愛を納めきれませんでした。
本日もご訪問ありがとうございます。
好きな音樂を、邦樂アルバム編・洋樂アルバム編で10選したのですが、どうにも、愛を納めきれませんでした。
ですので、特に好きな樂曲の一つ一つについて愛を積もうと思います。
ちなみに、アルバム編たちで書いたアルバムには収録されていない樂曲にいたしましたので、被ることはありません( ¨̮ )
Lies and Truth - L'Arc~en~Ciel
わたしのみなもと。
作曲者は好きなプレイヤー編でも書いたギターのkenさんなのですが、その作曲者の繊細さと、脆く儚い切なさが、非常に美しく素晴らしいレベルで昇華した曲だと感じます。
その美しさは、さながらガラス細工の様だと感じます。
ベースソロの後にあるバッキングリフ〜ギターソロが、これでもかという具合に素晴らしい調べです。
ストリングスなどのバンド以外の音に注目して聴いても絶品なところも素晴らしい。好き。
なんといっても、バッキングリフの後に続くギターソロが良い。好き。
四つ打ちに近いビートなのですが、それでいてダンサブルになっていないのも、分かりにくいですが、凄いところですよね。
これはベースが歌メロとは違う「歌い方をしている」から、四つ打ちが四つ打ちっぽく聴こえてこないのでしょうか。面白いですね。
「L'Arc~en~Cielの曲で好きな曲を一曲だけ挙げて」と言われた時に、「『Voice』と『MY HEART DRAWS A DREAM』と『Lies and Truth』かなぁ」と返答するくらい血肉になっている曲です。好き。
ここまでよく言語化できたなってレベルで、言語や意識を超えて好きです。
好きです!!!!!!
メディアの銃声 - ムック
わたしが自分と関係ないものでも氣に病んで考えるようになったきっかけの曲だと思います。
感謝しています。
世の儚なさ?や、ばからしさ、無情さを歌った曲だと考えています。
曲始まりから繰り返されるピアノのフレーズが、『一人暮らしの一室感』を強めているように感じられるのもいいですね。
言うなれば、『平成の四畳半ソング』みたいな。
その一室でテレビニュースを見ながら、『なんだこのざわざわは?』と、感じたことのない感情という"見慣れないもやもや"を手で摑もうと身をよじったりしている様子が視えて好きです。
少しひっかかりを生みそうな言葉を用いるなら、『"覺醒"のとっかかりを見出した人』の曲というか。
「遠くの銃弾なんかより、目の前の事実が真実」の、『白昼にぽっかり空いた胸の穴を静かに見つめる』感じが特に好きです。
その後から、世界の観え方・捉え方が変わったように描かれているのも、好きです。
好きです!!!!!!
発表された時期は『極彩』ですが、個人的には『鵬翼』の曲っぽいなと思います。
この曲の対になっているのが、『ココロノナイマチ』でしょうか。
初ムックの武道館でこの曲が演奏されて、ヴォーカルの逹瑯さんが着物をはためかせながらステージを動いていたのが印象深いですね。
この曲の先にあるように感じる『THE END OF THE WORLD』も好き。
個人的には再録ではない方が好きです。
理由は『流星』と同じです。
鐘鳴く命 - indigo la End
天才・川谷絵音さんのバンドですね。
この曲に漂って流れている切なさがとても良いのですよ。
終始鳴っているキーボードの音がその切なさを強固なものにしているように感じます。
この曲は『ぼくは麻里のなか』という漫画原作のドラマのオープニングに起用されているそうですが、この漫画で描かれていた切なさや遣る瀬無さも曲で表現できているのが素晴らしいです。
川谷絵音さんの歌唱が、その感情を強くしていると感じます。
この曲をじっと聴いていると、歌われている人の感情と切なさがじんわりと肌を透過してくるようです。
悲しい。
自分を癒して苦悩なく生きていってほしい。
余談ですが、『ぼくは麻里のなか』の押見修造さんは、人の心にあるコールタールみたいな想いを描くのがとてもお上手ですよね。
その思春期の形容し難い激情を刺激するとともに、その激情を抱えた人の心を癒す作品を描いていらっしゃいます。
また、その感情を抱えながらも押し込めて成長した人の氣持ちも。
なんというか、『おやすみプンプン』の浅野いにおさんとかもそうですが、1980年代生まれの漫画家さんは、そういった『時代のトラウマ』を癒す作品を描く方が多い?のでしょうか。
なかなかなショック療法だとは思いますけどね( ¨̮ )
『鬼滅の刃』もそのひとつですね。
この曲も大好きです。
川谷絵音さんは天才ですので、他の樂曲もぜひ聴いて見みてくださいね( ¨̮ )
天城越え - 石川さゆり
刺さる。
歌詞が刺さりまくります。
『刺さったまんまの 割れ硝子』とか素晴らしすぎるでしょう。
今日まで知らなかったのですが、北条政子さんのことを歌っているのですね。
Aメロでは、ひとりで消化するしかない胸中の想いを、灯りが静かに燃えるように歌い、Bメロからサビに向かうに連れ徐々に盛り上がっていき、『天城越え』で切ない感情が爆発するのですよ。
しかも、それを相手に実際に言っているのではなく、あくまで自分の胸中だけで帰結させているのです。
自分の中だけで完結させて昇華しているのです。
これほどに情念がうつくしくて悲しく切ない曲がありますか!
筆舌に尽くせませんよ…。良い曲だ…。。
余談ですが、演歌って日本的なプログレです。
『能登半島』とかそれが顕著ですね。
演歌はかっこいいですよ。
トランシーバー - イツエ
この曲は自己内省の曲か?
自分の脆い部分を隠す自分を、自分が探して溶かす曲に聴こえました。
その『自分を恐れる自分』に対して「安心して、そんなに警戒しないでよ」と微笑みかけている感じ?
だとしたら相当に無邪氣で優しい曲ですね。
その優しさが好きなのかしら。
ヴォーカルの瑞葵さんの「柔らかな風で膨らむ真っ白いカーテン」みたいな歌声も優しさを増幅させているように感じて好きです。
とにかく好き。言葉はいらない。
Coda - 坂本龍一
『戦場のメリークリスマス』のサウンドトラックをピアノで弾き直したものなのですが、こちらの方が個人的には好きです。
水の中にインクが一滴一滴と落ちて、帯状の線を描いているような音世界というか、褪せた藤色や若草色のオーロラと光る鈍色とがゆらめているような風景が想起されるところが好きです。
あるいは、冬の川に張った氷の中みたいな。
『その氷の中で魚が泳いで、氷の中だけで対流が起きている』みたいな。
もちろんですが、一曲目の『Merry Christmas Mr. Lawrence』も良いですね。
というより、このアルバムは特に頭から最後まで通して聴かないと、良さをより実感できないアルバムなので、是非とも通して聴いてください。是非とも。
こちらも好き。
ぶわぁっと種が萌えて咲き、風を生み出しているような歓喜の様が浮かぶので好きです。
しかし、その歓喜にもどこか切なさが感じられるのは『戰場』という主題があるからなのでしょう。
この切なさも含めて好きです。
五月雨 - 崎山蒼志
『日村がゆく』で初めて拝見して聴いた時のギャップと衝撃は忘れません。
きっと未来永劫あの時の衝撃を忘れることはないでしょう。
とっても良いキャラをした男の子が出てきて、ギターをかき鳴らしたら超かっこいいんですもの。
そりゃ観ている側もビビりますよ。
スーザン・ボイルさんの並みの衝撃。
押見修造さんの作品に『思春期の形容し難い感情』と書きましたが、その感情を非常に上手で巧みに言語化して形容したのがすごいんですよね。
非常に詩的であり、その詩が一切嫌味ったらしくない。
その理由は、おそらくその感情が『みんなが体験している』からなのだろうと思います。
この曲を聴くと、自然と涙が出てくるのですがなぜだろう。
素晴らしい逸材が適切に日の目を見て活躍しているからでしょうか。そうだと思おう。
Last Love Letter - チャットモンチー
発表されたのがキッズの時分でしたので、思い出補正かな?と思いましたが、やっぱり好きです。最高です。
ハマオカモトさんも仰っていましたが、この曲はイントロのベースフレーズが、もう勝ちです。
音樂に勝ち負けの価値観を持ち込むのはクソほど野暮で藝と品がないですが、この曲はイントロで聴くものを引きつけます。勝ちです。
自己へ回帰していくことを歌っていることもいいですね。
回帰する歌のPVが、老齢になった姿なのもいいですね。還暦といいますからね。
その回帰した自分が、回帰途中(過去)の自分へラブレターを送るという構成になっているのも良いです。
あんまり「人間賛歌」という言葉は個人的に好きではないのですが、あらゆる人間への賛歌を歌っているのも良いですね。優しくて。
こちらはLIVE版ですが、ヴォーカルの橋本絵莉子さんの歌がうますぎてびびった。
ぜひ聴いてみてください。
黒い天球儀 - 日食なつこ
この曲は「強い」の一言ですね。
その強さが『自分の弱さを見つめるということ』であるし、『自分の弱さを理解して腑に受け入れること』であるのでかっこいい。
決して『自分の弱さを見ないようにして「自分は強いんだぞ!」と威張っている』ような"弱さ"では決してありません。正直自分の弱さを見つめていない方とは話す意味がない。
この強さと格好良さ、そして素直さが好きです。
あとこの曲に漂っている"怒り"も好きです。
ピアノが『ただの伴奏としての装置』ではなく、限りなく歌との相乗効果を生み出して、樂曲を一段上のレベルに押し上げているのも好きです。
鍵盤ではビートを奏でることができないから、ドラム演奏を入れいているとのことらしいですが、ピアノの演奏も十分パーカッシヴです。
そのパーカッシヴなピアノと歌とビートの、三位一体の相乗効果が氣持ちいい。
瞳の奥をのぞかせて - ポルノグラフィティ
この曲が発表されたときは高校生だったのですが、音樂番組から流れてくるイントロのヴァイオリンに度肝を抜かれました。たまげた。
ギターソロも非常に「泣きのギター」で、ウーマントーン(シングルコイルPUなのでどうしても少し音が細いですが)で奏でられるフレーズが、脳天をガツンと刺激し、痺れと恍惚をもたらしてくれます。
その様は、さながら酒好きがお酒を飲んだ時みたいなリアクションでしょうね。
っっくぁ〜〜〜〜!!!!
このギターソロのチョーキングを弾くのが、とてもとても氣持ちいいんです。
あのギターソロを弾くために、曲を通して弾いているといっても過言ではない。
わたしが好きな曲の特徴で、聴いていると恍惚を感じられて意識がぼわっとするというのがあるのですが、この曲もそうさせてくれます。
好き。
あと歌の符割りがめちゃ難しい。舌の回りが悪いわたしとしては、歌うのがveryにdifficultなsongです。
すごく好きな曲なので、それがジレンマなのですが、好きな曲をやすやすと歌えるのもつまらないからそれでいいかなとも思う。
まとめ
わたしは悲しさとか切なさが込められている曲の方が好きなんだなぁ、と並べてみて感じました。
あと、わたしはどう聴いても『自分に対して』にしか聴こえないのだなと思いました\(´-`)/
また、わたし自身は樂曲の感想や好きなところ、感じたままを書いているわけですが、おそらくこれはわたしが共感覺を持っているからなのでしょう。
ですので、「何を言っているのだ」となる方もいらっしゃるでしょう。
まぁそういう方もいらしって良い。それでこそ生です。
洋樂編もがんばりまーす\(´-`)/
ありがとうございました\(´-`)/