頭の中の洪水

言葉に頼っているうちなのでまだまだです。

鬼滅の刃 柱稽古編 第二話『水柱・富岡義勇の痛み』 感想・考察

 

本日もご訪問ありがとうございます。

 

鬼滅の刃 柱稽古編』の第二話です。

 

過去に書いた『鬼滅の刃』の記事たちです。

floodinhead.hatenablog.com

 

 

バレない??

第一話の終わりから始まります。

産屋敷さんの鎹鴉さんより手を組まないか、と珠世さんに持ちかけられます。

 

この時に「おもろいなぁ」としみじみ感じました。

宿敵の相手と手を組んで元凶を打ち倒すんですよ。

 

もしかしたら〈同盟〉の展開って少年漫画的によくあることなのかもしれませんけどね。

 

 

しかし、珠世さんが胡蝶しのぶさんと組むために産屋敷邸に参じたとして、それって鬼舞辻無惨さんに場所バレないの??

だって禰豆子さんが太陽を克服したのを知ってたわけでしょ。

血のネットワークなのかわかりませんが、産屋敷邸に馳せ参じた珠世さんの記憶やら氣配を元にやってきちゃうんじゃないのかしら、と鑑賞中に思いました。

 

 

ところで珠世さんのお着物は椿柄ですかね?

椿は花弁が散るのではなく、蕾自体がぽとり、と落ちるのですが、蕾が落ちる様を首が落ちることと重ねて武士の方からは嫌われています。

鬼も首が切られることで死んでしまいますが、鬼である珠世さん自身が椿柄の着物を着ているというのは、なんというか鬼に対しての殺意が強いなぁと思いました。

 

 

立ち直るにもまず栄養

産屋敷さんからの頼みにより富岡義勇さんを励ましに行く炭治郎くん。

 

神崎アオイさんへ「一人だと思っている人に『あなたは一人じゃないよ』と伝えたい時はどうすればよいの?」と質問を向ける炭治郎くんですが、神崎アオイさんは「わたしなら放っておいてほしい」と返答します。

炭治郎くんの問いに対しての答えとはなっていませんが、こればっかりはその人次第になっちゃいますよねー。どうしても。

 

自分の中で見つめる時間も必要ですし、向き合って癒す時間も必要。

しかし、それを手助けする人も必要な時もある。

 

とてーも凡庸な着地になりますが、その人自身の性格や時期などを見て『その人に合った方法』を手助けする側なりに判断して行くしかないですよね。

 

決して手助けする側の自己満足になることはなく。

そしてもし打った手が駄目でも『せっかくしてあげているのに』などとは思わず。

 

 

でも「とりあえずお土産でおにぎり持っていけ」と手渡した采配は良いよねと思います。

単純な話お腹空いてたら氣持ちも沈みがちにもなりえますし。

(「これを食ってまで生きるような人間なのだろうか」と思うこともあるけど、とりあえず人から『飯くえ』って言われたら素直に食っておく方がよい。「これを食ったことで結果こちらが傷つくことになりやしないか」と思うこともあるけれど)

 

こんなことで性別とか性的役割とか云々を言いたくないですが、母性的な感覺というか『お母ちゃん』を感じます。

 

しかも『落ち込みを解消するにはまず食事』と言っているのではなくて『落ち込みを解消するにしても栄養が必要だから食事』と言っているんですね。

ここら辺の言葉選びも思いやりがあって素敵で良いなと感じます。

 

 

富岡さんの痛み

富岡邸宅に到着し「ごめんくださーい」と申し入れをする炭治郎くん。

その申し入れを道場で聞く富岡義勇さんですが、瞑想していたんですかね。いいですね富岡さん。瞑想いいですよみなさん。

 

あと膝を突き合わせて話す二人ですが、この場面も「片方は刀」「片方は松葉杖」というような対比で、一切戰いの匂いが無いのも良いです。

 

膝を突き合わせて話す場面にて、知らんかったことが明かされます。

水柱は不在とのことを話す富岡さん。

その理由は富岡さんは最終選別を突破していない(最終選別で鬼の首を斬っていない)ため、自分には水柱になる器などないというものでした。

 

そういった理由もあって『俺はお前たちとは違う』の発言があったのですね。

今思い直してもあまりに言葉が足らない言葉だと思いますが、確かに最終選別を突破していないということを明かせば、他の柱から糾弾されることも免れないのではないかとも思えます。

 

でも、最終選別で鬼の首を斬っていなくても、上司や組織から認められてたら良いんじゃないの?と思います。

が、いくら周りから「君、めっちゃ良えで👍」と言われていたところで、自分自身が自分のことを認められていなかったら意味ないというか、より辛いだけなんですよね。

「自分はそんな認められるような人間じゃない」と思い込んで、より陰に鬱に自責をすることも往々にしてありえることです。

 

手前ぇ自身が最大の的とはよく言ったものでその通りですが、わかっちゃいてもどうしてもその敵に向かうことができない時もある(不死川実弥さんとかは『手前ぇこそ打ち負かす敵』と思って成長することが得意な性格をしていると感じます)。

 

 

「最終選別で鬼の首を斬っていない人間が鬼殺隊に居てはいけない。そもそも鬼殺隊に俺の居場所はない」と話す富岡さん。

天涯孤独になった身で居場所だと思っていた場所でも、自分はいてはいけない存在だと思うこと。

『受け皿になるはずの場所でも弾かれた』という事実の絶望は凄まじいものでしょう。

そりゃあ辛いよ。わたしも同じような氣持ちを抱いているので、その思いを知って泣きそうです。

 

 

富岡さんの告白を聞き、炭治郎くんが「きっと富岡さんは『自分が死んでいればよかった』と思っているのだな」と想像します。

あるよね〜〜〜。

現代社会で『自分の代わりに誰かが死ぬ』という経験ってそうそう無いとは思いますが、『自分が死んでいればよかった』の意識って『生まれて来るべきではなかった』や『生まれてこなければよかった』の意識とほとんど同じように思うんですよね。

 

『生まれてこなければよかった』→「そんなことないよ〜〜〜」とは簡単に思えるし、簡単に言葉にはできるものの、ちゃんと『自分は生まれてくるべき人間だ』と腑に落として思うことは容易では無いのですよね。

もし同じことを感じて生きておられる方がいらっしゃるのならば、どうか心安らかに生きていけるようになることを願っております。辛いのは嫌だしね。

 

 

富岡さんが《痛み》を思い出したあと、「その痛みをどうして忘れていたのか」を考えます。

その理由は『思い出すと悲しすぎて涙が止まらなくなり、何もできなくなったから』だそうです。

 

この場面、演出上必要だとは重々承知ですが「ご飯は大事にしようよ〜」と思ってしまいました。

そりゃそうしたくなる氣持ちもあるだろうけど、ご飯は大切にしないと。癇癪で放られるために死んだ命でもないだろうし。

怒っている時って、これはわたしだけかもしれませんが冷静な部分も確かにあるんですよね。だから、なにかものに当たりそうになっても「それ片付けるのは自分だぞ」と心の声が歯止めをかける。

ものには当たらない方がよいのはわかるけど、そういった冷静な部分がなかったならもうちょっと変わったのかも、とも思いました。

 

 

しょんぼりしてしまった富岡さんに罪悪感?を感じた炭治郎くんが「早食い勝負をするのはどうだろう」と閃きますが、いやなんで?と思いました(みなさんそうであってほしい)。名案???

 

ですが、結果的に共にご飯を食べてよかったとは思います。

『一宿一飯の仲』や『同じ釜の飯を食う』、『同じ鍋をつつく』なんて言葉もありますしね。

「結果良ければ全て良し!」などと簡単には言えませんが、結果が良いならそれはそれでも良いのかなとも思います。

あと大抵『過程』に苦しむわけですが、『過程』を《糧》にできたら現在という結果を変更できるのかもしれないな、と思いました。

 

 

前回言及いたしました富岡さんの羽織ですが、錆兎さんとお姉さまの肩身なのですね。

羽織を形見として背負っているということですね。

 

 

しのぶさんはどうなん?

場面変わり、胡蝶しのぶさんへ。

お仏壇の前で「姉さん、わたしを落ち着かせて」と胡蝶しのぶさんが心で唱えます。

そのあとに「感情の制御ができない者は未熟者です」と唱えますが、『落ち着かせて』の声色と『感情の制御が〜』の声色とが全く違うもの(声に含まれる湿度みたいなものがあるかないか)になっていて、声優さんってすごいな、と心底思いました。

 

あと、別に『感情の制御ができない者』=【未熟者】ってわけではないと思います。

もちろんできるに越したことはないんですけどね。

 

この胡蝶しのぶさんの言葉を聴いて、隊士側は『ねばならない』に囚われ縛られている人が多いのかな、と感じました。

それこそ現代社会みたいな窮屈な世界で生きていたら、そりゃあ『鬼滅の刃』のような作品はセラピーになりますね。

 

 

栗花落カナヲさんがもじもじしながら(かわいい)「わて師範と稽古したいんでおま」と言い、その想いを聴いた胡蝶しのぶさんが照れて頬に紅が差します(かわいい)。

 

「カナヲも随分、自分の氣持ちを言えるようになりましたね。良い兆しです」と、弟子の人としての成長(人間としての再生)を喜ぶ胡蝶しのぶさんですが、しのぶさんこそ自分のお氣持ちを言えていますか?と心配になりました。

 

どんな形でも自分の氣持ちや想いは言った方が良いですよ。

 

 

元吸血鬼ヴォーカル

ところで、今回の『柱稽古編』はオープニング曲もエンディング曲もHYDEさんが噛んでいるんですね。

これは過去にVAMPSというユニットで活動をしていたことも加味しての起用なのでしょうか。


www.youtube.com

 

まぁ関係無いでしょうね。

 

 

 

ありがとうございました( ¨̮ )