本日もご訪問ありがとうございます。
本日は12月31日。大晦日です。
ですので、今年触れた音楽や書籍、映画などをご紹介していきます。
作品名/作者名 と表記いたします。
【音樂編】
[邦樂]
不出来 - tricot
バグホ - Bug Holic
Potpourri - P-MODEL
Sonicwonderland - Hiromi's Sonicwonder
Attitude - Mrs. GREEN APPLE
[洋樂]
The Scene Changes: The Amazing Bud Powell, Vol. 5 - Bud Powell
Friends - Chick Corea
Chet Baker Sings - Chet Baker
Catharsis - Covet
Deepest Purple: The Very Best Of Deep Purple - Deep Purple
Wired - Jeff Beck
Who Else! - Jeff Beck
World Music Radio - Jon Batiste
Krishnanda - Pedro Santos
Atom Heart Mother - Pink Floyd
Second Album - Roy Buchanan
Cool Struttin' - Sonny Clark
Chord - STAP Sigh Boys
S/T - St. Vincent
Hydra - Toto
Turn Back - Toto
Isolation - Toto
The Yes Album - Yes
※全てCDで購入しております
不出来 - tricot
年始にたまたま『#アチョイ』のPVを観て、氣になったので購入しました。
アルバムとしての印象は、いわゆる『ロキノン系』と呼称される類の感情を覺えました。
これまでロキノンにはあまり傾倒していなかったので、新鮮でしたね。
アルバムに収録されている最後の曲たち『不出来』『上出来 ~不出来 Remix~』で全体が締まる、Jack White氏の『Boarding House Reach』みたいな作品でした。
Attitude - Mrs. GREEN APPLE
お店さんの有線放送でたまたま『ロマンチシズム』を聴いて、アルバムを聴きたくなったので購入。
Mrs. GREEN APPLEさんは存じておりましたが、全然聴いてきませんでした。
アルバムの感想は「すげ〜〜〜〜〜〜〜〜、めちゃくちゃポップスだぁ〜〜〜〜」と思うほど、J-Popというものを感じました。
こういったポップス色の強い作品もたまに聴くと良いものですね。
また『音樂が生活の延長線上にある方』のための音樂だなーと思いました。
ポップスは、聴く人の生活の受け皿になるために、その人氣が増えれば増えるほど受け皿を大きくしないといけない。
なので、こういったマジョリティに向けたポップスを演奏する人も、それはそれで苦悩する部分も多かったり違っていたりするんだろうな、と思ったりしましたが、また別のお話。
収録曲は17曲もありましたが、ポップスの色が強いので疲れずにさらっと聴けます。
あと「RADWIMPSさんにめっちゃくちゃ影響受けたのかな」と、とても感じました。
ところで、人間賛歌を歌うバンドって定期的に登場しますよね。"定期的にお面バンドが登場する" みたいですね。
『Rosanna』や『Africa』などが収録されている、バンド四枚目のアルバムです。
バンド一番のヒットになったみたいだけあって、とっつき易い作品だとは思いましたが、ちょっとポップスに寄り過ぎていて個人的にはしっくりこなかったな、という印象です。
ですが、Totoというバンドの幅広さを感じたい方にはおすすめの一枚だと感じます。
Chord - STAP Sigh Boys
ある日のタワーレコード(店舗)にて。
「何を買おうか〜…」と思っている時に、こんなポップが目に飛び込んで来やがりました。
『電子レンジで溶かしたネオソウル』
「!!!!??!?? な、なんだこの文言は!!! 『電子レンジで溶かしたネオソウル』ゥ??! く 狂っている!!!!!」と思って、ちょっと試聴して購入しました。
さて、そんな作品の内容ですが、普通に上質なポップスでした。
カセットテープを巻き戻したり、っていう演出表現は最高に最高すぎでゲラゲラ笑っていましたね。
上質なポップスを聴きたい方はぜひ。
World Music Radio - Jon Batiste
好きです!!!!!!!
以前に書きました通り、『Drink Water』とか大好き!!!!!!
初めて聴いた時、あまりに好きなあまり、生の歓びすら感じるほどで「やだやだ!今更生の歓びとか感じたくない!!」と思っていました。
しかし。個人的に『BOOM FOR REAL』以降から、急速に失速したように感じてしまいました。
単純にわたしの琴線がわがままなだけです。
でも好きな作品!!
【書籍編】
[日本]
正欲 - 朝井リョウ
レプリカたちの夜 - 一条次郎(再読)
シーソーモンスター - 伊坂幸太郎
ゴールデンスランバー - 伊坂幸太郎(再読)
D坂の殺人事件 - 江戸川乱歩
少年探偵団 - 江戸川乱歩
煙鳥怪奇録 足を喰らう女
木曜日の子ども - 重松清
隣はシリアルキラー - 中山七里
ある閉ざされた雪の山荘で - 東野圭吾
向日葵の咲かない夏 - 道尾秀介
ルビンの壺が割れた - 宿野かほる(二回)
自宅怪談 - 夜馬裕
夜歩く - 横溝正史
[海外]
ノートルダム・ド・パリ(上下) - ヴィクトル・ユーゴー
ハロウィーン・パーティー - アガサ・クリスティー
動物農場 - ジョージ・オーウェル(再読)
宝島 - スティーブンソン(再読)
ユービック - フィリップ・K・ディック(再読)
あなたに似た人 - ロアルド・ダール
スマホ脳 - アンデシュ・ハンセン
ノートルダム・ド・パリ(上下) - ヴィクトル・ユーゴー
なーげぇ。
以前の劇団四季の観劇感想でも書きましたが、もうなーがい。
ですが、作品に収録されている含蓄と著者自身の想いを鑑みれば、これだけ長くなるもの納得です。
《読書》が教養としての側面がより強かった過去の時代において、この作品は教養としてとてもよい一作となっていたのだろうと感じます(『本および活版印刷は、建築を滅ぼす』など)。
物語・お話自体も普通に面白いのでおすすめです。
そういった著者自身の想いや知識を触れていただきたいので、フルサイズでお読みいただきたいと思いますが、物語だけを抜き出して編纂した拙訳版の方が明らかに読みやすいだろうとは思うので、お話だけを読みたい場合は拙訳版でも問題ないと思います。
正欲 - 朝井リョウ
今年はどうしてか読んでいて疲れる作品が多かったですが、この『正欲』はその作品の一つです。
いーや、この作品は好きですね。
物語の最後でとある事件について触れられますが、ここで「最高!!」となりました。
感想記事には書かなかったのですが、諸橋大也さんが大口論をする場面が個人的にとても印象に残っています。
諸橋大也さんは『目の前の相手』と口論をするのですが、口論中にも世界の変化や起こっていることなどを観察して意識に入れていました。
ここの描写が、とても細かいというか、「そうそう!激する自分と共に、俯瞰で冷静に状況を見てる自分がいるよね!」と深い共感を覺えました。
恐らく、物語の展開上、口論の場面だけを描いた方がテンポなどの面においてスムーズなのでしょう。
ですが、それを恐れず仔細に表現しているのは天晴れというか、登場人物に対して真摯だなと思います。
この作品を読んだことで、他の朝井リョウ作品も読んでみたいな、と思っている次第です。
「『正欲』の感想なのに、なんで別の作品が画像に表示されているんだよ」と、自分で過去の自分につっこみました。
木曜日の子ども - 重松清
読み終わったのが大晦日の午前一時です。
読みたてほやほや。
初重松清さんの作品でとても面白く読めたのですが、惜しむらくはこの作品は『親であるか否か』で受け取り方が変わるところです。
わたしは未婚ですので子どもはいません。
なので、いまいち物語に感情が入ることができなく、終始部外者的傍観をしているような氣持ちでした(それこそ、事件の当事者ではなく『報道を見て知る側』の立場のような)。
ですが、考え方を変えれば、二回娯しむことができるとも言えるので、愉しみにしようと思ったりします。現時点で、結婚するつもりはありません。
また、この作品はリアリティに欠けるというか、登場人物の主張がいささかチープに感じてしまったのですが、これは著者の重松清さんが意図的に行ったのかもしれません。
わたしは作品が刊行されている出版社によって作品の色が変わると感じており、角川書店の作品は、エンタメ的というか映画的なサスペンスフルがあるように思います。
以前も書きましたが、「『木曜日の子ども』、映画化しそう」と、実際に手にとって読み始めるまでは思っておりました。
ですが、もしかしたらこの作品は《映像化不可能作品》であるかもしれません。
その理由なのですが、物語のクライマックスで、親子が向き合う場面があります。
ここの場面の演技が、到底演技では表現のしようが無いと思うためです。
正確に言えば『演技することはできるが、半端な演技だと作品自体が白けてしょうもないものになってしまう危険性が多分にありすぎるから』ですね。
その昔、わたしは「映像化不可能作品、多くね」と思っていたのですが、もしかしたら《映像化不可能作品》は結構多いのかもしれませんし、わたし自身《映像化不可能作品》が好きなのかもしれません。
伊坂幸太郎さんの『ホワイトラビット』とか、道尾秀介さんの『向日葵の咲かない夏』とか。
宿野かほるさんの『ルビンの壺が割れた』も《映像化不可能作品》かもしれないですね。
そんな《映像化不可能作品》フェチの方にもおすすめかもしれない一冊です。
自宅怪談 - 夜馬裕
怪談本です。
わたしは怪談が好きです実は。
好きな怪談師の方は何名かいらっしゃいますが、こちらの夜馬裕さんの怪談は、わたしが好む怪談の成分を多く含んでいるお話が多いので、特に好きな怪談師さんです。
聴き終わったら/読み終わったら、口が「いー」っとなってしまうようなお話が好きなのですが、この書籍にはそうなるお話が多く、特に収録されていたお話の中で、一番読むのが嫌になるほど、読むのがやめられないほど怖かったのは『ひとりかくれんぼ』というお話です。
ぜひ。
【映画編】
[邦画]
鬼滅の刃 上限集結、そして刀鍛冶の里へ
せかいのおきく
君たちはどう生きるか(二回)
[洋画]
SHE SAID
対峙
ボーンズ・アンド・オール
丘の上の本屋さん
エスター ファースト:キル
スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(二回)
インディー・ジョーンズと運命のダイヤル
パール
ドミノ
わたしがやりました
オクス駅お化け
鬼滅の刃 上限集結、そして刀鍛冶の里へ
エスター ファースト:キル
スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース
君たちはどう生きるか(二回)
我らが宮崎駿さんの帰還作です。
まぁ正直「引退とか言って〜。どうせ創りたくなって帰ってくるんでしょ?ほら〜〜!もう!♡」と思っていたので、驚きはしませんでした。
わたし、アート映画とかはまったく詳しくなくて、スタンリー・キューブリックさんが監督した『2001年宇宙の旅』に「アートだね」と思う程度なのですが(あと「すげーファーストガンダムだね。富野さんめちゃ影響受けたんだね」とも思います。キューブリックさんの作品は必ずどこかが美しいと感じる部分があります)、この『君たちはどう生きるか』でもアートをしていましたね。
大好きです。
~今年行ったライヴイベント~
2023/02/04 tricot「Zang-Neng tour 2023」 梅田Club QUATTORO
2023/02/19 八十八ヶ所巡礼 仏滅ナイト2023 堺ファンダンゴ
2023/03/17 八十八ヶ所巡礼 幻魔大祭2023 松山 W Studio RED
2023/04/08 MUCC 「Timeless」〜鵬翼・極彩〜 大阪城音楽堂
2023/05/02 八十八ヶ所巡礼 八十八夜ナイト!! 渋谷 O-East
2023/05/26 八十八ヶ所巡礼 幻魔大祭2023 心斎橋BIGCAT
2023/07/15 TOTO TOTO2023 丸善インテックスアリーナ大阪
2023/08/08 八十八ヶ所巡礼 八×八祭 新宿LOFT
2023/08/26 八十八ヶ所巡礼 八=六祭 心斎橋Music Club Janus
2023/08/27 八十八ヶ所巡礼 八=七祭 心斎橋Music Club Janus
2023/09/01 Covet Japan 2023 心斎橋soma
2023/10/06 八十八ヶ所巡礼 幻魔大祭2023 京都磔磔
2023/11/22 八十八ヶ所巡礼 幻魔大祭2023 松山 W Studio RED
2023/12/12 上原ひろみ Hiromi's Sonicwonder JAPAN TOUR 2023 中之島フェスティバルホール
2023/12/22 八十八ヶ所巡礼 幻魔大祭FINAL!! 心斎橋BIGCAT
2023/12/27 八十八ヶ所巡礼 幻魔大祭FINAL!! 渋谷 O-East
結局のところ今年ベストは!
音樂編
Second Album - Roy Buchanan
死角から刺客がやってきました。
ちょ〜〜〜うかっこいい。
三十分のアルバムで何度よっぱらいの顔をしたことか。
そもそも、わたしはBluesという音樂はあまり好きじゃなかったんですね。
好きじゃないというか、退屈に聴こえていたのです。
ですが、わたしが最も好きなギタリストであるL'Arc~en~Cielのkenさん経由でRoy Buchananさんを知って、Bluesということで音源は長らく食わず嫌いをしていたのですが、十二月の頭にこちらの作品を購入し、聴いてみたらば、、かっこいい!!!
まったく退屈を感じないギタープレイでした。
つまり、Blues Musicへの苦手を克服するかもしれないきっかけを摑んだのです!!!!!
お祝いだ!!!!!!
こんなの断トツで今年ベストです!!!
他のBlues Musicの作品も聴いてみようと思いましたし、Roy Buchananさんの作品をもっと聴きたいとも思っています。
あとStevie Ray VaughanさんがBlues Musicへのとっかかりじゃなかったのも意外です。
昔から「ギタリストは最終的にBlues Musicへ行く」なんて耳にしていて、『ほんまかいな〜』と思っていたのですが、本当なのかもしれませんね。
あと、《Telecasterに戻る説》も半信半疑。あたいはStratocasterが好きです。
アッ、『初めて手にしたFender』を親と思うのか。
ということは、わたしはStratocasterかな。そもそも竿を複数持つタイプでもないしな。
書籍部門
正欲 - 朝井リョウ
総合的に考えて『正欲』でしょうね〜〜。
多分先の人生に影響も及ぼすのだろうし。
なんにしても最後の事件がよかった。
あの場面で一発頭を殴られるような氣持ちとなりました。
『正欲』が今年ベストなんてあまりに凡庸なので防ぎたかったのですが、諸々を考慮したらやっぱり『正欲』です。
「重松清さんの『木曜日の子ども』が今年ベストになるかもな」とも思っていたのですが、そうはならなかったですね。
ともすれば自分が親なら今年ベストになったのかも。
映画部門
この結果は至極当然でしょうね。
なんたって感想を書いた時に「今年ベスト越して人生ベスト級!」と言っていましたしね( ¨̮ )
2023年ベストの映画は『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』とも迷ったのですが、やっぱり『君たちはどう生きるか』の方に軍配があがりますね。
さて、本年もお世話になりました。
2023年は更新数が少なくて、ライヴの感想が増えたので、2024年はもうちょっとわたしの脳内模様を書き記したいなぁ、と考えています。
さて、蓋を開けたらばどうなるか…。
ありがとうございました( ¨̮ )
良いお年を!