頭の中の洪水

言葉に頼っているうちなのでまだまだです。

宣伝の時代

 

本日もご訪問ありがとうございます。

 

星新一さんという小説家が以前の日本に存在していたことを皆様はご存知でしょうか。

 

ショートショートという手法で千作品以上をも生み出した作家さんです。

 

『ボッコちゃん』が一番有名な作品でしょうか。

 

 

さて、そんな星新一さんの作品の中に『宣伝の時代』というものがあります。

 

こちらの作品は「誰もが企業から広告依頼を受けることができるようになった時代、特定のきっかけで依頼を受けた企業の製品広告を口にする」というような内容です。

「個人が広告を受け、お金ももらえる。いい時代だなぁ」なんて感じでオチがついていたように思います(うろ覺え)。

 

星新一さんの作品は皮肉が効いていてとても面白いので、氣になった方は是非とも読んでみてください。

 

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この間、労働終わりに公共交通機関を待っていたら、見たことのないものを見ました。

見たことのないものを見たので、見たことがあるものになった、ということですね( ¨̮ )

 

皆様は背面?に映像を流すことができるリュックサックを拝見されたことはございますでしょうか。

 

そのリュックを背負って公共交通機関の到着待ちをしている、さらりまんらしき方がいたのですね。

そんなの見たことないじゃないですか。

だからあまりの驚きでまじまじとその方を見てしまってですね。

 

まさに思い通りって感じですよね。

 

そんでそのリュックには終活系の内容が繰り返されていました。

ちゃんと企業名っぽいものも表示されていましたね。

 

 

その様子を見て、もやり、と記憶に翳すものがあったのです。

それが、冒頭に書きました星新一さんの『宣伝の時代』という作品です。

 

SFは未来を予見している、なんて言いますが、まさにその通りになっているじゃないかと思いました。

 

文字通り『目を奪われた』のですから、広告としては大々大成功ってことになりますからね。

そのリュックを背負っていたさらりまんらしき人が働いている会社の広告なのか、全く無関係で依頼を受けて広告塔をしているのかは不明です。

 

 

そのLEDリュックってあれですね、現代版のサンドイッチマンみたいなものですね。

この広告方法を用いれば、ミュージシャンの新譜発売時に効果的なプロモーションになりそうです。

『渋谷にいる五人のリュックマンのQRコードを読み取って、サイン入りグッズを当てよう!』とか。

 

事情を全く知らない人にはSNSで拡散されるでしょうし、事情を知っている人は積極的にQRコードを読み取る。

その様を見て事情を知らない人はSNSでもっと拡散をする。

 

おもしろい時代ですね( ¨̮ )

 

 

 

そういえばこの前QRコードだけの看板を繁華街で見かけ、友人がそれを読み取っていたのですが、それって『広告として』は大成功なわけじゃないですか。

広告は『消費者の意識に入れること』が一番重要であるわけですから。

 

広告ってのは面白いものです。

ともすれば民衆を操り先導することなんて容易いわけですからね。

 

 

いやぁ、觀察をするといろいろな発見ができるので面白いですね( ¨̮ )

 

 

 

 

ありがとうございました( ¨̮ )