本日もご訪問ありがとうございます。
- ある日
- Computer Love
- Dentaku (Tsukuba Mix)
- It's More Fun To Compute (Takkyu Ishino Tächno Funk)
- Europe Endless Including Franz Schubert And Neon Lights
- トリビュートアルバム ~後悔先に立たず編~
ある日
先日、京都に行った際のお話。
普通に觀光で神社巡りを行ったのち、酒場で呑みました。
出逢いの因果というのは不思議なもので、もともと目当てにしていた酒場は閉まっていたので、別の酒場に入りました。
「どこにするかな〜」と、思っていたらばとある看板が。
ミュージックバーだったのですが、お店の看板にKRAFTWERKさんのジャケットがありました。
再三話しておりますが、わたしはKRAFTWERKさんが大好きです。
2019年の来日公演も觀に行きました(今年のフジロック、行きゃ良かったと後悔しています)。
そんなわけでKRAFTWERKと見たら「!('ω')!」という表情をしてしまうのですね。
この日も「KRAFTWERK!ええやん!ここにしよ!」と思って入店。
一人で初めての酒場に入るのはもはやもう慣れましたが、やっぱり緊張もします。
その酒場でマスターと『どんな音樂を聴くのか』などという話をしたり、「KRAFTWERKさんのジャケットきっかけで来ました」と話したりしました。
そんなKRAFTWERK話に花が咲いていると、酒場のマスターより「こんなの知ってる?」と一枚のCDを渡されました。
『MUSIQUE NON STOP A TRIBUTE TO KRAFTWERK』
1,998年に発表されたKRAFTWERKさんのトリビュートアルバムです。
KRAFTWERKさんのことを知ったのが2018なのですが、わたしはこのトリビュートアルバムのことは知りませんでした。
その酒場で聴き「これは買わないと後悔する」と確信したわたしは、購入を決意しました。
しかし、二十六年も前のアルバムです。
新品では購入することができない。
幸いなことに中古市場に出ていたので購入をし、聴き、あまりにかっこよくてこの記事を書いております。
中古品なんて久しぶりに買いましたね。
Computer Love
酒場で聴いた曲です。
この曲でノックアウトしたと言っても過言ではないです。
なんせ、かっこよすぎる。
『Computer Love』は『Computer World』に収録された原曲と、リミックスされたベスト盤的位置の『The Mix』に収録されているものとの二種類があります。
原曲は沈静な調べの曲調なのですが、このカヴァーもその雰囲氣を踏襲しながらもカヴァーした人間の色が出ている。
ドラムンベース?っぽいアプローチでカヴァーをしているのですが、そのアプローチが不思議と曲に合っているんですよね。
生ドラムだと思うのですが、それもまた曲に合っている。
以前に「原曲は失恋直後で、『The Mix』の方は吹っ切れた後」みたいなように書いたのですが、このカヴァーは〈原曲のちょっと後〉みたいな印象があります。
この曲をカヴァーされたのはP-MODELのベーシストである中野テルヲさん。
P-MODELさんは『Potpourri』だけ盤を持っておりますが、自分が未熟者であるゆえに良さが実感できませんでした。
もっと勉強と成長が必要ということですが、他のアルバムやテクノミュージックにも興味が出て来ました。
Dentaku (Tsukuba Mix)
明和電機ー!!!!!
そんな明和電機さんがカヴァーしたのは『Dentaku』です。
この『Dentaku』という曲は「ボクハオンガクカ デンタクカタテニ」という歌詞が特徴的なのですが、明和電機さんがこの曲をカヴァーしているのが、御誂え向きというか、ぴったりなんですよね。
だって、実際に樂器を製作しているわけなのですからね。
KRAFTWERKは電子音樂を奏でるバンドですが、明和電機さんのカヴァーはリコーダーなどのアナログ樂器で行なっているんですよ。
この痛快さ!!!!!
いつも曲の始まりでにやけてしまいますね。
It's More Fun To Compute (Takkyu Ishino Tächno Funk)
これも酒場で聴いた曲。
めちゃくちゃ卓球さんの曲です。
石野卓球さんといえば電気グルーヴでの活動が有名でいらっしゃいます。
曲はクラブミュージックのテクノで、素面の時でも十分にかっこ良いのですがAlc.が入っている時にはそれはもう樂しくて氣持ちよくて仕方がありませんでした。
クラブやテクノの文化にはほとんど触れたことがないのですが、行ってみたいと思いました。
氣持ちいい音樂とAlc.でノンケミカル合法的に最高なぶっ飛びを体験したい。
Europe Endless Including Franz Schubert And Neon Lights
正直、わたしはこの曲(原曲の方)はあまり好きではない、というか、退屈を感じてしまって、ぴんとは来ていませんでした(しかしながら、大きな駅構内の雰囲氣、としての表現は完璧だと思います)。
なので「『Europe Endless』が最後の曲なのかー」と思っていたのですが、いざ、カヴァーを聴いたら、最高でしたね。
雅樂のようなアプローチでカヴァーされているんですよ。
稚拙になるのであんまりこんな表現はしたくないのですが、『これぞ日本のカヴァー』と行った感じです(しかも最後の曲)。
雅樂ですので、舞台上で座って演奏しているような印象もあるのですが、奏者の樂団が町をちんどんしながら行進しているような印象もあります。
初めて聴いたときは久石譲さんのアルバムに収録されている『交響幻想曲「かぐや姫の物語」~天人の音楽』っぽい感じもあるな、と想起しました。
とにかくかっこいい。
トリビュートアルバム ~後悔先に立たず編~
トリビュートアルバム、いいですね。
基本わたしはスタジオアルバムしか買わないので、こういった機会があるのは非常に良いです。
そうか、トリビュートアルバムって音樂フェスっぽいんだ。
トリビュートアルバムの旨味?よさってのは『原曲に対して、カヴァーしたバンドがどれだけバンドの色を出すか』という觀点もあると考えているのですが、KRAFTWERKというバンドの特性上、電子のテクノミュージックを基盤としているため、完全アナログなアプローチでカヴァーする、という方向性も追加されていて貴重な体験でした。
ところで、冒頭にも書きましたが、トリビュートアルバムというのは、ミュージシャンのスタジオアルバムなどではないため、再販がされません。
だから、迷って買わなかったら後悔する可能性が大いにある。ということですね。
十年くらい前にDEAD ENDさんのトリビュートアルバムが発売されましたが、ともすればもう中古市場でしか買えない可能性もありますしね。
ほら、物価も上がるだけで下がることなんてないですし。
と、久しぶりな音樂記事でした。
ご心配はされていないと思いますが、ちゃんと音樂ファンの活動はしていますよ。
最近はKing Crimsonさんの『In The Court Of The Crimson King』を聴いて、「ぎゃー!!!!!!かっこいいーー!!!!!!!!」と思いジャケットがプリントされたTシャツを衝動買いしました。
そして先日King Crimsonさんの『Larks' Tongues In Aspic』、たまさんの『汽車には誰も乗っていない』、結束バンドの『Re:結束バンド』を購入しました。
『電車かもしれない』は本当に名曲です。
あ、ちなみにお目当の酒場もそのあと訪問し、『21st Century Schizoid Man (Including Mirrors)』と『Roundabout』と『Heart Of The Sunrise』をかけてもらいました。
最高!
そういえば知らなかったのですが、八十八ヶ所巡礼さんの『幽楽町線』の間奏で『21st Century Schizoid Man (Including Mirrors)』のベースをオマージュされていたのですね(1:48~)。
【知らんこと】があるってのは幸せなことです。
ということは、たぶん我々は死ぬまで幸せ者だってことです。
( ¨̮ )
ありがとうございました( ¨̮ )