頭の中の洪水

観察と思考と分析の日記ですよってね。たまに思想家が顔出します。よってね。

もう白色じゃない

 

本日のご訪問ありがとうございます。

 

 

 

 

 

そうです。

 

 

 

わたしは伊坂幸太郎さんの作品が好きです。

 

 

 

その通り。

わたしは今年の頭から伊坂作品を読み返しています。

 

先日『魔王』の読み返しが終わりました。

 

 

こちらの『魔王』は、〈自分が意図した言葉を他の人間に喋らせる超能力〉を持つ安藤さんが主人公の『魔王』と、弟・潤也さんの妻である詩織さんが語り手の『呼吸』の二編で構成されております。

 

前者の『魔王』は〈犬養舜二〉を巡るファシズムと群集心理とが主題になった作品、後者は日常的でありながらもその日常に潜むもの?というような内容の作品です。

 

 

考えろ、考えろマクガイバー

『魔王』と『呼吸』であれば、わたしは『魔王』の方が好きです。

 

この作品を読み返していてひしひしと感じたのですが、わたしは、わたしが思っていた以上に伊坂幸太郎さんの作品に影響を受けていたようです。

 

初めて『魔王』を読んだのはおそらく中學生くらいだと思います。

初読時は叱られたような氣分を感じていました。

『魔王』の主人公である安藤は常に理屈っぽく考えており「考えろ、考えろマクガイバー」と自身を鼓舞したりします。

 

この〈考えろ〉という言葉、それが初読当時のわたしは叱られたように感じたのです(ファシズムという言葉を初めて知ったのも『魔王』からでした)。

 

つまりはその当時は考えもなく〈ちゃらんぽ・らん〉な感情で生きていたということですね。

 

その結果なのかどうなのか、わたしは理屈っぽく考えがちな考察魔になりました☆

 

 

理屈っぽい考察魔

わたしは読書が好きです。

人生に多大な影響を与えた、人生のベスト小説には、長年『モダンタイムス』が君臨しています(平野啓一郎さんの『ある男』も人生ベストの一冊)。

冗談ではなく五回以上は読み返しています。

 

わたしの人生觀は『モダンタイムス』に強く影響を受けているし、受けていると思っていたのですが、もしかしたらその強く影響を受けるきっかけを与えていたのが今回読み返した『魔王』なのかもしれません。

 

 

なんちゅーか、『モダンタイムス』は非常にわかりやすいというか《考え方が案内されている》ように感じます。

『モダンタイムス』の作中作小説である『苺畑さようなら』も非常に「なにを言いたいのか」がわかりやすいです。

 

しかし『魔王』については《考え方の方法を教える》ことにとどまっていると思うのです。

 

【案内】は行き先が決まっている。

【方法の教授】は行き先が人それぞれで違う。

 

もしかしたら『モダンタイムス』でわたしが多大な影響を受けたのは、先に『魔王』を読んでいたからなのではないか?

安藤さんが「考えろ」と、多感な時期にあったわたしを叱咤したから、脳の受け皿が広がったのではないのか。

そう思います。

 

思い返せば、わたしが理屈っぽく考える考察魔となったのも『魔王』を読んだくらいからだったと思います。

 

 

もう白色ではない

実はこの『魔王』という作品は小説などが保有している〈影響力〉というものを多く有している作品なのではないでしょうか。

 

古典となっている書籍たちが多く有している要素です。

 

〈影響力〉とは言い換えると『読む前には戻れない』という感じですが、どうやらわたしは『魔王』という小説作品を読んだあの日から、変わったようです。

もはや読む以前の記憶なんて忘れてしまっていますが、どうにも戻ることはできないのだろうと思います。

 

これは爪楊枝の先ほどの量であったとしても、白色の絵の具に混ぜればそれはもう "白色" ではないというのと似ています。

あるいは衣服についたシミを綺麗に取ったとしても「シミがついた」という事実はきえることがないということでしょうか。

 

数百色あるらしい白色の一つです。わたしは。

 

 

 

ちなみに今は最近文庫刊行が行われました『マイクロスパイ・アンサンブル』を読んでいます。

 

久しぶりの初読伊坂ですが、「あぁ、、伊坂作品だ。。笑」と思わず表情がほころんでしまいます。

 

伊坂幸太郎さんの作品ってシリアス部門とハートフル部門とがあると思うのですが、『マイクロスパイ・アンサンブル』については後者です。

 

 

やっぱり!(ユビサシ-)


www.youtube.com

 

皆様はこちらの動画投稿者様をご存知でいらっしゃいますでしょうか。

 

むかしむかし、ヤカマシカレーを作っていたりビッグマックを完全再現しようとして石を錬成したチャンネルさんです。

 

最近はもっぱら企業様からの挑戦状を受け、案件という条件の都合上ご機嫌伺いの結果となる動画が多くなっていると感じる次第です。

 

そんな最近、セブンイレヴン社より「金のハンバーグ」の完全再現案件を受け、動画を前後編でご投稿されていました。

 

 

7.11...

 

去る8/18~31まで、セヴンイレヴン社は自社ブランド?であるセヴンプレミアムの商品が周年ということで15%オフのcampaignを実施されていました。

「金のハンバーグ」もセヴンプレミアムの商品群の中に入っているのですが、

 

 

あれ?

 

と思いました。

 

「Genさんのハンバーグ動画って最近投稿されてたけど、campaign期間にぶつけてない?」

 

最寄り駅から最寄り自宅へ帰宅する帰途の途中で、セヴンイレヴン社のコンビニエンスストア店舗があるのですが、そんな疑問がふと脳みそを「こんにちは、あるいは お は よ う」と揺さぶりました。

 

『おやおや』と思いながら最寄りの自宅に帰宅し、けいたいでんわ で上の動画を開き投稿日を確認しました。

 

 

確認した日付が八月三十一日、投稿が十三日前・八月十八日!

セヴンプレミアムの周年campaignが始まった日です。

 

所詮はあくまでも憶測ですが、セヴンイレヴン社のcampaignに併せての動画案件なのでしょう。

動画という媒体の性質上「いついつからcampaignもしま〜す」とは言及されておりませんが、広告の本質とは無意識に織り込むことです。

 

「あ、なんかcampa〜ignしてる。 あ、金のハンバ〜グも対象なんだ。 あ、買ってみよ〜」と消費者が思って手にとるかもしれない。

 

しらね〜〜〜けど。

 

 

小指のゼリー寄せ

 

 

 

 

ありがとうございました( ¨̮ )

 

今月は記事を多く書けるといいな