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先日八十八ヶ所巡礼さんの『0088』をレビュー致しましたが、今回はそのレビュー時では軽くだけ触れた「苦苦★念仏の韻」について言及していきます。
韻の基本知識(素人目線)
念仏的に繰り返されるサビのお歌がとても印象的な『苦苦★念仏』
そのサビは『
「韻」というものの簡単な説明ですが、韻というのは同じ母音の言葉を並べることです(意訳&ざっっくり)。
英語ではライムと言い、韻を踏むことをライミングと表現するみたいです。
貝柱・解体屋・会いたいな、ワイナイナ。
これらは全て同じ「aiaia」の母音で発音される語句です。
そういった基本知識を踏まえた上で、念仏〜な歌詞を見返してみましょう。
グル〜ヴィ〜
こちらをローマ字変換し、母音のみで抜き出すと、
yaxa yono okarutonashokun gurukurushixi yowokurushimimasho となります。
もしかしたら韻とは言えないのかもしれませんが、同じ母音の言葉を連続して構成することで、念仏も心地よいグルーヴを生んでいるのです。
それに、「グルくる(しぃ)」と「くる(しみ)」は『uu』の韻で踏んでいますし、「苦しぃ」と「苦しみ」も『uuii』の韻になっています。
しかも「オカルトな」の『オカ』と『トな』では、『oa』で踏んでいます。
サビの歌詞が同じ言葉のリフレインなのに、聴けるしクセになっちゃうのはこういった韻のグルーヴがあるのでしょうね〜。
では、以下は歌詞の韻をわかった範囲であげます。
また、母音のみを抜き出して書きます。
韻(ライミング)についてはまだまだ不勉強なのでわからないところが多いのですが、『っ』と『ん』は例外な部分が多いみたいです。
しかし、同音異義語や子音で踏むのが高等テクニックなように、『n』や『っ』を使って韻を踏む方がより良いみたいです。
パーカッシブになったりしますからね。
苦苦★念仏の韻
曲全体を対象にして見ると途方がなくなるので、各セクションごとで見ていくことにします。
サビとAメロとで踏んでたりするんですが、それを加味すると本当に途方もなくなってしまいます。
同じ韻は色分け&下線をしています。
aa oo oauoaou uu uu ii oo uu ii ao
iaia o uo iau
aiai aiao uou
aiuuu
a o ieo
ueua a sake no sakana(子音踏み)
aa ii ou ooia aau
uauaoiao ieu
iao ieu
oa ooeo aaeioi
oo aeo
eoi oaeou aeaau
aa oo oauoa ou uu uu ii oo uu ii ao
iaia o io iau
痒い所に手は届かず
大概何かの中毒☠
aiuuu
oeooa ae ue
a o ieo
oa anenuo
aai aaiiui
hujo a enen eo
oa anen ujo
hijo i eneniai
ei eia eo
ei
ou
ou
i
以下、サビの繰り返しなので割愛します。
疲れた…。
あと韻を分析してて「これはとっても無粋なことをしているんじゃないか」と思った。
とりあえずわたしがわかる範囲は見つけたつもりです。
もっとテクニカルなことをしていらっしゃるんだろうと思います。
こう見ると、マーガレット廣井さんがどれだけ韻にこだわっているかがわかりますね。
韻を踏んでいるだけでグルーヴが生まれたりキャッチーだったりしますので、変拍子の曲を演奏するバンドには大事なのかもしれませんね( ¨̮ )
他の楽曲でも意識的に韻を踏んだ歌詞を書かれていますからね。
ありがとうございました( ¨̮ )