本日もご訪問ありがとうございます。
先日友人と会ったというお話をいたしました。
「最近のものはわからなくなってきている」と話していましたが、その場で「『うっせぇわ』もわからん」とも話していました。
わたし自身もあの曲を最初に聴いた時にはピンとこず、「なんでそんなに世間で受けているのかわからない」と思っていました。
が、
改めて聴き直してみればわかりました。どうしてピンと来なかったか。
性差別
わたしを含めた場にいる全員が男です。
ですが、あの曲は『女性から見た世界の曲』です。
『淑女であれ』であったり『品行方正であれ』といったような、『"世間からの要求"をこなしてきた人の歌』なんですね。
内心では心底面倒だと思っていたけど、面倒事を起こしたくないから親や教師、上司や"常識"の言う通りにしていた人のための曲なんですね。
また『日本は女性に我慢をさせることで成長してきた國』です。
女性に我慢を強いて、男は好き勝手する。
それを存続させるために女性に『淑女たれ』と強要していた國だと思っているのですが、その常識という名の強要に従っていた人の叫びだったわけです。
親や教師の言うことに従っていた人は、この曲に共鳴するでしょうし、上記の様な『性差別』を受けてきた女性からは、より強固な共鳴を得ることができます。
「言ってこなかったけど、ずっと不快だったんだからな?うっせぇんだわ。調子乗んなよハゲ」という鬱積した本音の結露があの曲なのです。
ここまではちゃんと曲を聴いていればわかること。つまりわたしはちゃんと曲を聴いていなかったということです。
実行したか、していないか
そんな『女性のための曲』とも言える曲が男である人間がピンとくるわけがないのです。
ですが、わたしどもがピンとこなかった理由はそこではないです。
わたしやその友人らは『うっせぇわを実行した人』なのです。
「不快だと思ってるんなら反抗したらいいじゃない」のメンタリティで、『うっせぇわ』を実行してきた側であったために、ピンとこなかったのですね。
暴力的な反抗ではありませんよ。
學校?嫌なら行かなけりゃいいじゃない。
上司?嫌ならぶつかればいいじゃない。
親?嫌なら嫌の意思表示すればいいじゃない。
のスタンスでずっと居たために、「品行方正を律儀に実行している方の氣持ち」が計り知れなかったのですね。
当然だ。
しかしです、品行方正を実行していた人は『家庭内の政治(世間体や衣食住を摑まれている現状)』とか『面倒事を起こしたくない』という考えがあり「そうするしかなかった」ということでもあるのでしょう。
ですので『うっせぇわを実行できた』というのは、『運が良かった』だけだと思う次第です。
しかし、わたしから見た場合に『うっせぇわに共鳴する生活は苦痛』だと思うだけなので、相対的に見ればどちらが良いなんてことはありません。
良いか悪いは当人に決定してください。
ありがとうございました。