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今回も『鬼滅の刃 柱稽古編』の感想会です。
これまでの鬼滅の刃についてのもの
岩柱の過去
『鬼滅の刃 柱稽古編』の第七話にて岩柱・悲鳴嶼行冥さんの過去が回想されます。
鬼殺隊に加入する前は、寺?にて孤児を育てていらしたそうです。
再三申しておりますが、わたしは鬼滅の刃の原画展に行ったのでちょっとだけ先の内容を知っております。
悲鳴嶼行冥さんの元で暮らしていた孤児の一人に、吾妻善逸さんの兄弟弟子の方がいらっしゃいました。
そして、チュン太郎が持ってきた手紙。そこに書かれた内容も原画展知識で知った後の物語で語られることが記されていたのでしょうが、なんとも、「そうなのだろう」と思い至った時に時が止まった感じがします。
そうか、そうやってあの展開になるんですね。
ある孤児の一人が鬼と出くわしたのですが「寺にいる他の人間を贄として差し出すから自分は許してくれ」と申し出たことで、悲鳴嶼行冥さんは悲劇に見舞われます。
寺を襲った鬼は寺の子どもたちを殺しますが、捕食のためではなかったということは単純な惨殺を理由として行動する猟奇的行動理由の鬼も存在するのでしょうね。
鬼の行動理由?は『人を喰って強くなるため』しかないとばかり思っていたもので。
さよさんだけは守り抜いた悲鳴嶼行冥さんですが、そのさよさんは悲鳴嶼行冥さんの行動を無下にします。
悲鳴嶼行冥さんは《子ども》というものに対して『純粋無垢で弱く、すぐ嘘をつき残酷なことを平氣でする我欲の塊』と、なかなか辛辣な認識を持っています。
しかし、確かに過去の出来事を鑑みればそう思ってしまうのもさもありなんと感じますね。
さよさんが四歳であったということから、「その恐ろしさに混乱したのだろう。無理もない」と腑に落としているようですが、そうやって溜飲を下げるしかないですよね…。
でも護るために行ったことが成就どころか無下になるというのは、どうしても辛く感じます。
悲鳴嶼行冥さんの『子ども』という存在に対しての意識はかなり諦観が元になっていると思います。
ほとんどPTSDのように思います。
どうにか悲鳴嶼行冥さんのトラウマが解消されてほしいと願うばかりです。
干物と少しの米とおそらくかなり薄いお味噌汁がその日の夕食で、しかしそんな食事も孤児の子どもたちからすれば『ご馳走』です。
それもそのはず、彼ら彼女らが暮らす寺はかなりのボロ家で、冬場は凍死もままならないような場所です。
そもそも悲鳴嶼行冥さん自身が寺で修行をしているという身であれば、粗食も粗食でありましょうし、動物性タンパク質なんて冗談ではなく月に一回あるかないかでしょう。
そんな状況であれば、干物があるだけでご馳走たりえるのでしょう。
しかし、その "ご馳走" は【主観】で判断されるため、遊郭の高等遊女などのお金がある方からすれば、干物がある食事は "いつもの食事" として判断されることもある。
この『経済的な基盤によって感じ方が変わる』というのが心苦しいところですが、正直、現代でもその格差というものはあります。
一話を書店にて立ち読みしただけですが、上記のような格差は『チェンソーマン』でも描かれていました。
なかなか辛い描写です。
水の呼吸がずれてるのは伝統?
不死川玄弥さんと宿舎での食事中、炭治郎くんが会話する場面があります。
不死川実弥邸での一件以来かなり炭治郎くんに心を開いたのか、友好的に話しています。
不死川玄弥さんかわいいね。
そんな炭治郎くんが「もし共に歩くことができたなら道中話そうと思っていたことがある」と口にしますが、それってもしかしてのちに語られる『不死川実弥さんはお萩が好き』という情報のことだったりするんですかね?
場面変わって水柱の富岡義勇邸?にて柱同士で手合わせを行っているところ。
オープニング映像の回収ですね。
不死川実弥さんは富岡義勇さんが以前に発した「俺はお前たちとは違う」という発言を根に持っているようです(しゃーない。あれは富岡義勇さんの言葉があまりにも足らなかった)。
柱通しの手合わせを喧嘩と捉えた炭治郎くん。
「お萩の取り合いで喧嘩してるの?」と間の抜けたことを言います。
この発言で不死川実弥さんを怒らせてしまうのですが、なんというかそりゃ炭治郎くんも問題あるっちゃあるけど、不死川実弥さんも『自分のペースが狂うと機嫌悪くなる』という欠点が強く出すぎていると思います。
しかし、炭治郎くんはこれまで生活をしていた環境上『喧嘩の理由=食べ物の取り合い』という構図が確立されているため、「お萩の取り合いで喧嘩してるの?」という頓珍漢な予想をしてしまうのだろうと思いますね。
『不死川実弥さんはお萩が好き』という情報を仕入れた富岡義勇さんは「今度会うときは懐にお萩を忍ばせようと思う」と関係の改善案を口にしますが、それは逆効果なのでは…?と思います。
なんというか水の呼吸を使う方ってどこかずれているの?
侵入
鳴女さんの血鬼術を握り潰した不死川実弥さん。
その亡骸を見て鬼殺隊の領内に鬼が侵入したことを察します。
そして、鬼舞辻無惨さんが産屋敷さんのもとへ。
相対した二人。
病に伏せる産屋敷さんの姿を見て、鬼舞辻無惨さんは「なんとも醜悪な姿だな」と口にします。
そういえば鬼側は容姿にこだわる性格でしたね。
こちらも原画展での知識ですが、産屋敷さんの発言で鬼舞辻無惨さんは激昂しますが、それは次の最終話にて描かれるのでしょうか。
次回、最終話『柱結集』とのこと、無限城編にどう繋がるのか。また無限城編は如何様にしてアニメーションで描かれるのか。樂しみです。
ありがとうございました( ¨̮ )