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今回は「鬼滅の刃 遊郭編」の第三話『何者?』の考察・感想です。
👇第二話の感想👇
堕姫さんの過去
今回の第三話で、遊郭編の敵である堕姫さんが本登場します。
この鬼は、『蕨姫』という名前で花魁をしています。
このキャラクターデザインで思ったことですが、蕨姫花魁状態の時の目は、鈴?みたいに見えました。
これが本当に鈴をイメージしたのだとすれば、音柱である宇髄天元さんが何か嗅ぎつけそうです。
まぁモチーフ的なパーソナリティから考えても、妥当で考えるに易いことだろうとは思います。
あと、やっぱり鬼の側は『蛇の要素』が強いですよね。
無惨さんの目も"蛇の目"ですし、堕姫さんの帯も"蛇柄"です。
花言葉
『遊郭編』の敵である堕姫さんは花魁状態では「蕨姫(わらびひめ)」という名前を使っています。
この「蕨」ですが、蕨の花言葉は『不変の愛』です。
この名前からわかることですが、おそらく、この堕姫さんは過去(若い頃?)に本氣で好いた男がいたのではないかと思っています。
過去の蕨姫(珠姫?牡丹姫?)が本氣で好いた男が、なんらかのきっかけで命を落とした。
悲恋に暮れていた蕨姫の元に、鬼舞辻無惨がやってきた。
この時の無惨の姿形が、好いた男と似ていたため、その姿を重ねて見ている。
過去の恋に囚われている女性の純粋性が蕨姫花魁なのではないでしょうか。
『曽根崎心中』という実際に大阪で起きた心中事件を元にした文樂作品がありますが、それを元にして物語を構成したのかな?と感じます。
『炭治郎たちが遊郭に着く二日前』に無惨さんが堕姫さんの元にやってきます。
後輩への檄とともに、赤く染まった堕姫さんの頬を無惨さんは触れますね。
もともと蕨姫花魁は、あまり触れられることを好く思っていないのではないでしょうか。それを許すのも、昔好いた男の姿を重ねている無惨さんだから。好いた男じゃない善逸が触って激昂したのも納得と言えます。
まぁあの時に善逸が男だと氣付いているかは不明ですけどね。
蕨姫花魁の部屋の襖が牡丹の柄ですが、この牡丹にも意味があるのかな?と思ったのですが、牡丹の花言葉は『高貴』や『風格』などです。
花魁はそれそのものが、牡丹の花言葉を表現するような存在ですが、牡丹だからってことで特別な意味合いがあるわけではないでしょう。
『立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花』という美しい女性を表現することわざがありますが、それでしょうね。
ちなみに、百合の花弁は思っていた以上に固いのでびっくりします。
遊郭屋敷の廊下側の襖が椿の柄なので、「何か意味があるかな」とも思いましたが、単純に『客向けの側』ってことでしょう。
OPとED
オープニングの映像では夜の遊郭が舞台になって、鬼と対決するシーンや花火がぱっと打ち上がるシーンなどが描かれています。
前の二回ではその意味合いに氣付けませんでしたが、三回目にしてやっとわかりました。
花火は夜の時間でのみ綺麗に映えるもの。
昼間に花火が打ち上がったとて、大きい音がするだけです。
つまり、夜にしか活躍できないもの。
鬼を討つ鬼殺隊士を表現しているのだろうと思います。
そんな『夜の遊郭』を描いていたオープニングに対し、『夜明けと昼間の遊郭』を描いているエンディング。
前回の記事では『遊女の解放を描いている』と書きました。
エンディングの最初は夜ですが、遊郭屋敷の中から帯が転がり出ると、夜が明けます。
前回第二話の考察の際にも書きましたが、やはり帯は『縛るもの』なのでしょうね。堕姫さんも拘束に帯を用いますからね。
帯から解放されることによって、昼が訪れる。
この『帯の呪縛・呪縛からの解放』というのは花魁・遊女すべてを指しているのでしょうが、堕姫さんもでしょう。
『呪縛からの解放』を考えれば、総ての鬼も該当しますね。
エンディングの最後に、牡丹と菊があしらわれた帯を炭治郎が拾い、空を見上げます。
空には白色と桃色、二本の帯が絡み合いながらはためき天に昇っていきます。
これは堕姫と、その昔に好いた男との純粋な恋慕の想いが昇華したということなのでしょう、と感じました。
当たってても当たってなくても、そういった想いは報われてほしいです。
ちなみに、個人的に鬼舞辻無惨さんのような『相手の弱み』や『柔らかい部分』を利用しようとする人間は、確かにこの世に存在しますが、そういった方は好きにはなれませんね。ただの卑怯者だからです。
善逸が堕姫さんの帯にとらわれるシーンは完全にホラーで心底怖かったです。
ありがとうございました( ¨̮ )
👇👇第四話👇👇