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去る2021年の11月16日にLIVEに行ってきました。
『MUCC TOUR 202X 惡-The brightness WORLD is GONER @なんばHatch』です!
このツアーは24年間MUCCのドラマーを務めたSATOちさんの脱退後、新体制となったMUCCが初めて発表した両A面シングル『GONER/WORLD』をひっさげたツアーとなっています。
3人体制のMUCCのお披露目とともに、SATOちさんの後任であるサポートドラマーAllenさんのご紹介も兼ねたツアーです。
そんな新体制MUCCのLIVEを観た感想と簡易的なライブレポを今回は綴っていきます。
簡易レポ
惡
昨年の2020年に発売されたアルバム『惡』をベースに構成されたプログラムなので、LIVE一曲目はアルバムのトップを飾る表題曲『惡』からスタート。
「今年の3月にオリックス劇場で観た時よりも音が良い!ダイナミクスがある!解像度が高い!」というのが、一音目を聴いた時の印象でした。
これは『ホールかライブハウスか』とか、『内装の音が回る環境や作り方』とかの差がどうしても出てしまう部分だと思うので、仕方ない部分だと思われますし、好みの問題でもありますね。
やっぱりHatchの音は好き。
そんなことを思っていたらオールイン。
バスドラの音がめっっっっちゃくちゃに硬くてびっくりしました。
一般的にバスドラムの音は「ドスッ」という言葉で表現されることが多いのですが、Allenさんの音は「バチッ」でした。バリカタ。
「絶対ビーター(バスドラムを打点する部分)の素材プラだぜ」とか思ってました。真相はわかりません。
ちなみにSATOちさんはドスッ系の音です。
お初に聴くドラマーさんなので注目して聴いていたのですが、『惡』の曲中はずっと前ノリのアプローチをしていました。
32分音符一個分くらい?わかりませんが、その前ノリのままでビートキープをされていたので、こりゃ上手い人だなと思いました。
CRACK
その『惡』の後に続くのが『CRACK』
ここでびっくりしました。
『惡』の時には前ノリだったビートアプローチが、『CRACK』ではビートに対して徹底してオンでアプローチしていたからです。
これを聴いて、Allenさんという方はドラム巧者な方なのだなと感じました。一素人の意見です。
それもそのはず、このAllenさんという方はメタルのドラマーさんだそうです。
メタルという音樂は基本的にBPMが早く、繊細かつ細やかなプレイを要求されます。その繊細さが求められる音樂で、要となるドラムがもたっていると聴けたもんじゃありません。
その『メタルドラマーという素地』があるから曲によってのアプローチを切り替えらるのでしょう。巧者。
一素人の意見です。
海月
照明の優艶さ・ステージ奥に鎮座するサポート二人のボックス形機材セットなどが相まって、さながらアクアリウムみたいだなと感じました。綺麗でした。
その『ボックス二つを見るメンバー』という構図も〈水槽を眺める様〉にも見えましたし、『ステージ全体が大きなアクアリウムで、その中に小さい透明な箱が沈んでいる様』にも見えて、それもまた綺麗でした。
曲のエンディングではAllenさんの綺麗なビートキープ能力が活き、ベースのYUKKEさんのプレイとも重なり、恍惚なトリップすら感じられるような氣持ち良さを体験しました。
SATOちさんとのコンビが長く、そのリズム隊が奏でる音に慣れていたので氣になりませんでしたが、YUKKEさんはベーシストとしてのポテンシャル(ドラマーとの親和性)がとても高い方なのですね。MUCCを好きになって11年くらい経っても氣付けなかった。
これはAllenさんのドラムがあったから知ったことです。
我、在ルベキ場所
ここまでAllenさんのプレイに対して好意的に思っていましたが、この曲はSATOちさんの方が良いと感じました。
なぜかというと、Allenさんのドラムは"綺麗すぎる"から、です。
この曲はムックがメジャーデビューのタイミングで発表した曲で、『密室系』の香りがまだ色濃かった時代の曲です。
その時代の曲には『ガッツがある』と形容されるSATOちさんのドラムが不可欠と、一ファンとして感じた次第です。
曲のエンディング(4:38~)で、原曲では「ドッドコドッドコ」と踏まれているバスドラが、Allenさんのアレンジでは「ドコドコドコドコ」のロールになっていて、そのプレイはとても綺麗だったのですが綺麗すぎだとも感じました。
『娼婦』や『我、在ルベキ場所』のようなバンド初期〜前期の曲は、SATOちさんの特徴である『ガッツがあって泥臭い、土臭いドラミング』の方が合うな、と感じました。
XYZ.
MUCC流シティポップソングです。
曲が入る前の軽いセッションのAllenさん本当にめっちゃくちゃ上手かった。
やっぱり細かいフィルや繊細なビートアプローチは上手い。上手。ドラム巧者。
こういったプレイは確かにSATOちさんは苦手かも知れないなとも感じます。
得手不得手があるのは生物、人間として普通ですね。
流星
この曲はそんなAllenさんの細かいドラムがすごく活きていた曲だと思います。
ここ数年の流星の中ではトップくらいに良かった。
なぜかというと、この曲はダイナミックなドラムが要求される曲でありながらも、繊細さありきのプレイが必須だと感じるからです。
その繊細かつダイナミクスのあるドラムはAllenさんの得意とするところだと感じたので、すごく曲と合っているなと感じた次第です。
ですが、以前にも書いたように原曲が一番。
SATOちさんがドラムの流星も、Allenさんがドラムの流星も、別解でいいよねというお話です。
レーザーで照明した星が、流れ星になって流れるのとかすごく綺麗でした。
明星
曲導入がcali≠gariさんの『ブルーフィルム』と一緒だったので、「えっ!?ブルーフィルムやるの!!?」とびっくりしました。そんな訳ない。
『明星』だと理解した時は「この選曲は賛否両論だろうな…」と思いました。
この曲は『SATOちさんがMUCCの脱退・引退』が決まってから作られた曲だからです。
ですが、聴いているうちに考え方が変わりました。
オリックス劇場で聴いた時の印象は「夜通し泣きはらした後の、まだ悲しみの中の明星」だったのですが、今回の印象は「光を見つけた後の明星」だったのです。わかりにくいですよね。わたしもわかりません。
その後に演奏した『My WORLD』でも思ったのですが、「SATOちさんとの思い出が愛しくかけがえのないものだから演奏する」んですよね。
この記事のタイトルにもしましたが、『愛しい思い出は、愛で続けることで生き続ける』のです。
その時まで氣もつきませんでしたが、もし肯定的な脱退でないのならば演奏なんてしない筈ですものね。
演奏するということは、今でもSATOちさんを仲間と思っていて、愛しているためです。泣きそう。
Allenさんへの印象
イケメン!ドラム巧者!イケメン!愛されキャラ!
Allenさんに対しての印象は前述した通りです。
SATOちさんはガッツと泥臭さのあるドラムを叩き、Allenさんは繊細かつパワフルなドラムを叩くという印象ですが、それはあくまでわたしの印象ですし、それがその人のパーソナリティなわけです。どっちがダメでどっちが良いなんて話では決してありません。どっちも良いんです。
最近の曲はAllenさん向きかなとは思う。
初期〜中期の曲たちはやっぱりSATOちさんの方が良いと思うけど、それは『ムック』と『MUCC』の曲達がAllenさんの中に染みていないだけ、慣れていないだけ、という可能性も大いにある筈でしょうし、わたしが「Allenさんのドラムで演奏されるMUCC」に慣れていないだけでもあります。
なので、未来的には「な〜んて偉そうなこと言ってたけど、いいじゃん。ビッグラブ!」と話している可能性もあります。
ここら辺は神のみぞ知る蟹の味噌汁って感じですね〜〜〜〜。
(確か)ミヤさんがMCで話していた様に「MUCCの中で一番イケメンなのに愛されキャラなのは、SATOちと一緒」ですし、メンバーがウェルカムな雰囲氣を出していることと、夢烏の皆様もいろいろ様子見ながらも好意的な空間を作っていたので、『石井秀仁さんが加入した時』みたいにはならないでしょう。
ゴリラは懐が広いというところでしょうか( ¨̮ )
やっぱり愛するものごとについて講釈を垂れるのは樂しい\(´-`)/
あと久々に全身を耳にして聴いたのも樂しかった\(´-`)/
次のLIVEは8月以来の八十八ヶ所巡礼さんだ!
『幻魔大祭1205 心斎橋BIG CAT』!\(´-`)/
LIVE納めになりますので精一杯樂しみにした上で、愉しみましょ♡
ここまで長々と読んでいただきありがとうございました( ¨̮ )