますからね。
だいたい、「戦争」も戰前の漢字だと「戰爭」と表記されますし、「旧字体」も本来ならば「舊字體」です。
とてもじゃないが読めません。
なので、戰前の漢字はある程度読めるくらいに抑えて使うつもりです。
しかしですね、「旧字体」を検索して出てきたものを見ると、きっと驚かれますよ。
わたし自身も「言うて一部だろう」と思っていました。
めっちゃ多い!!!!!
この多さからも「いかにアメリカ(大國)が戰前の日本人の精神を恐れていたか」がわかるのでは無いでしょうか。
また言靈の記事を書いた時には思い付かなかったのですが、戰後のタイミングで日本國内の横書きは「左から右へ」変わっています。
このブログも例に漏れず、左から右に表示されています。
戰前まで横書きは「右から左へ」書かれていました。
その理由は『縦書きをした時に改行が右から左へと流れるから』だと考えています。
細かいことですが、そういった細かいことから「日本語の力」を削いでいったとも考えられます。
そういった「細かい」ことにも躍起になっていたわけです。
本当に恐ろしかったんでしょうね。なんだって『自分の命を投げ打ってでも敵國を討とうとした』のですからね。そりゃあ怖いわ。
とはいえ、「我が身を滅ぼしてでも天皇をお護りする」という価値観は流石に行き過ぎたよなと思います。普通にやべぇ考えだもん。
念の為に言っておきますが、「言靈の力が本当にあるのか」についてはまだ分かりません。
ですが、アメリカがこれほどまでに恐れて、徹底的に対策を講じたのだから「何か人知を超えた力がある」のではないかと思っています。
言葉というのはその國の精神なのではないでしょうか。
現に「新字体」で過ごしてきた結果が、愛國心の消失や、選挙における投票率の低下に繋がっていると感じます。
流石に投票率が全体の半分以下を割ったのは、冗談でも笑えないでしょう。
ちなみに戰後からの義務教育はGHQが指揮したものです。
間違っても右だ左だなんて安易な価値観で考えてはいけませんよ。
「右」や「左」も大衆を狭い意識化に置いておくために用いられている思想です。
違い
さてそれで「惡」と「悪」の話に戻ります。
「惡」は戰前の漢字で、戰後に編纂されて「悪」となり、こちらが一般的に広く使われるようになりました。
しかし漢字のみの文化圏である中國は「惡」という漢字がいまだに使われている。
簡体という簡略形の字もありますが、簡略化した字も「悪」ではなく「恶」という字が使われています。
日本からは「惡」という字が消えたが、中國では現在も使われている。
この二つの國にある違いは、『戰爭で勝ったか負けたか』です。
日本は大戰で負けたが、中國は勝った。
『勝てば官軍 負ければ賊軍』とはよく言ったもので、勝利した側は都合の良い様に振る舞うことができます。
この慣用句も昔から存在している言葉ですね。
やはり言葉は真実を内包しているのかも。
ワンピースにこんなセリフがあるそうです。
「正義は勝つ。それは当たり前だ。勝ったほうが正義だからだ」
あの作品は努力信仰を助長しているので好きではありませんが、良いこと言うねと思いました。
あ、「戰爭に負けたばっかりに現代の我々が被害を被っている。戰爭に負けなければ!」などと言っているわけではありませんよ。
その当時に戰ってくれた祖父の代の先人たちがいてくれたから、今のわたしたちが在るのです。
それには感謝をし、『英靈』などと言って"美しいもの"にしようと消費する氣は毛頭ありません。
今一度、日本は戰爭に負けたという事実を認識しなければいけないと思います。
決して終戦記念日などではない。負けたことを記念するな。
MUCCさんの音樂良いよ( ¨̮ )
ありがとうございました( ¨̮ )