頭の中の洪水

観察と思考と分析の日記ですよってね。たまに思想家が顔出します。よってね。

若者と老人とカオス理論

 

本日もご訪問ありがとうございます。

 

先日よりたびたび言及しておりますが、わたしは現在伊坂幸太郎さんの作品を読み返しています。

 

現在は『ラッシュライフ』を読み終わった段階です。

 

『オーデュボンの祈り』と『ラッシュライフ』は伊坂幸太郎さんの作品でも最初期のものですね。

 

この二作品を読んでいてある共通点に氣付きました。

いえ、共通点というよりも共通のものを言及していたという感じです。

 

その〈共通のもの〉とは【カオス理解】です。

 

【カオス理解】とは例えるならば『川の中で流れる水草の動きは誰にも予想ができない』というような感じです。

 

 

流行りってあるじゃないですか。

流行りってのはどこからでも発生しますし、お金を使えば作り出すことも可能です。

 

どの世代からでも流行りってのは生まれるものですが、若い世代から生まれるもののほうが圧倒的に多いと感じます。

 

しかし、この若い世代より生まれた流行りを全世代が認知する頃には、もはや時代遅れ的になっていることが往々にしてあります。

 

これはどうしてなのかしら、と思っていました。

 

若い世代は《自らの世代より年長者へ対して反目する》という特性があります。

Don't trust over 30でありますし、そもそも若い世代への関わりを持とうとしている年長者を小莫迦している風情すらもあります。

これは『 "若い世代だけのコミュニティ"、"共同体" たる、ともすればユートピア的樂園』が年長者によって《踏み平される》のを危惧して嫌悪しているのかしら?と思っていました。

「入ってくるんじゃねえよ。」の、あれです。

 

幾分か稚拙な考察ではありますが、やはりそういった側面は存在しているでしょう。

 

 

しかし、上記した考察よりも、【カオス理解】の方が要素としては強いのではないか。

若い世代というのは《カオス理解的側面》をこそ愉しんでいるのではないか?と、この度感じました次第です。

 

 

若い世代は【カオス】を愉しめる。

むしろ〈カオス的状況〉や【カオス】それ自体、それこそに愉しさを感じている。

 

しかし、年老いていくとその【カオス】は愉しめない。というよりも受け入れられなくなってくる。

ちょうど年を取ることで油ものを受け付けなくなる、みたいな感じ。

【カオス】に対して胃もたれや胸焼けをしてしまう、喩えとして、そのような感じになる。

 

なので、流行りがより老年層にまで染み渡るようになる時にはカオスの部分が削がれたりお掃除されていたりする。

たとえその流行が音樂などで、それ自体は「変化しないもの」であっても(逆にいえばカオス要素を減らせば老年層に流行らせることが可能?)。

 

 

しかし若い世代は【カオス】をこそ味わいたいと思っているから老年層向けに成型されたものは物足りない。

というよりも「いや、そうじゃねえんだよな」という氣持ちになる。

 

「成型される前のものに対して」と「成型後のものに対して」とでは話が通じるとは思えませんからね。

 

 

これこそ《踏み平される》ということでもあります。

耕していない土の状態で「何が萌芽するのか」という予測不明な要素を娯しみとしているのに、整地がされてしまえば食用可能なお野菜などのある程度結果が知れている作物しかできない。

いえ、組織や団体を維持するためにはそういった整地が必要不可欠になります。

 

しかし若者の不可侵領域である【カオス】すらも整地しようとする(それも割と善意なのがまた厄介)。

そういった行動を忌んでいる。

 

若い世代はそもそもカオスが整地された状況なんて望んでいない。

 

そんなような深層心理とかもあるのではないか?と思いました。

 

あくまでも憶測です。

 

 

あと流行りは作ることができます。

なので「流行らせコラ!」との鶴の一声で過去の流行を【最新トレンド】として世に送り出すことが可能です( '90年代の作品である『頭文字D』の登場人物たちが行っていたその当時の流行のコーディネイトに対して、十年ほど前は「ダサい」と言われていたのに、数年前にはほとんど同じような様相が「お洒落」と宣伝されていた通り)。

 

そういったことから、若い世代が「最新トレンドはこれなんだよ!」と嬉々として話しても、似たような流行りを過去に経験している老年層には「あぁ〜昔の焼き増しだなあ」と感じる。

それによる年長者の冷めた感情や、それこそ小莫迦にした空氣感があるために若年層は敏感に感知し、結果、両者の間に隔たりが生じる。なんてこともありえるのかしら。

 

なんても思います。

 

 

ま、全ては憶測ですけれど。

 

 

憶測の上での現時点の着地としては、『若い世代は【カオス】すらも娯しめるエネルギーとバイタリティがある』ということです。

年長者および老年層は、その力に対して体力的についていけない。

 

ちょうど幼年期の子どもに振り回される親のように。

 

 

ちなみにこれらの話を酒場で友人に話したところ、「 "若い世代" と言っているってことは我々も老いてきたのだな」と苦笑されました。

そりゃそうです。わたしも最近の流行りには興味がない。

KRAFTWERK, King Crimson, Chick Corea最高じゃい。ばんざい。

 

 

ありがとうございました‪( ¨̮ )‬