愛のダダ漏れ
好きな樂曲の洋樂編です!
邦樂編と同じように、アルバム編に挙げたアルバムには収録されていない曲で構成しています( ¨̮ )
Ob-La-Di, Ob-La-Da - The Beatles
好きな理由は一言。
可愛い。
この曲を聴いていると、自然とうきうきしてにっこりできる為に大好きです。
歌詞に描かれている物語も、可愛くてとても幸せなものなのでそれも好き。
映画『イエスタデイ』みたいに結婚式で流しながら、二人踊りたい曲ですね( ¨̮ )
All You Need Is Love - The Beatles
理由はなく好き。
というよりも、不思議と、とても好きという曲。
このゆったりした感じが好きなのかしら?パレード感が好きなのかしら?
歌詞は禅問答みたいな感じですね。
この歌詞を書いた方は、おそらくジョン・レノン氏ですが、彼は『空な人』なのでしょうね。この歌詞を見ればわかります。
この曲も自己へ回帰していくことを説いた曲だと感じました。
The Beatlesは一時期ヒッピー文化のマスコットとして活躍されていたそうですので、この歌詞が書かれたのはその文化やインド思想から影響されたもの、と考えても納得がつきます。
ジョン・レノンという人は40歳という若さで亡くなられましたが、聞くところによると、素晴らしい人というものは神に愛されるために、天から呼ばれてしまうそうで、その為に短命なのだそうです。眉唾ですけどね。
もしお氣に触られた方がいらっしゃいましたならすみません。
昔はタイトルを『愛こそすべて』だと思っていたので、一人勝手に「なにが『愛こそすべて』だ」とプンスカしていました。アホですね。
しかし余談でもないですが、実際にこの世界は愛でできているのですよ。
まさに『愛こそはすべて』です。
その愛の方向が別々へ向いていたり、各々で表現方法が違っていたり。
その愛の、解釈違いや勘違いで齟齬が生じて、言い争ったりしているのです。
本当はこの世にあるものは、全てが愛で、愛から表出したものなんですよ( ¨̮ )
September - Earth, wind & Fire
まだまだ子どもの時に、わたしにファンクというものを叩き込んだ樂曲。
超超超有名なので、聴いたことがあるが多いでしょう。
ベタだとしても知りません!好きです!!!!!
1978年発表の曲らしいのですが、それくらいの時代から'80年代は、『冷戦』の影響で「いつ世界が終わるかわからない」みたいな状況だったみたいです。
『1984年の世界終末時計』ですね。
その不安とストレスから逃れるために'80年代は、陽氣なことをして、諸問題から目を逸らしていた、と聞いたのですが、その陽氣さがとてもよく出ている曲と感じます。
これは批判ではありませんよ( ¨̮ )
実際にアメリカの黄金期・最盛期だったのでしょうからね。
邪推でしかありませんが、今以上に人種差別が深かった当時の苦悩を音樂で昇華しているように感じるのも好きです。
苦悩を苦悩のままで味わうのではなくて、苦悩を音樂へ変換して健康に消化し昇華させているのが好き。
歌っていることは愛のことですけどね( ¨̮ )
Earth, Wind & Fireさんの曲たちは、その『日々の苦悩やモヤモヤを音樂へ変換して出力する』という"音樂や藝術の本懐"を表現しているように感じるから好きなのでしょうね。
James Brown的スピリットを継いでいるというか、ニューオリンズでジャズが生まれたときみたいなパッションを感じるんです。
このPVは曼荼羅か?
こちらのベースプレイヤー様のグルーヴがとてつもなく素晴らしいので、ぜひお聴きください。
いつも冒頭の一音でニヤニヤしてしまう。本当にグルーヴが氣持ち良すぎる。
Ohm Sweet Ohm - KRAFTWERK
このアルバムは『ラジオ活動』という意味と『放射能』という意味のダブルミーニングが含まれるものです。
ですので曲によって意味が違います。
そんなアルバムのトリを飾るのが、この『Ohm Sweet Ohm』なのですが、なんなのでしょうね。
このエイトビート感がなんとも言えない好きなんですよね。
KRAFTWERKというバンドは、あくまで生命的な揺らぎのない『"無機的で電子的な機械として"音樂へアプローチするバンド』だと認識しているのですが、この曲からはどうしても『肉体』を感じるんですよね。これは全くの肯定的な意味としてです。
大きな肉体(地球とでもいえるような)の揺らぎに抱かれている、みたいな感覺とでも言いましょうか。
この曲からは多大なる"安らぎ"を感じるのです。
この曲を聴いていると、心地の良い終わりを感じるんですよ。
『蛍の光』みたいな?違うか?
あっ。『安らかに安心して眠りに落ちる』感じですね。
一日の放送プログラムが終わって、ラジオが局名告知をする感じ。この曲からはあの安堵感を感じるのですね。
果たしてこの説明って伝わるのか?
Conputer Love - KRAFTWERK
アルバム『Computer World』収録版です。
『好きな洋樂アルバム10選』で挙げた『The Mix』収録の「Computerlove」の原曲ですね。
『好きな洋樂アルバム10選』の方でも少し言及しましたが、こちらは沈静な雰囲氣と湿った切なさを帯びています。
アルバム評では、この曲のことを『ニューロマンサーのようなサイバーパンクSF世界の深夜』みたいと表現しました。
『The Mix』に収録されたものでは、春先に吹く風のような爽快さすら感じる切なさなのですが、こちらの原曲の方はもっと湿った切実な切なさを感じます。
言うなれば、『電脳に恋した者が、まっ暗い部屋で電脳の世界への憧憬を募らせて泣いている切なさ』のような。
その湿っぽさが、心にぴったりハマるのでしょうね。
好きです。
ちなみに、『KRAFTWERKで一番の名盤は「The Man-Machine」と「Computer World」どちらか論争』では、後者の方が名盤だと思います。
なんというか『ようこそ、いらっしゃいませ』感が好きですね( ¨̮ )
Message In A Bottle - The Police
個人的に『ベストギターリフ TOP10』に入るイントロ。
もう大好きです。アルペジオのギターリフめっちゃくちゃに難しいけど。
空間系のエフェクターが印象深い曲で、"ホワイトレゲエ"と評されるThe Policeの中ではレゲエ色の薄い曲です。
邦題は『孤独のメッセージ』とのことですが、サビ以外のセクションでは寂しさを強く感じ(特にベースのフレーズ)、サビでは焦燥感が掻き立てられるという演出になっているなっている対比もメリハリがあって良いと思います。好き。
あと、見落とされがちかもしれませんが、エンディングのギターソロの音もかな〜〜〜り良い。
ちなみにThe Policeというバンドを知ってから長い間、このバンドのベースがスティング氏だとは知りませんでした。
Killer Queen - Queen
初めてQueenというバンドにしっかりと触れたのはベスト盤からなのですが、"曲の滑らかさ"にびっくりした記憶があります。
さながらシルクみたいだなと感じます。
『Bohemian Rhapsody』しかり、ヴォーカルのフレディ・マーキュリー氏の描く曲はしなやかで滑らかな印象がありますね。
ギターのブライアン・メイ氏はイングウェイ・マルムスティーン氏というハードロックのギタリストに多くの影響を受けたそうなのですが、この『Killer Queen』ではハードロックなギターではなく「曲に寄り添ったギターソロ」を弾いているのも、好きなところで、そのプレイが樂曲の滑らかさにも寄与していると思います。
余談ですが、映画『ボヘミアン・ラプソディ』の公開を知る前にQueenと出会えてよかったと思います。
映画公開の当日に見に行ったのですが、冒頭の20世紀FOXファンファーレが爆音のブライアン・メイサウンドで流れてきて、両の拳を握りしめて天へ突き上げ、悦びを噛み締めたことを覺えています。
『ボヘミアン・ラプソディ』の余談ですが、初鑑賞時はDolby Atmos音響の回でした。
『Another One Bites The Dust』の曲作りシーンのスタジオで、イントロのベースフレーズを「こんなのどうかな」と披露する時の音が、『まんまスタジオの音』だったのが、驚愕し興奮し血が湧いたシーンです。
あの再現度は本当に凄まじかった。だって『そのままの音』なのですもの。
やっぱり音樂は音が大事だぜ。
Somebody To Love - Queen
フレディ・マーキュリー氏の苦悩が表現された曲だと思います。
この曲はQueenというバンドが初めてゴスペルに挑戦した曲なのだそうですが、『ゴスペル・ミュージック』という"表現"の起源や成り立ちが、この曲とこれ以上ないくらいマッチしているんです。
この曲の和訳を見てから聴くたびに悲しくなって涙がボロボロ出てしまう。
『Find me somebody to love』を繰り返すところとか凄く良い。悲しいけど。
でも「(僕を)愛してくれる人を見つけてくれ」と歌っていると同時に、「愛してくれる人を見つけてくれ(どうか)」という聴く人に対しての祈りの曲でもあると思うのですよね。
その『祈り』が純粋で美しくて、聴く人の心の健康を切に願っているのが、より一層この曲の良さを強めているのですよ。
最高に素晴らしい。
敬愛を込めて呼び捨てにしますが、フレディは天國で幸せになっていてほしいな。
でも幸せとかそういう意識も現世特有のものだな。
The Poet - Tigran Hamasyan
イントロからすごいですよね。
この異國情緒とでも言うのか。
アルメニアという中東?の國出身のピアニスト様らしいです。
中東の文化なんて一切馴染みのない辺境日本で生まれて生活していれば、異國を感じるに決まっています。
イントロのキンキンした鍵盤の音は、ピアノの弦に金属の棒でも置いているのかなと思うのですが、その発想が異質で脱帽。
わたしがギター弾きだから発想がなかったのかもしれませんけれどね。
曲から香ってくる『日々の生活の機微を音樂によって表現する』みたいな感覺が巧みだと感じます。
静かな、日々を生きる心の機微情動を、フラットかつ極めてドライに描いている感じ。
どことなく安部公房氏の作品の空氣感と似たものを感じるような?
同じアルバム収録の『Drip』も素晴らしいです。度肝。大好き。
Jump - Van Halen
「'80年代は冷戦の恐怖と不安を陽氣で見ないようにしていた」みたいなことを書きましたが、この曲は特にその『不安を陽氣さで吹き飛ばそう』としているように思います。
言ってしまえば空元氣なのですが、それがやけっぱち感を感じないんですよね。
『同じ不安なら愉しまなきゃ損』みたいな氣概すら感じられて、その、ともすれば「アメリカっぽい」とも言えるような陽氣さが好きなのでしょう。
いや、置かれた状況で最大限愉しもうとしているところかな?
この曲が収録されている『1984』というアルバムで、初めて「ギターヒーロー」という存在のかっこよさを認識しました。
それまでは「ギタリスト前出過ぎじゃん曲にわびさびが無え」と感じていました。
でもエディ・ヴァン・ヘイレン氏はかっこいい。これも純粋さが全面に出ているからでしょう。わたしが野村義男さんを好きな理由と同じですね。
あと普通にギタープレイがかっこええ。
『Hot For Teacher』とか本当にかっこいい。
まとめ
ジョン・レノン氏もJBもフレディも、なかなか過酷な生を過ごされたと聞いたことがありますが、そういった辛い過去を過ごされた方が、他者を想って祈るようになったというのは、興味深いですね。
洋樂アルバム編でもそうだったけど、洋樂になったらとてもじゃないがアラサーがリストアップしていると思えないな。
ま、良い曲は時代を越えても良い曲、ということですね( ¨̮ )
ありがとうございました( ¨̮ )