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音樂!愛を語れる!最高!
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音樂がすきなんだ!!!!!!
IN PHYSICAL - Ken
ギターを始めてからずっとわたしのギターヒーローであるL'Arc~en~Cielのギタリスト、kenさんのソロ1st アルバム。
Kenさんのルーツミュージックであるハードロックを基調としているため、ギターのレベルは大きめなのですが、ハイ(高音域)を抑えたミッド(中音域)強めの音作りをしているため耳に痛くなく、大音量で聴いても疲れません。
ここらへんはKenさんの歌がハイの成分を多めに持っているから、混じってごちゃつかないようにディレクションしているのかな?
肉体の内側、中にあるグルーヴや情動をつぶさに観察して、そのゆらぎを捉えるような曲たちがとても心地よく、「名盤とはこういうものか」と初めて思った作品です。
この方の『音樂という氣持ち良さに身を委ねる』という向き合い方や姿勢にも、わたしは多大な影響を受けているのだと感じます。
人生初LIVEがこのアルバムのツアーだったので、その思い出も強いです。
それ以来、なんばHatchは好きな箱です。
鵬翼 - ムック
正直初めて聴いた時はピンときませんでしたが、20代中盤を過ぎてそれなりに色々を経験してから聴くと、あまりに、あまりに良い。
理想としていたことが何もうまく行かずに、もがき苦しんでいる暗さがすごく好きです。
この一作前の『朽木の灯』の方が断然ドン暗いけど、朽木みたいなどこか破壊的な暗さではなく、暗さと衝動とどうしようもないやるせなさを内側に納めて、なんとかコントロールしようと苦戰しながら、もがきながらも、いつか見えるだろう光やたまに見えたり消えたりする光を、どうにか摑もうとしている空氣がびりびりと感情を刺激する。
この意識感覺はKenさんの『Speed』とも似ているかも?
一曲目の『輝く世界』はマイナー調の曲で、歌詞も苦しさを書いているものですが、曲がメジャーキーでエンディングを迎えることからも、無理してでも光を見出そうとしているところが伺えます。
また、アルバムが進むにつれて暗さから仄暗さへ、仄暗さから明るい場所へ、と目線やそれぞれの曲調が変化していっているのも、このアルバムを象徴していると感じます。
極彩 - ムック
鵬翼の次のアルバムです。
正確には鵬翼との間にミニアルバムの『6』がありますが、それらの作品を経た結果、『もがくだけでは何も変わらない。生傷をいくら作ろうとも足が重くても歩かないといけない』という意識へ変わった様子が強く伺えます。
『朽木の灯』の時に感じたような、自暴自棄的で破壊的なもがき方ではなく、『鵬翼』の時に感じた生きにくさみたいなものを、「どうやったら周りを散らかさずに打ち壊していけるのか」というもがき方に変化したことを感じます。
それはある種ペルソナを作って、付け替えるということ。
ともすれば大人になるとも言えることですが、人が(またバンドが)多面体へと変わっていく(あるいは多面体だったことを思い出す)過程を事細かに描いている。
だからこそのバラエティ性がある収録曲なんですよね。
アルバムのトリを飾っている『流星』は、その『自分の内面だけでのもがきや葛藤』が一番リアルで濡れたまま表現された曲に感じます。
サビの、声がかすれる寸前、感情の糸が音を立てて切れる寸前のような逹瑯さんの歌唱が『自分の中だけで消化して打ち壊そう』としている様を表現しているように感じて、とても良い。あまりに良い。
この『流星』はセルフカヴァーアルバム『殺シノ調ベⅡ』でも再録されていますが、再録は各々がスキルをつけたことで原曲のような情動が無いように感じてしまいます。
もちろん再録には再録の良さがありますし、殺シも良いアルバムです。『儚くとも』とかすごい良いし。
その「やりたいこと」が自分のスキルよりちょっと上回ってるから、パッションとガッツでなんとかやりきる、みたいな情動感があるので、わたしは原曲の流星の方が好きです。
脈拍 - MUCC
バンド結成20周年の記念すべきアルバム。
逹瑯さんのお言葉を借りますが、「アルバムの頭とケツがしっかりしてるから間がどんだけ遊んでも纏まる作品」です。
このコメントは確か『シャングリラ』の時に話してたものですけどね。
アルバムのタイトル曲である『脈拍』から始まるのですが、この歌詞が良い。
愛が欲しいと嘆くのなら
其処にある 世界 魅せてくれ
愛が足りないと泣くのなら
其処にある 闇を 魅せてくれ
とサビで歌うのですが、『鵬翼』や『極彩』などの過去があったからこそ書けるものです。
それとこの歌詞すげーミヤさん。ミヤさんのパーソナリティが超出てる。
あと、このアルバムに収録されている曲たちは、全てどこか日本ぽくて土着的。茨城っぽいというか。土臭いというか。
『朽木の灯』や『鵬翼』が土砂降りの雨に打たれ、泣き、立ち尽くしていたのだとすれば、『脈拍』は雨に打たれて泣いてるんだけど、前をじっと見据えている感覺。
極樂浄土への道のりで聴きたいアルバム。
今くらいの氣候の時にハイデを聴きながらお散歩するの、氣持ちいいですよ。
12 - cali≠gari
長年ドラムを勤めていた武井誠さんの脱退後一作目。
『ドラムが脱退した』をポジティヴに解釈して、四人のドラマーさんが叩いている作品なのですが、スタイルの違うドラマーが叩いているのに、変にゴチャつかず纏まって聴こえるのは、cali≠gariというバンドの色が強く芯がしっかりしているからなのでしょう。
活動休止以前は『cali≠gariといえば青さん!』というくらい桜井青さんの色が濃かったのですが、"活動休止を休止後"は石井秀仁さんの曲も一段と強い色を放っているのも特筆点です。
トレーラー?を聴いた時に「青さんの曲だろうな」と思っていた『颯爽たる未来圏』が石井さんの曲だと知った時はびっくりしました。
サポートにサックスが入ったことでさらに表現が広がった音樂性も、cali≠gariというバンドの可能性を押し広げたのかな、と思います。
アルバムの中では『フィラメント』が好きです。
Fire Bird - MIYAVI
アルバムフル尺で36分というコンパクトさ。
それでいて聴き応えもあり満足感も高い。
なによりも、洋樂やEDMのテイストをふんだんに取り入れた曲は邦樂とか洋樂とかの垣根を飛び越えている。
日本的でもあるし、西洋的な部分も見えるし、オリエンタルなエッセンスも感じるし、はたまたアフリカンなブラックグルーヴさえも垣間見える。
この多面的な樂曲はMIYAVIさんが何度となく行ったワールドツアーで培ったものなのでしょう。
その各國の"味"を適切にアウトプットできるのもMIYAVIさんのスキルが高い為でしょうね。
個人的にMIYAVIさんが作るFUZZYでピーキーを感じる音が大好きです。
MIYAVIさんのライブスタイルはギターとドラムのみの構成だから、オクターバーで下の成分を出してる音が好きなのかも?わたしJack Whiteさんの音とか大好きですし。
まぁ打ち込みとか同期でベースを入れてるかもしんないけど。
『Afraid To Be Cool』がラジオで流れてきた時の衝撃は今でも覺えています。
攻撃的国民的音楽 - 八十八ヶ所巡礼
詳しくは以前に書いた記事の通りですが、このアルバムの何が良いって『攻撃性』がただの陳腐な嘲笑とかじゃなく、温かみのある熱いものだってところです。
どうにかしようにも、本人がどうにかしようと思わないとどうにもならないということをわかっているから、本人がどうにかしようと思えるようにするための行動みたいな。
積極的に励ましたり叱咤激励したり無理に話を聞こうとするのではなく、ただ近くにいたり馬鹿話したりすることによって生じる心強さみたいな、ただ黙って隣にいるだけなのに、肯定される暖かさを感じるんですよね。
八十八ヶ所巡礼さんの曲たちはそういった暖かさが全体的にありますよね。
BEST THE BACK HORN Ⅱ - THE BACK HORN
シングルを集めたベスト盤なので、他のアルバムのような「流れ」はあまり関係ありませんが、ベスト盤にはその人の軌跡が垣間見えるからいいですよね。
最初のベスト盤を聴かずに二枚目のベストから聴くというトリッキーなことをしたのですが、THE BACK HORNの核となるような泥臭さが全く消えていなくて良かったし、強えバンドだなと思いました。
その泥臭さを今も失わずに持ち続けているから歌う言葉に説得力があるんですよね。
変に洗練されて初心を忘れたりしていないので、聴いていて鼻白んたりすることがないんです。
熱くて強い励ましを歌っているけど、その芯にはとてもやわらかい優しさを持っているのがわかるから聴いていて安心するのでしょうかね。
同世代のムックさんとはまた違った優しさと泥臭さがあるバンドですよね。
それでいて八十八ヶ所巡礼さんとも違う優しさです。
『コバルトブルー』は特攻隊の曲らしいのですが、この曲を聴いていると「命を捧げて國を背負った先祖達は現代の我々を見てどう思うのだろう、生きていてくれてありがとうと思うのだろうか、それとも精神的な堕落を嘆くだろうか」と考えてしまいます。
彼らの意志を尊重するのならば、生き続けることこそが重要なのだろうか。
この考えすらも彼らからすればエゴになるのだろうか。
サムネの将司さんすげーかっこいいな。
『グローリア』も好きですが、『シンフォニア』が特に好きです。
サビのコードをギターでかき鳴らすと、とても氣持ちがいいんです。
kenさんの曲を弾いている時とはまた違った氣持ちの良さで、こっちは生のすべてを肯定してくれている氣持ちになれて涙が出てくる。
OXYGEN - Ailiph Doepa
ある日、なぜかYouTubeにおすすめされた『Lemon』を見てハマりました。
見た時の最初の印象は、"困惑…"
だってカウント後のオールインが八分裏なんですよ?明らかに変態じゃないですか。
PVも不穏だったり賑やかだったりするし。
それよりもなによりも困惑するのが、メンバー全員樂器がめちゃくちゃ上手いんですよ。
八十八ヶ所巡礼さんといい、樂器がめちゃうまな人はPVも常軌を逸する(褒め言葉)のか…。
あと、個人的にRedZibraさんのベースの音が大好き。
ドスッとして重心が低いのにもたれなくて聴きやすく、ゴリっともコリっともしている音。
『Machu Picchu』の(0:37~)にあるスタッカートのキメで音像が残っているのとか最高ですよ。
『Melt Bicth』のキメ(1:10~)に鳴っているガー!という重音も最高に最高であまりに最高です。
最高。
Time Control - Hiromi's Sonicbroom
『Time Out』のライヴ映像を初めて観た15年くらい前からずっと虜です。
今考えると、グルーヴというものの氣持ち良さに取り憑かれたのは、この曲があったからなのではないかと思います。
大河のような大きく緩やかかつ微細なグルーヴの間を縫うように、上原ひろみさんの緻密なピアノが奏でられるのは至福そのものです。
『Time Control』とアルバムタイトルにあるように、相対的な「Time」もありますが、グルーヴやリズム、音符といったような自分の中にある「タイム感」をコントロールするという意味も含まれていて、その様々な『Time』の制御して音樂を演奏することの愉しさがアルバムの全体に流れているのも非常に氣持ちが良いところです。
愛を綴ると文字数が多くなる
以上、音樂への愛を垂れ流したわけですが、そりゃあ文字数多くなるよね。
久し振りに5000字超えだけど、仕方ないよねー。愛だもんねー。
kenさんのギターといい、上原ひろみさんのピアノといい、わたしは音の中で漂って至福や恍惚を感じられる音樂が好きなのかもなぁ。
逆を言えばトリップできない音樂は好きではないということになりますが、トリップできない音樂なんてあるのか?
洋樂編\(´-`)/
ありがとうございました\(´-`)/