本日もご訪問ありがとうございます。
行ってきました『八=八祭』!!!
どーん!
- 開演 ~肉体への感謝~
- 神@熱
- 凍狂
- JOVE JOVE
- MC
- 茫漠冥途草〜漆・黒・の・と・き・め・き
- 宇宙の末端☆彡
- OH! SOJI!
- 鬼畜
- ◎百鬼園◎
- 苦苦★念仏
- 惡闇霧島
- M.O.8終わりのMC
- アンコール
- まとめ
前回の八八ライヴ
開演 ~肉体への感謝~
オンタイムで開演。
いつものSEが流れます。
そういえば一番最初に八十八ヶ所巡礼というバンドを見たのは、2021年8月28日の『幻魔大祭0828』だったな、なんて思い出しました。
フロアの頭上にあるミラーボールから反射した白光が、きらきらと空間を染めます。
わたしは基本的に「肉体ってのは全く邪魔でしかねえな」と思っているのですが、この時ばかりは『あぁ、肉体があってよかった』と心の底から思いました。
顕在化した感情ではなかったけど、『産んでくれてありがとう、お母さん』とすら思っていたのではないか、と思います。
あ、わたし個人の不要な感慨ですが『肉体ってMAJIで邪魔だよな』と思っていても、VRとかいう電脳の世界に身を置くなんて、全く莫迦らしくって以ての外です。
「あぁ〜まったく肉体ってのは邪魔だよな〜〜〜」と煩悶しながら生きるもんですものね。人生なんてね( ¨̮ )
阿保な人間、阿保な肉体と共に踊ってこそ人生。
意味のない人生に意味のない意味づけを。
好きな人や尊敬している人を目に認めて、「はぁ〜〜生きていてよかった〜〜〜〜」と思うくらいでもいいんだよ。
新宿のゴールデン街の酒場に赴きたい。
神@熱
マーガレット廣井さんがお一人だけ登場し、ソロワンマンスタート。
フェイザー?のかけられたベースサウンドの霞感というのでしょうか、その音のたゆとう感じと、歌のストレートな音像とが幻惑的な混ざりを生み出し、なんというか、天啓のように天から歌と音が降ってきているような感覺が生まれました。
この時に上記した『好きな人や尊敬している人を目に認めて、「はぁ〜〜生きていてよかった〜〜〜〜」と思うくらいでもいいんだよ』と思った次第です。
この『神@熱』は、
正気な僕らが莫迦にされていく
わかっているかと
陽気な奴らが法螺を吹いている
無情な気分
と歌っていますが、『八=八祭』の公演を終えて振り返ると、この曲が一曲目で演奏されたというのは、ある意味その日のライヴのテーマとか方向性を指し示していたのではないか、と思います。
一人きり・弾き語りでの演奏、マーガレット廣井さんの作詞、ということから鑑みて、マーガレット廣井さんの本心というか、『ピュアマーガレット廣井』たる部分なのではないかと思いました。
そうなると、新宿LOFTで公演した際に一曲目であった『脳ハ寝テナイ』と『ウルトラヘヴン』も、マーガレット廣井さんの『ピュアマーガレット廣井』である本懐が濃く表された曲なのではないかと思います。
酔狂な思い過ごし☆彡
凍狂
『神@熱』が終わり、「マーガレット廣井のソロワンマンライヴへようこそ、貴様ら。もう少しだけお付き合いください」という挨拶からの「全然夜にならないね」と『凍狂』がスタート。
原曲はなんというか『切り詰めて張り詰めた感』というか『精神的な緊張感』を感じるのですが、弾き語りだと『使用感のある柔らかいタオル』みたいな寄り添ってくれる感覺がございました。
原曲のバンド演奏の方は『髑髏の街の街路を、疲弊した限り限りの体で、なんとか歩く』みたいな感じですが、今回弾き語りは『しっとりとした形のない焦燥感とか諦観を感じながら、四畳半でぽっつりぽっつりと歌う』みたいな感じとも思います。
これって果たして、読んでくださっている方と共有できるのかしら。
曲中でギター、ドラムのお二方も合流し、(たしか)『狂が溶けてく』後からオールイン。
にっっっっっっっこりしたことを覺えていますが、あまりに至高だと記憶に残らないものですね( ¨̮ )
とにかく愉しかったんです( ¨̮ )
JOVE JOVE
イントロが流れてもうテン上げの極上天丼。
なんてこの曲はこうも湧く湧くして浮き浮きするのでしょう。
ラストサビ前に「どうするどうする」とマーガレット廣井さんに問われるセクションがありますが、その最後に「どうするどうするどうするどないする?!大阪!」と問われて、そりゃあ、、
MC
「我々は8月8日に『八×八祭』、8月18日に『八+八祭』を東京でやっていたんだけど、そこでは8月8日、8月18日のそれぞれの日に発売された曲たちを演奏したんだよ。
でもそこでは演奏できなかった曲たちがある。
『0088』ってアルバムなんだけど、もろもろが滞って8月8日にも8月18日にも発売できなかった。
そんな経緯から色々と曰く付きな作品になっていて、『盛り上がりに欠ける』とか。
そんなアルバムの曲を中心に演奏するから、もしかしたらすごいライヴになるかもしれないけど、愉しんでください(最後はニュアンス。実際に言ってたかは曖昧です)」とのお話から、次の曲がスタート。
茫漠冥途草〜漆・黒・の・と・き・め・き
覺えてないんだよなぁ…。。かっこよかったことしか…。。。
それとぼ〜〜〜んやりと「これは混沌だ…。。カオスなんだ…。。。」とかを思ったのも覺えています。
しかし『漆・黒・の・と・き・め・き』のサビで盛り上がりを見せなかった?のは「あれ?」と思った記憶があります。
わたしはといえば全身がでっかい耳になっていました。
ぜんぜん全然じゃねえじゃねえか。
宇宙の末端☆彡
踊念仏〜〜〜〜!!!!!!!!!!!
この曲はもしかしたら『0088』の中で一番好きなんじゃないかと思います。
この曲を真っ暗闇で聴きながらノリノリになると、もうぶっ飛びな踊念仏になるんですよ、最高なんですよ、愉しいんですよ。
なんでも『難攻不落の気分次第』でありますしね〜〜〜〜😌😌😌❤️
OH! SOJI!
この曲くらいからぼんやりと思っていたのですが、『0088』は混沌がテーマになってる(なっちゃった?)のではないか、と思います。
バンド仲間と切磋琢磨している様が【さながらJAZZ】と感じた『SYG88』
そこから、成長するにあたって経験する煩悶などを【精神的プログレ】として落とし込んだ『○△□』
今回の公演で核になった『0088』はそんな【精神的プログレ】を超えた先にできた作品です。
まだまだ混乱や混沌の最中にある状態で生まれた作品であるから、なんとも難解というか、ある意味では"解りにくい"作品であり曲たちが多いのではないか、と思いました。
が、果たして『仏滅トリシュナー』や『霊界ヌ〜ボ〜♨︎』や『PALAMA・JIPANG』が解りやすい曲か?と問われると、「???????…、、、、、、、わからん、、。。。。」となります。
すっかり中毒になっておりますもので…。。。。
でも、少なくとも4/4拍子がベースになっていて、間奏だけが変拍子になっていたので、『苦苦★念仏』のように全編通して7/8拍子のような変拍子ではありませんでした。
ということは、これまでの曲はわかりやすい曲だったのでしょうか。。。。。。。
とはいえ、『0088』以前と以後で明らかに違う部分はあり、以前はアルバムテーマみたいなもの(「何をやりたいか」みたいなもの??)が聴き手にも解りやすかった(はずです)し、以後は曲自体が非常に聴きやすいというか、いわゆる『キャッチーになった』印象があります。
これは『0088』という煩悶期があったからじゃねえの?と一ファンは思います。
わからないけどね。
この日の『OH! SOJI!』は、なんだかリズム隊のユニゾンがすごくぱっちりと綺麗に合っていたように感じます。
バスドラムとベースの発音がキレ良く合っている感じ。
あと余談ですが、この曲では『お掃除ROBOT』という言葉が登場しますが、これっていわゆるルンバ的な彼らではなくで、清掃員をされている方々のことを指しているのではないかな、と思いました。
鬼畜
この曲は『恨み』の曲だと思うのですが、演奏する日によってその表情を変えます。
今回はドラムの音に特段のリヴァーヴがかかっておりませんでした、そのため非常にシャープな感情を感じ、都度都度その想いに刺されているようでした。
そのあとにKatzuya Shimizuさんのロングトーンなギターが入りますが、なぜか非常にぞっとしました。なんというか情念を強く感じてしまって。
歌い出し前にギターのアルペジオがあります。
今回のアレンジでは一小節ごとに広がるように増長されていくフィードバックが加えられており(「…ふぁ〜〜ん、…ふぁあ〜〜ん」というように、一小節ごとにまた0から始まるフィードバック)、それが『怨みを反芻している様』に思えてしまって、「やだぁ〜〜〜実際に体験したくねえ〜〜〜〜」とか思っていました。
ちゃんと曲を聴け。
しかも、二回目のアルペジオは一小節ごとにかかるフィードバックではなく、はじめからかけられているリヴァーヴだったもので、「やだよ〜〜〜〜怨みと共に生きること決心してんじゃんか〜〜〜〜〜」とか思って、より恐怖してました。曲を聴け。
そういえばこの『鬼畜』という曲は非常に70年代な曲ですが、ギターのサウンドも'70ライクなファズサウンドですね。
ギターの歪みはファズ→オーバードライブ→ディストーション→「色々あっていいよね」な今、と遷移しているのですが、聴いている限りKatzuya Shimizuさんはディストーションはご使用されていないように思います。
ファズかオーバードライブですよね。
ディストーションは80年代的なメタルとかのジャンルが多用しているのですが(LAメタルとかメタリカとか)、ルーツミュージックがそこではなくて70年代プログレッシブロックにあるからなのかもしれませんね。
人間椅子の和嶋慎治さんが影響を受けたKing Crimsonなんて、めちゃくちゃにファズサウンドですものね。
◎百鬼園◎
この曲は「ダダダダッ!」や「ジャージャージャージャッ!」などのキメが肝になる曲です。
その決めに合わせて照明がビカビカしたり色が変わったり、色々としていたのですが、赤色と緑色が同時にライティングされるところがあったんですね。
【その照明に照らされる姿】があまりに『3Dメガネで飛び出すあれ』とそっくりでしたので、「わぁ〜〜〜!!!!3Dメガネで飛び出す八八だ〜〜〜〜〜!!!!!」とかアホなことを思っておりました。
演奏はマーガレット廣井さんがAメロのクロマチック(半音ずつ遷移する奏法)フレーズ?を涼しい顔で弾いているのを見て恐ろしくなりました。
クロマチックの運指って難しいし、テンポ結構早いでしょ。難しいはずですよ。
苦苦★念仏
PVも公開されている曲なので、貴様らの皆様は「来たー!!」となるのかな?と思っていたのですが、そこまで?なっていませんでしたね。
そりゃ混沌なアルバムの中で一番わかりやすい曲(?)がPVになって公開されたとて、収録されている母体のアルバムが混沌なんだから混沌なのも簡単なことかも( ¨̮ )
前編7/8拍子ですもんね。
わたしはといえば、やっぱりAメロのベースラインの異常さにおったまげておりました。
惡闇霧島
この曲は原曲からギターソロがえれぇなげえわけですが、この『0088』が(マーガレット廣井さん曰く)『盛り上がりに欠ける』と言われる所以?はそこなのではないかと思いました。
つまり、わかりやすいギターソロがない!
ギター弾きとして思うことですが、ギターはうわもののメロディー樂器なので、最悪なくてもなんとかなります。
ドラムとベースと歌の構成でも、曲として成立します。
ですが、こんなにギターが何十年も残っているのかというと、それは大きな要素として、やっぱり『華やかで目立つ』ということがあるのではないかと思うのです。
この『0088』は、それまでの作品と同様にKatzuya Shimizuさんが超絶プレイを行なっておりますが、『幽楽町線』のように解りやすく"Katzuya Shimizuする曲"は無いように思います。
そういった、観客から見たときの『わかりやすさ』がないもんだから『0088』は盛り上がりに欠けると話していたのではないか?と思いました。
曲はもちろんかっこいいの極みなんですけどね。
M.O.8終わりのMC
詳細な内容は覺えておりませんが、話していたことの箇条書きです。
・「ここまでの演奏中ずっともやもやしていた。いつもは賢三が最初に登場するんだけど、でも今日は最初は一人での演奏だからなにも準備をせずに出てきた。いつも髪を結んでいるゴムを樂屋に置いてきてしまったから、ずっと髪が気になっていた」
・「鼻水がずっと出ていて拭きたくて、かっちゃんのギター拭くやつで鼻かもうかと、何度も思った」
・「『0088』の曲をやっている時に貴様らが案山子みたいになっていると思っていた」
・「一体感なんていらないんだ。そもそも人間なんだから、一体になんてなれるわけがないだろ」
・「ここにいる貴様らはRUSH BALLには行っていないんでしょ?まぁいるかもしれないけど、昔サマソニ(かなりうろ覺え)に出たとき、嬉しくって持ち時間を大幅にオーバーしたらそれ以来一切呼ばれなくなった!フェスって時間めっちゃ大事らしいんだよ」
・「我々は…いや、わたし一人だけかもしれないけど、むかしからモヤモヤしている。政治家に対しての不安や、教育、いろんなことに対しての不満やモヤモヤから、この、盛り上がりに欠ける、全部のアルバムの中でももっともセールスの少ない『0088』というアルバムが生まれた。そんなモヤモヤしていたわたしを成長させてくれたのも、ひとえに貴様らがいてくれたおかげだ。ありがとう」
・「そんな貴様らが存在しているのも、親がいたからだ。親がいないとかそういう事情のある貴様らもいるだろうが、貴様らが今ここにいるということは親がいたからだ。これは絶対だ」
ここからいつもの『ロックンロール!!!!』に行くのですが、この日はなんかマーガレット廣井さんが笑っちゃってやり直していました。
もしかして魔族の方がやりやすかったりします?
そういえば『M.O.8』の「先生!超うざい!」という歌い出しが、そこがなんかクリアに聴こえました。
アンコール
いつもの『金土日』のドラムBGMでのお話。
自然と手拍子をする貴様らに対して「一体になんてならなくても良い!一緒に悲しみましょうとか、一緒に喜びましょうなんて強制するのは、學校や宗教じみていて嫌だ!でも一体感も悪くない?ならちょっとだけ一体感を愉しもう」と話していた氣がします。
いつものメンバー紹介は、もうマーガレット廣井さんしか覺えていません。
ベースワウを踏んだ途端に「ぷーーーーー」というようなノイズ?が発生し、軽く戸惑うマーガレット廣井氏。
「今日はそういう日だ!」と観念し、そのままベースソロを始めるマーガレット廣井さん。
その音がfuzz factoryとかの発信系ファズみたいな音になっていて、面白愉しかったですよ、マーガレット廣井さん( ¨̮ )
「このドラムが聴こえていたらやる曲は決まっているのだけど、今日は悔いを残したくないから、別の曲をやろうと思う。さようなら」との宣言から、ジャーン!かき回し。。
ぶっ、、、、
仏狂だ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!あぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
もう両拳を天に挙げますよ。そりゃあ。
しかもマーガレット廣井さんは一回目の「仏説摩訶般若波羅蜜多心経」が終わると、含みを持たせて『ほら、貴様ら。これが聴きたかったんだろう?』とでも言うようにこちらの様子を伺うものだから、貴様らの皆様は思わず雄叫びですよ。思わずわたしも雄叫びちゃいましたよ。
そりゃあ「うぉおおおおおおおおおおおお!!!!」ってなるでしょうに。
あの瞬間は予定調和とかではない、本当の『一体感』だったと思います。
最高。
記憶がない。
浮き浮きしていただけの記憶だけ。
まとめ
結果、『エイトビイトな人々』は聴けませんでした。
ですが『仏狂』も聴けたこともあって、全然しょんぼりもせず、むしろ「聴けなかった!生きるぞ!」とすら思いました。
いや、死ぬ氣なんて毛頭ないですが、『ライヴで聴きたい曲があるから聴くまで死なねえ』と思えるのは倖せなことだなと思います。
聴いたら聴いたで『ライヴで聴きたい曲を聴けたから生きていられる!寿命まで生きるぞ!!』となるんでしょうけどね( ¨̮ )
人生なんて難攻不落の氣分次第であるから、あるからこそ、好きな感慨で生きれるんですよね〜〜〜〜( ¨̮ )
あとこうやって当日の整理をしていて思ったのですが、『0088』ってプログレ感強すぎたりするんじゃないですかね?
ほら、基本的に4/4拍子の曲が多いじゃないですか。
それで4/4拍子に慣れすぎているから。
変拍子って容易にはノれないじゃないですか。
貴様らの皆様が案山子みたいになっていたのって、そんなところなのじゃないかしら?
あ、余談ですが、Katzuya Shimizuさんのギタープレイを見ていたら、わたしにもタッピングとかできるんじゃねえかと思いました。
これは単純接触効果が大いに関係していると思いますが、いとも簡単にやってこなし、『やれるんじゃないか』と思わせることができるってのはすごいですよ。本当に。
わたしが実際にできるかはわからん。
8/29はマーガレット廣井さんがお誕生日とのことで、なんとか滑り込みでレポを出せて安心しました( ¨̮ )
ありがとうございました( ¨̮ )
つまらん感傷と願い〜別に見なくて良いです〜
八十八ヶ所巡礼を好きな人には、切に自身で自身を救ってほしいなぁと思います。
切に切に『自身は自身で救えるし、自身は自身しか救えない』のだと思い出してほしいと思います。
他者でしか救えないと思っていたら、搾取されてしまいますから。
それは多分マーガレット廣井さんが一番悲しむことだろうと思うのです。
そんな、クソ感傷。