頭の中の洪水

言葉に頼っているうちなのでまだまだです。

【JOKER】「報いを受けろ!」についての考察【Folie A Duex】

 

本日もご訪問ありがとうございます。

 

『JOKER : Folie A Duex』が日本で公開され早一週間が経過しました。

 

觀客の感想は「賛否両論という名の酷評の嵐」です。

 

しかし、わたしは好きです。

この一週間、いろいろな感想動画などを觀るうちに「あ、わたしはこの作品好きだな」という想いが強くなりました。

 

わたしはそもそも『見たかったジョーカーがいた』から第一作目が好きだったのではなくて『「社会的弱者が虐げられたら、いずれ危険なことが起こり得る」という現実を描いている』から好きだった訳ですしね。

誠実な作品であったため、好きなのです。

 

第一作目も誠実な作品で、この第二作目も結果誠実な作品でした。

 

そもそもとして、生産者は『消費者が欲しいもの』だけを提供しなきゃいけない、なんて莫迦な話はないですしね(もちろん需要と供給のバランスは大事ですけれど)。

「こんなの自分が見たかったジョーカーじゃない!」なんてぷんすか怒っているのは、消費者意識が旺盛なのか、幼稚なのか、そのほかかのどれかでしょう。

 

わたしは都合がいいことだけを描いている作品は嫌いです。

映画作品だと『LA LA LAND』なんてとっても嫌いです。

 

まぁそんなことは今回はどうでも良いのです。

 

 

今回わたしが言及したいのは、本編最後のジョークについて。

アーサーくんは刺されて死んでしまいますが、刺し殺した下手人はジョークを言います。

まずこの『ジョーク』がクソほどつまらないのも問題なのですが、そのMajiクソつまらんジョークの後に「報いを受けろクソ野郎!」と叫んでアーサーくんを刺し殺します。

 

「報いを受けろクソ野郎!」は、第一作目でアーサーくんがマレー・フランクリン氏を銃殺する直前に口にした言葉です。

 

まずその引用も本っっっっ当につまらないので、どうなの?と思うのですが、あの、アーサーくんを刺し殺した彼って《JOKER化したアーサーくん》に感化された一市民だったりするんですかね。

 

テレビショーで一事を為したアーサーくんに感化され、日頃から懲らしめたかった人物に意地悪を行なった、その結果ヘマして逮捕された。

 

 

きっかけとなった憧れの人が、ただの自分と同じ小市民だった。

しかし憧れの人が理由となって逮捕された。

「おれがこんなところに居ることの責任を取れよ!報いを受けろ!」ということ?

 

 

いや知らんやん。

 

勝手に感化されたお前の責任だろ。

 

おもんない。

 

 

もし、上記したことが正しい考察だとして(『正しい考察』なんてものは、ない)。

『《JOKER化したアーサーくん》に感化された一市民』だったのだとしても、共有されてないことなんだからわかるわけねーだろ。てめーの脳内を全世界が共有しているとか思ってんじゃねーぞ?

 

その引用が『イケてる』と思ったのなら、独りよがりが過ぎる。

そういった独りよがりが、てめー自身が逮捕される理由の一つなんじゃないですかね。

 

憶測ですけどね。

 

 

多くの方が批判されているミュージカルシーンは別になんとも思わない(そもそもわたしは、映画って『監督の表現したいものを受け取るもの』として考えているから。ただ『LA LA LAND』はダメ)、良いんじゃない?と思っているのですが、最後に出てきた下手人の彼に対しては、とってもバッドな感慨ですね。

人間おもんなすぎる、幼稚すぎる。

 

なんというか、(わたしも含めて)大衆の『作品』に対しての解釈度?というか知性が、どんどんと下がっているんだろうな、と思いますね。

端的に言ったらば、「阿保になってってる」です。

 

 

 

ありがとうございました。