本日も閲覧ありがとうございます。
皆さんはこちらの映画をご存知でしょうか?
この映画に対して、アメリカのトランプ大統領がブチギレツイートをしたことで公開が延期され、それが話題となったそうです。
映画の内容に関してはこちらの動画様で詳しく紹介されていますので、ぜひご覧ください。
こちらの茶一郎さんは解説もわかりやすく、且つ、面白いのでいつも参考にさせていただいております。
今回取り上げる『ザ・ハント』も、茶一郎さんの紹介動画で知りました。
ネタバレ
↓↓以下ネタバレも含みます(ほとんど茶一郎さんの動画と一緒)↓↓
まず、おもしろかった!
わたしは映画の製作会社といったものに対して聡くないので、ブラムハウスも"名前は知ってる"程度だったんですが、製作に関わった映画リストを見ると「あぁ!あれも!」となりました。
有名どころだと『ゲット・アウト』でしょうか。わたしは観たことないのですが、いつか観たいですね。
個人的には『ハッピー・デス・デイ』や(一作目最高)、『スプリット』、『セッション』で合点がいきました。
あとA24が製作に関わっている映画は美しい印象的です。
『ムーンライト』とか『エクスマキナ』とかね。
http://www.phantom-film.jp/library/site/moonnight/
ところでわたしはこの『ザ・ハント』で言及したいのは面白かった云々ではなく(面白かったよ!)、「トランプさんのツイートに関して」です。
みんなトランプさんに懐疑的すぎでしょ 笑
あとメディアがトランプ嫌いすぎで印象操作しすぎでしょ
不勉強の為、わたしは2016年のアメリカ大統領選にトランプさんが出馬するまで、存じ上げなかったんですが、アメリカ国内では有名な不動産王だったんでしょ?
トランプさんが大統領になった後に、1989年公開の映画『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART 2』で出演されててびっくりした記憶があるので、 昔から有名だったのでしょう。
wiki情報で恐縮ですが、1971年にお父さんの不動産事業を引き継いだとのことで、それから50年近く「資本主義の象徴」みたいな大國アメリカで事業を続けられたというのは、それだけトランプさんのビジネスマンとしての能力が相当に高く、頭が切れるということの証明なんじゃないの、と思うんですよね。
その頭が切れる人が「ただの派手好きで過激な大口叩きの自己顕示欲の強いおじさん」なだけなのだろうか?と不思議に思えて仕方ないのです。自己顕示欲が強いのは本当だと思いますけどね。
その疑問に頭を悩ませていた時に脳裏をよぎったのがこちらです。
伊坂幸太郎さんの『魔王』にも犬養舜二という若手の政治家が登場し、過激な主張と諸外国への毅然とした姿勢、議員年金の大幅削減などの提唱、「わたしが総理大臣になって、5年で景気が回復しなければわたしの首をはねればいい」といった発言から、無関心層や安全圏から揶揄をしたり吊るし上げをしたい層、本当に國をどうにかしてほしい政治家を求めていた層を含めた多くの國民から支持を得ます。
その"犬養"とトランプさんが重なるんですよね。
「メキシコ国境に壁!」や、「アメリカファースト!」など、わかりやすく、簡潔で、派手で、言い切っている。
その当時まだ幼く、わたしが政治に興味がなかったのもあると思いますが、正直、オバマさんが選出された時の2008年大統領選よりも、2016年大統領選の方が国内外からの注目が高かったのではないかと体感として思うのです。
「メキシコ国境に壁を!」という主張で、それまで無関心層だった人はエンタメや野次馬として政治に関心を持った人も多くいると思いますしね。憶測の域を出ませんが。
度を越すと両方アホ
それで『ザ・ハント』で揶揄・風刺をしているのは、"右も左も度を越すと両方アホ"ということです。
「リベラル(左)が保守(右)を狩る」という内容なので、逆の「右が左を狩る」でなければトランプさんが怒るにしても、ブチギレする理由にならないとわたしは思うんですよね。
その時に氣付いたのは、「トランプさんがブチギレツイートをしたから、この映画が公開延期になり、広く認知された」という事実。
トランプさんが道化として一芝居打ったのではないか?という推測が浮かびました(あくまでも仮説)。
「あのトランプがブチギレたらしいから、どんな映画かちょっと観に行こうぜ」という野次馬根性が生まれた結果、映画の集客に貢献するということはあると思います。実際にわたしも内容が面白そうなのと野次馬根性を抱いて観た一人です。
『ザ・ハント』の根幹を担っている風刺は上記の通り「右も左も度を越すと両方アホ」です(あくまでも主観、推測)。
それをトランプさんは大衆へメッセージとして伝えたかったのではないでしょうか?
一種の炎上商法と言えるのかもしれませんが、大統領である以前にトランプさんはビジネスマンなので、自分が道化になることで衆人へ広く宣伝するという、「マーケティング活動」の一つとしてのあの"ブチギレツイート"だったのではないかと、わたしは思います。
そして、「派手好きで過激な大口叩きの自己顕示欲の強いおじさん」としてのパブリックイメージを逆手にとって、道化の皮として被って、政治家やってんじゃねーの?というのが、わたしの見解です。
色々トランプさんに対して良く思わない人もいらっしゃると思いますが、「任期中に1度としてアメリカが戦争をしかけなかった」という事実だけで、素晴らしい人だと思います。
こういうことをいうと「トランプ礼賛だ!もはや宗教だ!」とか言われちゃうんでしょうか?まじでだるいね。
いまちょっと『魔王』を読み返したのですが、魔王の主人公は事あるごとに「考えろ」と言います。だからわたしも色々なことを小難しく考えるようになったんでしょうか?その結果"面倒なやつ"、”考察魔”と認識されて友人と呼べる人もほぼいないんですけどね。
考えろ考えろマクガイバー。
それに作中で主人公が主張している「でたらめでもいいから、自分の考えを信じて、対決していけば、そうすりゃ、世界が変わる」という信念も、わたしの指標の一つとなっています。
フィクションと現実を混同しちゃうんなんてナンセンスだよねーせえよ。
ちなみに以前紹介した伊坂幸太郎著の『モダンタイムス』は『魔王』のその後のお話です。
それぞれだけでも独立したストーリーなので『モダンタイムス』から読んでも樂しめますが、「犬養」や「安藤潤也」などのリンクワードも出てきますので、魔王を読んでからの方がよりお愉しみいただけると思います😊
あ、動物農場の作者も一九八四年と同じジョージ・オーウェル氏ですよ。
もちろん一九八四年同様めちゃくちゃ面白いんですが、物語最後の『おしまい』がこんなにも恐ろしいと慄いたのは初めてでした。
ありがとうございました。
消灯ですよー。