ご無沙汰しております。
ご無沙汰しすぎたかもしれません。
いや、そんな御託はいいのです。
本日もご訪問ありがとうございます。
行ってきました『幻魔大祭2022』!!
今回も最高だったので、感想を熱量多めでつらつらと御託並べます✌︎
👇前回の幻魔大祭👇
- 開演
- 霊界ヌ~ボ~♨︎
- 殺風景グローバルグルーヴ
- 幽楽町線
- OH! SOJI!
- 女性問題ト賭ケゴルフ
- 慧光
- 鬼畜
- IMNY
- ohenro3
- 幻魔大祭 (Album Version)
- 金土日
- 怪感旅行
- ノリ方と体癖
開演
客電が落ちスタート。
おなじみのオリエンタルなSEが流れます。
なんとも絢爛なセクションのあと、ベースが基調となったセクションでメンバーの皆様が登場。
青い照明で逆光になっているので、登場しても表情は見えない。
Kenzooooooooさん→Katzuya Shimizuさん→マーガレット廣井さんの順番で登場されたのですが、マーガレット廣井さんの一升瓶を煽る姿、逆光になってシルエットのみで見た「一升瓶を煽るマーガレット廣井さん」が途轍もなくかっこいいと感じました。
また、前回の『幻魔大祭1205』では「魔族の大猫の腹の中で、貴様らの皆様と一緒に溶けて渾然一体となる」と感じたのですが、今回はまた違った感想を持ちました。
オリエンタルな空氣を持ったSEと、青い照明。そして逆光になって表情が見えない状態、から、「魔界の沼沢地にいる、魔族の有難いお説法を聴くのだ」と、今回はそんな風に感じました。
霊界ヌ~ボ~♨︎
ライヴ一発目の曲は『霊界ヌ~ボ~♨︎』
まさか聴けると思っていなかったので、この時点でわたしの魂は解脱。そして現世に帰ってきました。
殺風景グローバルグルーヴ
『八+八』に収録されている曲(特に後半の八曲)はとっつきにくい印象を持っていたので、正直なところそこまで好きではなかったのですが、実際の演奏を目の前で観て印象が、がらりと変わりました。
超かっこいい!
ベースの動き方がえぐい!
えぐいベースラインで、えぐい運指なのに演奏が安定している!えぐい!
そして、やっぱり初期の曲の方が弾きまくって、叩きまくっている印象があるのですが、その各々が各パートのベストを更新しようとしている様は、やはり『JAZZ』でした。
幽楽町線
この曲も初めて聴いた時は、そこまで鮮明な印象ではなかったのですが(逆に鮮明な印象すぎたのかも)、いつのまにかKatzuya Shimizuさんが鳴らす踏切音を聴くと「キター!!!!」と思うようになりました。
やっぱり人間は慣れる動物ですね。
そんな『幽楽町線』はなんといってもKatzuya Shimizuさんのなっがいギターソロが目玉の曲ですが、わたしはそんなKatzuya Shimizuさんではなく、ベースをひたすら、職人のごとくリフレインして弾き抜くマーガレット廣井さんを見るのが、なんというか乙を感じて好きなのですね。
実際に、もはや職人だろと思うような表情をしてベースを弾かれるので、観ていて愉しい。耳が愉しいのは当たり前。
今回もギターソロの間はマーガレット廣井さんを観ていたのですが、Katzuya Shimizuさんのギターソロ行脚は、センター→上手→下手→センターとohenroします。
ステージングの常識的な部分として、定位置が上手にいる人が下手に行ったら、定位置が下手の人が上手に移動します。
なのでKatzuya Shimizuさんが下手に行ったら、下手のマーガレット廣井さんが上手に行くのですが、その上手でマーガレット廣井さんがしていることというのが、ギターソロohenro3をしてセンターに戻ってきたKatzuya Shimizuさんの音にワウをかけるというものです。
ギターの機材をよくご存知でない方のためにワウ・ペダルというエフェクターをご説明いたします。
まずエフェクターというものは、樂器の音を変化させるものです。
歪み系や、空間系などの種類があり、ワウ・ペダルもそのうちの一つ。
八十八ヶ所巡礼と親交が深いとの噂の、人間椅子のギターヴォーカルである和嶋慎治さんは、このエフェクターを愛しており、自作もされています。9mmの滝さんも自作されています。
そんなワウというものは、足で踏んでグイングインと押し込んだり戻したりして、音を変化させるものなのですね。
変化する音が「ワウワウ」と聴こえることから、ワウと名付けられたそうです。
ちなみに、皆様おなじみ『仏滅トリシュナー』で使用されているワーミー・ペダルというエフェクターも、同じように『ペダルを押し込むことで音を変化させる』ものです。
曲の冒頭でギターの音が高くなったりしているのがそれで、ワーミー・ペダルと使うとスペーシーな音になります。
このワーミー・ベダルはRage Against The MachineのTom Morello氏や、元The White StripesのJack White氏なんかも好く使用されております。
ちなみにこのエフェクター話で引用させていただいたギタリスト様は、全員変態です。
もちろん樂器弾きに対して『変態』と形容するのは褒め言葉なので、褒めております。
そんなワウ・ペダルをマーガレット廣井さんが踏んでいるのですが、プレイと関係ない踏み方をしていて脱帽しました。というよりきゃっきゃと笑いました。
だって自分の中で絶対的なプレイの素地・スキルと絶対的なリズム感がないと、そんな芸当は出来得ませんからね。
正直ワウって弾き手自身が踏む場合でも難しかったりするし。
そんな、職人マーガレット廣井を垣間見た瞬間でした。
実はずっとおんなじフレーズをリフレインしながら弾き続けるのってむずかしいんですよ。それはそれで愉しいんですけど( ¨̮ )
OH! SOJI!
歌い出しのマーガレット廣井さんの歌が上手すぎて、思わず声が出ました。
この曲の前にMCで話していたことと、この曲は関係あるのかしら?ないな。
そういえば、やっぱり樂器の出音というのは、その奏者のパーソナリティが出ると思うんですよね。
Katzuya Shimizuさんの音は、どこか煌びやかさを感じるし、マーガレット廣井さんの音はひねくれているけど人の好さがどうしても漏れ出しているし、Kenzooooooooさんの音は一本氣というか「御託はいらねえ」みたいな感じするし。格好とリンクしているのでしょうか?裸一貫みたいな。そこ?
ていうか、八十八ヶ所巡礼の皆様は魔族なんだから「人が好い」じゃないか。
「魔族が好い」?「魔が好い」?
魔ーガレット廣井…。
女性問題ト賭ケゴルフ
この曲も『殺風景グローバルグルーヴ』と同じように、そんなにピンときていなかった曲なのですが、実際の演奏を聴くと印象が、がらがらりと瓦解しました。
超かっこいいし、八十八ヶ所巡礼を好きな貴様らの皆様が『初期の曲好きが多くて、初期曲人氣が高い』その理由がわかったような氣がします。
あとやっぱり初期の曲はベースの運指がえぐい。それを弾ききるマーガレット廣井さんもえぐい。
慧光
曲を通して、金色の照明で逆光になっており、表情が見えなかった。
ですが、それがまたこの曲の神秘性?じみたものと、魔族の有難いお説法を感じました。
曲が終わりに近づくに従って音に深いリヴァーブがかけられ、その「朦朧感」みたいなものから、よりお説法を感じました。この場合は魔族っていうより、仙人かな?
ちなみに泣きました。歳をとると涙腺がゆるくなるのは本当ですのね。
もし本当に魔族にあの三人がいるんだとしたら、冤罪か陰謀かなんかで、はめられて魔界に追いやられたんじゃねえかなぁと、思います。
「しょうもない悪事をそそのかす」ってのと、「貴様らと貴様らのご両親の健康と幸せを願っている」って発言から、魔族とはどうも思えないんだよなぁ。
MAJIの悪魔的なものたちは、善行と称して、その行為を他者にさせますしね。
まぁマーガレット廣井さんの照れ隠しでしょうと思っております。ファンの純粋な幼稚です✌︎
鬼畜
この曲はお初お目にかけたのですが、まず、『重い』ですね。
ドラムのビートが重い。
重厚ではなく、ただただ、重い。
それに冷静に冷静な怒りをひしひしと感じ、非常に怖かったです。
しかも音作り自体も不要なリヴァーブを削いだ音にしていたため、その『冷静な怒り』を直に感じるような感じがして、目を合わせられないような恐ろしさを感じました。
この曲にはKatzuya Shimizuさんのクリーントーンでのアルペジオが二回ありますが、一回目は指弾きなんですね。
二回目はピックで弾いておられました。
その事実を踏まえ、改めて音源を聴いてみると、確かに一回目は指弾き特有の丸みがあり、二回目はピック弾き特有のエッジというか「コリッとした質感」が聴いてとれます。
そして、この曲で本当に最高だったのが、Katzuya Shimizuさんのギターソロです。
樂曲timeでいうと、3:30~のセクションなのですが、もちろん生演奏なのでプレイは変わります。
そのギターソロで「ッンッキュゥーン」みたいなチョークダウンのフレーズをKatzuya Shimizuさんが弾かれたのですが、それがあまりに最高だったので思わず目を閉じ、天を仰ぎ、「あぁ…(恍惚)最高…(恍惚の先にある恍惚)」となりました。
文章ではあのプレイの素晴らしさを表現できないのが心苦しいばかりです。
若輩者の不徳と致すところでございます。
IMNY
聴けると思わなかった!!!
だいすき!!!!
正直不意打ちすぎて、にやにやしてたって記憶しかないです。あと樂しかった記憶。
本当に『エイトビイトな人々』が聴きたい。八十八ヶ所巡礼さん、後生だから聴かせてください…。
ohenro3
この曲も初期の曲ですが、初期の曲はその当時から演奏し続けている分、曲が完成以上の成熟をしている印象があります。
その成熟があるからこそ、一朝一夕では生むことができないグルーヴを勝ち取っている曲だと感じます。
この『エンジンが回ってドライヴするようなグルーヴ』って、生み出し、勝ち取るの案外むずかしいんですよね。
熟練と熟達が必要になりますからね。
曲最後のキメもしっかりユニゾンしてて最高!
幻魔大祭 (Album Version)
この曲までは『お説法をする魔族』と『それを聴く貴様らの皆様』、つまりある種の隔たりがあったように感じます。
ですが、この曲がその『垣根を壊した』感覺がありました。
いうなれば「無礼講で酒を飲んで踊ろうぜ!」とでもいう感覺なのですが、この喩えはあまりに俗臭くていやですね。
やっぱり幻魔"大祭"なので、生者も亡者も夢も現も現世もあの世も、大猫の腹の中で融け合って一体となる。そんなお祭り、と形容しましょう。うん、その方が粋ですし、魂も活き活きします。
曲のアレンジも『犬が吠えた』までは、デモ版っぽいBPM-3,4のアプローチで、そのあとは爆発するようなテンポアップという「幻魔大祭1205」の時と同じアレンジでした。
この後から『怒喜怒気』→『JOVE JOVE』→『M.O. 8』と続いたのですが、その様たるやまさに渾然一体どろどろに溶けた大猫の腹の中だったと記憶しております。
人の記憶ほど信用ならないものはないですけどね( ¨̮ )
金土日
アンコール明け、マーガレット廣井さんがおしゃべりされましたが、別にBIG CATじゃなくてもマーガレット廣井さんは猫よね。
あとあと、この金土日リズムMCの時にマーガレット廣井さんが「大猫の腹の中で貴様らも融けて渾然一体になってる」みたいなことを仰られていたのですが、これってわたしが『幻魔大祭1205』をレポした時の表現じゃない…?
もしかしてマーガレット廣井さんわたしのライヴレポ読まれたとか…?
実際のところは『大猫の腹の中』なんて例えは誰でもできる凡庸なものなので、わたしは関係ないのでしょうが、わたしのレポを見たのだと思っている方が氣分よく生きれるのでそう思っておきます✌︎ 幼稚な純粋✌︎
難攻不落の氣分次第なんだから、すこしでも氣分よくするのは大事。
やってる意味のないことが大切〜。
怪感旅行
『金土日』で「最後なんだ」とマーガレット廣井さんが話していたので、MAJIで「アンコールは一曲か…」と思っていたので、この曲が来た時は本氣で嬉しかったです。両拳を天に突き上げ、ぴょんぴょん跳ねたくらいです。
こちらの記事で書いた通り、この『怪感旅行』は「"清濁すら愉しみ"と受け入れた覺悟」を感じますし、しかもその覺悟が湿った?固まったものではなくて、軽やかさすら感じるので、大好きなのですよ。
そんな大好きな曲を生で聴ける悦び!
愉しくないわけが!魂が悦ばないわけが!ないのです!!
この曲への想いを認めているときに思ったのですが、ただただ何かに対して『大好き』と言えることや、そう思えるものがあること、出会えたことってのは、とんでもなく幸せなことなのでしょうね。
お父さんお母さん、過去の自分、今の自分、八十八ヶ所巡礼の御三方や御三方の先祖ご両親、そしてそれらを産んだ地球ありがとう( ¨̮ )
いつもライブの最後の曲ではエンディングに各メンバーのソロ回しがあり、そのあとにマーガレット廣井さんとKatzuya Shimizuさんが背中合わせになって演奏するパートがありますが、その時にマーガレット廣井さんは「思わず出てしまうはにかみの表情」を浮かべます。
その顔がね!ファンは好きなんです!!
皆様御元氣なまま、御健康なままで!!!!
ノリ方と体癖
さて、ここまでで5500文字以上書いているわけですが、今回の『幻魔大祭2022』でおやと思ったことがありました。
それは音樂のノリ方です。
まっすぐ上下に乗る人がいると思えば、左右に揺れる人もいるし、腰を捻って左右の肩が前後に動く人もいました。
わたしは足で四分音符を取りながら上半身で前後に揺れるというノリ方(ベーシストが顎と首でグルーヴ摑む感じ)なのですが、同じ音樂を聴いているはずなのに、ノリ方が本当に十人十色なわけです。
この『音樂のノリ方』も体癖が大きく関係していそうだな、と感じました。
ということで今回のレポートはここら辺で終わりです。
次のライヴは6/26に同じくBIG CATで公演されるMUCCさんのワンマンです。
そしてそのお次は、7/18 W Studio REDです。
実はわたしはマーガレット廣井さんとKenzooooooooさんと同郷なのです( ¨̮ )
正直一切必要ではない情報ですね( ¨̮ )
ありがとうございました\(´-`)/
音樂最高\(´-`)/
プレステ
MCでマーガレット廣井さんが「今日は我々も酒をしこたま飲むから、貴様らも飲もう」と仰っていたので久しぶりに500缶のビールを煽り、バーにも行きました。
そこでとても良い出逢いがありましたので、ここでマーガレット廣井さんに感謝を。
あとYesのドラムであるアラン・ホワイトさんが亡くなったのですね。
Yesは難解なプログレなのに、なぜかキャッチーという不思議なバンドでよく聴いているので、なんだか寂しいですね。
『Fragile』のもはや宗教ですらある空氣、雰囲氣。初めて聴いた時の困惑は忘れられません。
素晴らしい作品を生んで下さり有難うございました。
あの世でも愉しくドラムを叩いてくださいね。